3人の待ち合わせの場所は、名柄川の下流、いつも入れ食い
するポイントである。時間は正午。
しかし・・・釣れません、みんなそろってサッパリ・・・
地元の漁師に聞いた蓮尾さんが耳寄りな情報を得たらしい。
「なべさん!この先能古の島のフエリーの発着場の港の中が
いいらしい、しかも、型がいい」というのだ。
ジャ行こう!善は急げだ
福岡市西区姪浜の能古の島のフエリー発着場にいくと、こち
ら、こちらと、誘導するおばさん、もう、船の時間がない!
ぼくは、あれよあれよ・・というままに、みんなについてい
った(まるでトコロテンの突き出しに似て)
さあさあ!舟に乗って!ハイハイ・・
海上タクシーが島にむけて疾走します。
ぼくは?????です。
「この湾(港)で釣るんじゃないの?」蓮尾さんに聞くと・
「いや、能古の島に渡って島の港内がいいらしいんだ」と。
えっ!たかがハゼのために、わざわざ離島までいくの?
「まあ、そうなっちやった、ッてわけ」
まあ、いいけどぉ・・・・・・
島の港を囲む防波堤から、港内を釣る。東に福岡市の市街地
そう、ここは離島なのであります。実に気分爽快!なんだか
小旅行をしたみたいな気分です。
なのに、さっぱり・・・釣れません。
”キター”蓮尾さんの雄たけび!がとどろく
”アラ”だ!アラ!
ぼく達は「おお!」
離島のアラ師デビュー!だ。蓮尾名人!(御年74歳立派!)
アラはアラでも、アラの赤ちやん、15cm、70g
「大きくなってナベさんに釣られて!」と、リリースです。
ハゼは釣れません・・沈滞ムードが濃く漂います。
フエリーからは、子供たちの遠足団体さんが「おじさんたち!
がんばってください!大きいの釣ってね!」と黄色い声がと
んできます。
ぼく達は手を振り「ありがとう!大きいの釣るからね!」大
きな声でこたえます。映画のワンシーンみたいです。
短気なぼくは見切りをつけて、一人能古の島を去ります。
もはや、ハゼ釣りは趣味の段階を超えました。
11月1日とせまる、ハゼ料理の取材までに、30匹を釣ら
ねばならないミッション・インポシブルと、かわりました。
(MIーHAZE)トム・クルーズならぬ豚・狂ー頭
(トン・クルーズ)
釣り開始から4時間、今なお、釣果ゼロです。
福岡市に帰り、今一度(潮が満ちたから)長柄川に挑むも反応
なし・・ならばと、樋井川の下流域は、勝手知ったポイントで
ある。ここで初めてククク!!!とくくるハゼのアタリです。
ぬおおお!ハゼだ!うれしい初の一匹!
しかし、満願成就とはいきません。サイズが小さすぎるのです。
とうとう、暗くなりました。
仕事である居酒屋のお店には「今日は、仕事で遅くなるから」
と電話して、ハゼ釣りに集中します。
もう、かくも釣れないと、神経ピリピリ・・どっちが仕事だか
わからなくなりました。
とうとう、暗くなり、ハゼ釣り終了です。
(小ぶりなハゼ8匹)
秋の陽はつるべおとし・・・ほんとうに陽の落ちるのが早い。
今日31日・明日・とハゼ釣りにまい進する日々が続きます。