乗鞍岳への自転車道

40歳で突如、自転車乗りになろうと発心して早15年。CAAD9少佐と畳平へ駆け上がる日はくるのでしょうか。。。(汗)

任務完了

2012年12月11日 | 日常
娘がハタチになりました。
わたくしのうき世における役割は、終了したものと思い、
これからは隠居生活にはいりたいと思います。
わたくしのような不出来な母の元で、よくぞ成人まで到達してくれました。
心より感謝します、そして、敬意を表します。
どうぞ、あなたの人生が幸福に満たされますように。



友人K「CAAD8への自転車道」

2012年12月04日 | 自転車
思い起こせば、長い道のりでした。
CAAD8が入国し、フレームサイズが48と分かったのが、11月9日(金)。
その日以降のKの苦悶たるや、それはもう、筆舌に尽くしがたいものがございました。

そもそも、友人Kのプランは、スーパーコルサのコンポーネントを移植して、フラットバー・ロードを組み立てることでした。
しかし、みなさま。
トホホの神様は、実にニッチなところに目をつけて降臨なさるのです。

みなさま、お気づきですか?
カンパニョーロの現行ラインナップに、フラットバー用のシフターはありません。
つまり、デッドストックの10速用を探すしかないのです。
しかも、アテナは、11速  _| ̄|○
今回、友人Kは、上記の事実を知りながら、問題回避の明確な回答を持たないまま、CAAD8のフラットバー化計画を進めていたのでございます。
友人Kは、わたくしほどではありませんが、適度に迂闊者です。
このほどよい迂闊っぷりこそが、トホホの神様の大好物なのでございます。

この時点で友人Kは、すでにフラットバー・ハンドルと、フラットバー用のステムを購入しておりました。
実は、CAAD8を競り落としてから、すっかり有頂天になっていた友人Kは、CAAD8が日本に到着するまでの1週間を、ハンドルとステムの選択に費やし、さっさと買ってしまっていたのでした。
このあたりも、さすが、トホホのレベルが高いな、、、と思うわけです。
もし、仮に、ハンドルとステムを購入していなければ、アテナでドロップハンドルのロードバイクにするという選択も残されていたわけです。

友人Kがハンドルとステムを先に購入してしまったのには、ほかにも選択肢があったからでもありました。
それは、CAAD10から、シマノ105のコンポーネントおよびホイールを移植して、シマノ105仕様のフラットバー・ロードに仕立てるというプランでありました。
ですが、、、
みなさま、シマノ仕様のプランにも、カンパと同様の落とし穴がポッカリあいていたのでございます。
ええ、シマノにはフラットバー用のシフターはございますね。
でも、、、
CAAD10のボトムブラケットは、BB30ということでございます!
コンポーネントの中でも、とりわけ価格の高いクランクセットを流用することができない~!
なんという、残念な展開でございましょう。

カンパニョーロのプランの場合は、11速用のシフターがそもそも世の中に存在しない。つまり、10速と11速混合のゴリ押しプランとなってしまう。。。

シマノのプランは、クランクセットを新調しなければならない。

↑なんという、悩ましい選択! いずれの道も、相応に険しいのでございます。

そもそも、ネットオークションで海外からCAAD8を買ったりしなければ、、、いや、それをフラットバー・ロードに仕立てようなどと考えなければ、なにもこんな苦労を背負い込むことはなかったものを、、、
しかも、です!
友人Kは、正直、金銭的余裕というものが、まったくない!(汗)
CAAD8用に新しいコンポーネントを一式購入するなんてことは、絶対に無理なのでございました。
基本的に、他の自転車からパーツを移植するのが前提で、CAAD8を購入したのですから、例えばシマノと互換性のあるクランクセットを購入するというのも、痛い出費なのでありました。
しかも、シマノ仕様のCAAD8のフラットバー・ロードは、Cannondaleの現行品にあるのですよね(汗)
もちろん、HAND MADE IN USAじゃないし、CAADの長流でもありませんが、そんなのを尻目に、2006年製のCAAD8をシマノ仕様のフラットバーにするのも、うれしくない。。。

友人Kは悩みました。毎日毎日、朝から晩まで悩みました。眠っている間も、夢の中で悩みました。
そうして、友人Kが出した答えは、、、
10速と11速混合のゴリ押しプラン!

下記のブログは、友人Kに勇気を与えたブログです。
2005年のカレラ・シールドWB
美しいですわね~、ディープ・ブルーのカレラ。
ご本人がおっしゃっている通り、すっきりとクール。
それでいて、エレガントな仕上がりです。

カレラとCAAD8ではタイプが違いますけれど、つまり11速と10速の混合でも、シフトチェンジに問題ないということが、このカレラで証明されているのでした。

友人Kは、勇気凜々、ベローチェのフラットバー用シフターを購入。
シフターが10速なので、スプロケットも10速用(ケンタウル)を購入。
なにげに出費がかさみましたが、この状態で、CAAD8を組み上げたのでした。
ところが、、、
不測の事態が発生しました。
わざわざ、10速用のスプロケットを取り付けたにもかかわらず、リアのシフトチェンジがスムーズにいかない!(大汗)
何度調整しても、リアがチェンジしない!(大泣)
まさか、、、リアディレイラーも10速用に変更しなければならないの?(汗)
ああ、、、やはり、シマノにしておけばよかったのか、、、
この時点で、もう、友人Kは発狂寸前です。
あまりの友人Kのトホホっぷりに、わたくしもかなりおもしろくなってきました。
いや、たしかに気の毒です。気の毒なのだけれども、なんだか笑っちゃいますよね~。
誰に頼まれたわけでもないのに、自ら後戻りできない状況に自分を追い込んでいるわけで、まさにトホホの神様が降りてきているな、、、と思わせる流れなのでございます。
こんなとき「いっそ、リアディレイラー買っちゃえよ」とか、ひとごとだから言えるのでありまして、当事者である友人Kにとっては死活問題なのでございます。
そして、Kの選択は、、、
「これはきっと、チェーンが短いからに違いない」との検証をし、カンパニョーロの11速用のチェーン(コーラス)をまた新たに購入しました。
これがまた、5355円もしたんです!
カンパニョーロ高杉です(爆)
わたくしは内心、「これでチェーンが原因じゃなかったら、結局、リアディレイラーを買うことになるのでは?」と想像し、ドキドキしておりました。

しかし、大丈夫でございました。
チェーンを換えたところ、リアのシフトチェンジがスムーズにきまるようになったのです~!
おめでとう~! 友人K!
君のトホホは、ここで終了だ!
何度も何度もくじけそうになりながら、よくぞ初志貫徹した。よくやったであります!

こうして完成したCAAD8。
このドラマを間近で傍観していたわたくしは、感慨もひとしおでございます。
美しいCAAD8。R800よ、永遠に。。。

〔おまけ〕
この写真がきっかけで、友人Kはフラットバー・ロードがほしくなったのでした。
かっこよすぎるCAAD5!
勝手に写真を拝借してしまいました。ごめんなさい(_ _)

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トホホ祭り 絶賛開催中 友人K編

2012年12月03日 | 自転車
いったんは黙っていようと思ったのですけれども、、、
このブログにとって、とほほネタはメインコンテンツのひとつですので、やはりご報告することにいたしました(汗)

まずは、友人Kのトホホから、、、
下記の写真をご覧ください。
(部屋が魔窟だ、、、ということには、触れないでください。)

Dsc01184

「え? 少佐はフラットバーになっちゃったの?!」
というわけではございません。
ご覧くださいませ。
この「CAAD8」の文字を、、、

Dsc01177

このバイクは、2006年欧米モデルのCAAD8なのでございます。
2006年といえば、わたくしが高尾に移住した翌年。
突然ロードバイクが欲しくなってしまって、欲しくて欲しくて、頭がおかしくなっていた年でございます。
(このブログがスタートした年でもあります。)
当時は、日本語のカタログは存在せず、英語版のCannondaleの総合カタログが1000円くらいで販売されているのみでした。
その英語版のカタログに掲載されていたのが、上記の2006年モデル・RawカラーのCAAD8でございました。
このブログを古くからお読みくださっている方はご存知と思いますが、わたくしは、このRawカラーのCAAD8を日本でも購入できるものと思い込んでおりまして、日本のカラーバリエーションにRawがないと知ったときには、大きなショックを受けたのでありました。
しかし、翌年2007年モデルにRawカラーがラインナップされるとの情報を得て、2007年モデルが入手できるまで、3ヶ月くらい購入をがまんしたのでございます。わたくしとCAAD9少佐殿との縁は、このような経緯で結ばれたものでありました。

さて、このようにしてRawカラーのCAAD9を手に入れたわたくしのことを、非常にうらやましく思っている人がおりました。
友人Kでございます。
友人Kもまた、RawカラーのCAADフレームに強い憧憬を描いていたのでありました。
しかし、わたくしが先に目をつけて、うまうまと手に入れてしまったものですから、よもや自分もRawカラーのCAADに乗りたいとは言い出せず、彼なりにずいぶん苦しんだようでございます。
RawカラーのCAADを忘れようと、「アルミよりカーボンなんだ!」と自らを偽り、フェルトF5Cに手を出したりしましたが、結局、友人Kの心が満たされることはなかったのでございます。

あれから6年、「RawカラーのCAADが欲しい、すごく欲しい、、、」と心のうちに熱い想いをたぎらせていた友人Kに、ついに念願かなうチャンスの時が訪れたのでございます。
なんと、e-Bayに2006年モデルのRawカラーのCAAD8が、フレームの状態で出品されていたのでありました!
サイズは50。
友人Kにちょうどいい大きさです。
これを見つけたときのKの喜びようといったら、大人げないにもほどがある、、、というくらいの狂喜乱舞でございました(汗)
なりふりかまわず、一も二もなく飛びついたのであります。
こうして、カリフォルニア育ちのCAAD8は、海を渡り、東洋の島国の、しかも八王子などという見知らぬ地に運ばれてきたのでございました。

そして、、、さあ! 今日のその時(トホホ・タイム)がやってまいりました。
友人Kに降臨したトホホの神様とは、いったい何だったのか!
それは、、、箱を開けてみて、びっくり。
フレームサイズが48!
どひゃ~!
このCAAD8のフレームサイズは、わたくしのCAAD9少佐と同じ48だったのでございます。
いったいどうしてこのような悲劇が発生したかと申しますと、どうも欧米と日本では、フレームサイズを表すときに測定する場所が違うようなのです。
このCAAD8は、「カタログ上のフレームサイズ」という意味では48ですが、チューブのどこかしらの長さが50なんですね。
そして、欧米では通常、フレームのサイズを申告するときに、そのどこかしらの長さで申告するみたいなのですね。

友人Kの身長は171センチ。
わたくしは、166センチ。
このCAAD8は、どう考えても、わたくしにジャストサイズ。
友人Kには小さすぎるのでございました。

この驚嘆の事実により、友人Kの幸福度は、いっきに奈落の底に落ちたのでした。
「まあ、いいじゃないの。わたくし(うり坊)が乗ってあげるから」
なんて言葉をかけたところで、いっそうKの悲しみは増すばかり。。。
コンポやパーツなら交換もききますが、フレームのサイズだけは、どうすることもできません(泣)
かわいそうな友人K。。。
どれだけ努力しても、報われないヤツでございます(泣)

さて、トホホの神様に降臨されてしまった、お気の毒な友人K。
サイズが合わないCAAD8のフレームをどうするのか、悶々と悩む日が続きました。
このままフレームの状態でとりあえず保管しておくか。。。それともサイズが合わないことを承知した上で、組み上げるのか。。。

当初より、友人Kは、このCAAD8をフラットバー・ロードに仕立てたいと考えているようでした。
コンポーネントやホイールは、スーパーコルサからAthenaを移植するという計画です。
つまり、スーパーコルサのほうをフレームに戻して、フレームの状態で保管することとし、ドロップハンドルのロードバイクに乗りたいときは105仕様のCAAD10に乗ればよし。
このRawカラーのCAAD8は、カンパ(Athena)仕様のフラットバーにして、おしゃれな街乗りバイクにする、、、という壮大な計画です。

しかし、ここにきてフレームサイズが48という困難な壁にぶつかり、はたしてスーパーコルサさんを丸裸にしてまで、コンポを移植してしまってよいものだろうか、、、と迷いが生じてきたのでありました。
しばらく悩んでいた友人Kでしたが、結局、初志貫徹してCAAD8にAthenaを組み付ける覚悟を完了したようでございます。

深夜、自転車部屋にこもってゴトゴト、、、ガチャガチャ、、、
そして、ようやく完成したのが、このCAAD8なのでございます~。
すばらしい出来映えでございましょう。

Dsc00042


スーパーコルサから移植したコンポーネントは、Athenaがベースですが、ブレーキなど一部はChorus。
しかも、ホイールはカンパニョーロのシャマルウルトラでございますのよ。
なんて幸福なCAAD8~。
アルミ冥利につきるというものですわ~。
まさに、Caadの黄金期(SaecoTeam時代)を彷彿とさせる、美しい仕上がりとなりました。

フラットバーというのも、ちょっとおもしろいではございませんか?
キャノンデールの現行販売車に、CAAD8のフラットバーはラインナップされていますが、そちらはHAND MADE IN USA ではありません。
CAAD8の名を冠してはいますが、言うなればCAADの傍流でございましょう。
けれど、カリフォルニアから来たこのバイクは、まごうかたなき、2006年製のHAND MADE IN USA。
しかも、アルミニウムの矜持を感じさせるRawカラーでございます。

Hand_made_in_usa

返す返すも残念なのは、フレームサイズが48であること。。。
この1点を除けば、完璧な仕上がりだったのに。
ああ! よりによってフレームのサイズが合わないとは、どこまでも残念な、友人Kであります。
負けるな、友人K! RawカラーのCAAD10が製造販売される、その日まで!
だが、これだけは言っておく、、、友人Kよ、自転車パルよ、、、
CAAD10はHAND MADE IN USAではない。