たらったら♪生活

10年前の子宮頸がん2b放射線単独療法経験日記

中庭のある病院

2006-01-30 | 子宮頸がん放射線治療日記

私が入院した病院には中庭があった。
ベンチがいくつかあって入院患者はもちろん、通院患者、
お見舞いの人やペット、医師らが夜9時までそこで
くつろげる。

入院患者にとって外の風を感じることはこの上なく
気持ちよかったりする。私は中庭にいることが多かった。
深くためいきをつきお茶を飲む人、骨折で車イスの若者、
携帯で連絡を取る人、片方が入院して、それに付き添う老
夫婦、硬い表情で足早に院内へ入って行く人、顔見知りの
患者同士のにぎやかなおしゃべり..タバコを吸いに来る医師。

誰もが早く退院したい。それはみな同じ。パジャマ姿って
治療前の入院したても、なんとなく弱弱しい感じになって
しまうもので余計に、この小さい社会の同じ境遇の患者と
いう仲間のような気持ちになったりする。

私は外出許可をもらって出かけていない時以外は
洗濯、売店、食堂、本屋、中庭、ロビー、がん友の病室、
トイレ、シャワー、こっそり病院前のコンビニなどにいる。
病室のベッドには不味い食事時間と消灯くらい。

午後に研修医がご機嫌伺いに回ってくるらしいが
「いつも出かけてるから会えないですね」と言われ
恐縮したり夜8時頃は主治医が回って来る
ので聞きたいことを用意してベッドで待機していなければ
いけない。それにしても9時の消灯って..小学生でも金曜は
10時頃寝たりするのに。

病院前のコンビニということもあってパジャマとスリッパの
もろ入院患者という堂々とした人も多かった。
驚いたのは誰が見ても、ちょっと寝てなきゃまずそうな感じで
点滴したままの若い女のコ。つわものだなあと嬉しくなった。
病院前のコンビニへのプチ脱走は規則違反とは言わない。
このくらいの自由は暗黙の了解というものだろう。

もちろん私はこのコンビニだけでは用が足りず10分くらい
先の別のコンビニまで足を伸ばすのだけど。
だからいつもパジャマじゃなく部屋着にスニーカーなのだ。



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