コロモッグルの生態

書きたいんです「王様の耳はロバのみみ~!」っとな!

手術待合室にて

2007-02-23 21:33:13 | 晴れのち癌、時々怪我
本日は、娘の靱帯再建術後の膝のボルトを抜く手術でした。
手術室の前には、手術終了を待つ家族のための個室と、手術室前のスペースを、ついたてで仕切ったソファースペースがありました。
個室には先客があり、私たちはソファーへ

そこへ、後から、親子らしき三人連れが、あたふたと来て座りました。
二十代前半の息子達とお父さん、神妙な面もちで、ぽつりぽつりと「どれくらいかかるんだ」「わかんない」・・・という風に、ぎこちない感じの会話・・・ちょっと重たい空気
お母さんの手術なんでしょうか?
と、息子のバイブが鳴ったらしく、携帯電話を手に一人が立ちました。
すぐに戻ってきて言うことにゃ「病室に居るって」・・・「なんだよー」と、苦笑しながら立ち上がる二人、あたふたと立ち去りましたが・・・ちょっとしたコントの様でした。(笑)

満腹の午後でしたの、私はうつらうつらしながら、待っていましたら、手術室から「オギャー、オギャー」・・・おっ、生まれたね!と思っていると・・
そのうち、ドアが開いて、ガラガラガラと看護士さんに押されて保育器に入った赤ちゃんが出てきました。
看護士さんの「○○さん、生まれましたよ!」の声に、赤ちゃん見たさに、ついたての陰から飛び出して赤ちゃんと対面!
「おめでとうございます」と言われ、いやいや違いますと個室を指さすと、看護士さんは「○○さ~ん」・・その声で飛び出して来た、お父さん、おばあさん二人、お姉ちゃんらしき子供・・・みんな、口に何か頬ばっています、「食事してたもんで・・」と言い訳する家族。
看護士さんに「お母さんががんばってるのに、ご飯食べてる場合じゃないですよ!」とダメだしされていました。
まあ、とにもかくにもおめでとう!と赤ちゃんをかこんでしばし、皆で盛りあがりましたが・・・
フッフッフ・・・家族より早く、新生児に対面してしまったぞ!と妙に嬉しいのでした。

娘の手術を待つ間、ちょっとお間抜けな二組の家族に楽しませていただきました。
教訓としては・・・待合室でのんきにかまえていると、一生に一度の大事な瞬間を、他人に横取りされてしまうことがある!ってことですね。(笑)

娘の手術も無事終了!よかった、よかった!

来月は、ダンナの肩のプレートを抜く手術、待合室で何がおこりますやら・・・楽しみです。

「命がけ」の証明

2007-02-20 08:51:23 | 世間の風に感じること・・・
もしかしたら、もう世間の記憶から遠のき始めているかも知れませんが・・・・
交番の警部補が、自殺女性を救うため電車にはねられ、命を落とした一件・・・・この方が、地域の皆様にどれだけ愛されていたか・・・命を落とさなければ、地域の人でさえ知らなかったことが、報道されていました。損得を省みない、こんな良い人が・・・・もったいない、心よりご冥福を祈ります。

警察官は、命がけの仕事をしていると・・・思っていても、誰かが死んではじめて、ああ、命がけの仕事をしていたのだな・・・と気づきます。
そして、勲章もいただくそうで、少しでも、遺族の方々の、励みになるのではないかと・・。

その一方で、命を落とさずに、大きな仕事をやりとげても、勲章などいただけないのが、通常なので、何か不思議な気もします。
例えば、この人が亡くならず、女性のみが線路内ではねられ亡くなって居た場合・・・交番での対応を責められる立場だったのでは?
例えば、うまく救出し、二人とも、線路内から無傷で出ていたら・・・それほどまでに評価されたのか?
やったことは同じでも、命を落とさなきゃ評価されないのか?!

誰もが命がけで生きている・・・でも、それが評価されるのが、命を落とした時・・・なんだか、とても、不思議な気持ちになります。

そして、もう一方で、報道され続ける、自ら命を絶つ子供達・・・・命がけで自分の苦悩を訴える・・・死ぬほどの苦しみであるということ・・・それを証明するには、命を落とさなきゃならないのか?
・・・と言うか、命落としてはじめて、評価される社会で育った子供達には、命を絶つことが、最後の切り札なんでしょうか?

死ぬほど苦しい・・・なんて言ったって、生きてるじゃないか?
命がけの仕事・・・って言ったって、死んじゃいないじゃん!・・・そんな冷たさを世間の風に感じます。

死よりつらい生き地獄を体験しても、それを乗り越え、立派に生き抜いた人がたくさんいると思います。
でも、その人たちは、報道もされないし、表彰もされない・・・そんな生き方が素晴らしいものだと・・・どうやって伝えたらいいのでしょう。

メディアに載ること・・・それが、ものの価値を計るものさしになっている今・・・メディア側は、死の扱いにもっと慎重になるべきだと・・・思ったりしています。

命がけで生きてる皆さん、がんばりましょう!!命がけの証明は生きながらすべきだと思いますよ!

美しき言葉

2007-02-01 16:46:09 | 戯言
先日、TBSラジオを聞いていたら、立川談春師匠がゲストでした。
スポンサーのおみやげのコーヒーをもらった談春師匠は、感想を聞かれ、「私は何が好きって、この世で、コーヒーほど好きな物はない!」と言っていた。

次の日、同じ番組でV5の三宅君とかって若者がゲストだった、同じくおみやげのコーヒーをもらったのだが、その感想は「ボクは、あまりコーヒーは飲まないんですよ・・・。」
・・・言葉は語る、それぞれの人柄を・・・。(談春さんが嘘つきで、三宅くんが正直って意味ではないですよ(-_-;))

・・・と、電話が鳴る「お忙しいところ失礼いたします、こちら車買い取りセンターですが、ご不用の軽トラックとか、ワゴン車とか・・・・。」
みなまで聞かず「ありません」と・・・切る。
一日に何度も「お忙しいところ失礼します・・・。」と言いながらも、本当に失礼な電話がかかってくる。
もう、この手のセールスの電話は、「お忙しいところ失礼します」は 言わない方がかえっていいですよね・・・この言葉が、むしろいらつかせませす。
誠意の無さを語ってしまう・・・ような気がします。

梅が咲いた・・・あ~、馥郁たる香り・・・この「ふくいく」という言葉・・・なんとも豊かな響き・・・馥郁を使わないで、梅の香りを表現したら・・・
・・・冬の凛とした空気の中に、春の訪れの予感を、そっとブレンドしたのが、小春日に、ほどかれるように溶かされて・・・そこここに、豊かな甘い空気を漂わせるような・・・そんな香り・・・・とでも書きましょうか?

言葉というと、音の組み合わせの様な気がしますが、音とは限らず、手話だったり、文字だったり、絵だったり・・・・そう・・・伝達記号とでも言いますか、そんなものひっくるめて、「言葉」・・・ の様な気がします。
「ふくいく」=良くできた記号ですよね。

その馥郁たる梅の香り、これまた、向こうは意識的でないにしても、人間にしてみると、随分といろいろな事を、語りかけられているような気がするものですね・・・

その香りで「まだ、まだ、寒い日はつづくけど・・・春は来るからね!」って言ってるよね、梅は!

梅の様に、美しき言葉で、伝えたいものですね・・・千々の思いを・・・・