乗鞍岳への自転車道

40歳で突如、自転車乗りになろうと発心して早15年。CAAD9少佐と畳平へ駆け上がる日はくるのでしょうか。。。(汗)

おばかたん Part.2

2008年06月22日 | 日常

梅雨空の候、みなさま、いかがお過ごしでしょうか?

……おばかたんエピソードに関しましては、ネタに事欠かないわたくし……

Part.1からPart.86くらいまでは、軽く思いつくところではございますが……

10日ほど前のこと、白状せずにはいられない、まことに情けない失敗をやらかしましたので、ここに記載させていただきます。

その時期、多摩地方では天候不順な日々が続いておりました。

わたくしの場合、日常的な買い物は、もっぱらGT(MTB)で移動しております。

したがいまして雨の多いこの時期、GTはドロにまみれたバッチイ・バイクに成り下がり、見るも無残な姿となってしまうのでございました。

いつもピカピカに磨かれて、御神体のように祀られているCAAD9少佐とは、えらい違いなのでございます。

ツライ任務ばかりをGTに押し付けているわたくしは、さすがに気が咎めました。

そこで、GTもキレイに磨いてあげようと思い立ったのでございます。

とにかく汚れのひどいのは、チェーンとスプロケット、それにリアのディレイラーでございました。オイルにくっついたホコリの上に、さらにドロがこびりついております。

わたくしの場合、ふだんのちょっとした汚れはウエスで拭いておりますので、パーツクリーナーを直接噴霧するというのは、本当にここぞという大掃除のときだけでございます。

しかし、現状のスプロケの汚れ具合を観察するかぎり、パーツクリーナの直接噴霧は、避けられないレベルと判断せざるを得なかったのでございました。

そこで、持ち出して参りました。長さ30センチ、ホームセンター仕様のお得なパーツクリーナーの登場です。

ベランダにブルーシートと新聞を敷き、GTを設置して、いざ、噴霧!

……ところで、その日は、雨は降っていなかったのですが、非常に風の強い日でございました。

しかも、時折、不定期に突風が吹き荒れる日だったのでございます。

ベランダの構造上、わたくしは風上にGTを置き、自分が風下に座って、パーツクリーナーを構えていたのでございました。

そして、プシューっとスプレーした瞬間!

……察しのよいみなさまは、もう、お分かりですわね?

ものすごい突風がGTとわたくしを襲ったのでございます。

風上に向けてスプレーされたパーツクリーナーの霧は、突風に押し戻されてUターン。

わたくしの顔めがけて、霧状の薬剤がいっせいに降り注がれたのでございました。

鈍いわたくしとて、反射機能は備わっておりますので、とっさに目は閉じたのでございます。

しかしながら、顔面の下半分……とくに唇の周囲に、激しくパーツクリーナーを浴びてしまいました。

缶の裏にある注意書きを読むと、「人体に直接スプレーしないこと」「目・皮フに触れないようにすること」と書いてあります。

当たり前と思われることを、ここまでご親切に忠告してくださっているというのに、稀有な事態を引き起こす大ばか者が、ここにおりました。

そんな珍しいわたくしのために、「誤って皮フに付着した場合は、直ちに清水で充分に洗い流し、異常があるときは医師の診察を受けること」と、対処法まで書いてくださっているのでした。

ありがたいことでございます。

わたくしは直ちに洗面所に駆け込み、充分に水で洗顔したのでございますが……なんでしょうか……その後も、焼け付くような痛みが、唇とその周囲に継続しているのでございました。

しかし、お医者にかかるほどでもないと判断し、午後はそのままPCに向かってお仕事に励んだのでございます。

その後も唇が爛れるような痛みは継続していましたが、青ニスの除去もできるほどの強力クリーナーを浴びてしまったのだから、こんなものだろう、と、わりと楽観的に午後を過ごし、やがて夕方になり……

学校から帰ってきた娘がわたくしの顔をみた瞬間、

「ママー!」

単語としては「ママ」なのですが、ほぼ絶叫としか思われない音声が、部屋中に響き渡ったのでした。

わたくしは鏡というものを見ていなかったので自覚しておりませなんだが、わたくしの唇はムラサキナマコのように腫れ上がっていたのでした。

なぜか…?

なぜに、ムサラキ色の斑点模様になったのか?

結局、お医者にはかからなかったので事実は存じませぬが、わたくしなりの推察では、炎症による急激な唇の膨張に耐えきれず、唇内の毛細血管が切れて、内出血をおこしたからではないか……と、思うところでございます。

しかしながら、2日ほどで腫れも痛みもひきましたし、たいしたことなくてようございました。

娘の肝は冷やしてしまいましたが……

この事件の翌日、「まだ唇のムラサキの点々が残っているね」との娘の発言を受けて、「そおお?」とわたくしが自分の唇をぺろぺろと舌なめずりしたところ、「海苔じゃないんだから、ペロペロしたって取れないよね? 取れるわけないよね?」と、娘に突っ込まれてしまいました。

「アハッ そうだね! 舐めても取れないよね~!」と大ウケしたわたくしを見て、「ったく、っとに、ママは……」と、あきれる娘……。

おばかたんな母を持った娘の受難は、まだまだ続くのでございました。。。