ウマさんの気ままな行動日記(その2)

ウォーキング、ハイキング、釣り、ドライブ、100名城巡りなどをレポートします。

新緑が素晴らしい! 吾妻渓谷ハイキング

2014年05月02日 | ウマさんの「健康ウォーキングの会」
2014年5月2日(金)


毎週金曜日、主に地元土浦周辺を歩く「健康ウォーキング同好会」が主催する、
平成26年度第4回(2014年第14回)、「吾妻渓谷」ハイキングに参加した。


この日のコース地図
道の駅「八ッ場ふるさと館」を出発し、不動大橋(湖面2号橋)を渡って対岸へ。
不動の滝薬師堂川原湯神社川原湯温泉を経由してJR吾妻線川原湯温泉駅へ。
川原湯温泉駅から吾妻渓谷遊歩道を白糸の滝・栃洞の滝・千人窟・大曲の滝・小蓬莱(見晴台)の順に巡り、
鹿飛橋で折返して、川原湯温泉駅へ戻るという約8.5Kmのコースである。


5時45分、三中公民館には既に常南交通の中型バスが待機していた。
しばらくすると、この日の参加者が次々に到着。


定刻の6時ちょうど、次の集合場所(天川団地)へ向け、出発。
早速、朝食の弁当が配られた。
いつものおにぎりである。
常南交通のバスハイクでは、ホットドッグが出されることもあるが、当会はおにぎりに決めている。


天川団地⇒土浦市民会館へと回り、参加者が合流。
『全員乗り込んだかな?』


全員揃ったところで、6時20分、予定より10分早い出発となった。
土浦北ICから常磐道へ。
友部SAで最初の休憩である。


2度目の休憩は、北関東道波志江PAだ。


途中渋滞もなく、バスはすこぶる順調に走り、10時ちょうどこの日のスタート地点、
群馬県吾妻郡長野原町の国道145号線八ッ場BP沿いの道の駅「八ッ場ふるさと館」に到着。


「八ッ場ふるさと館」は、昨年、この日のハイキングを検討する際に、長野原町役場観光課に問い合わせ、
担当者から、ハイキングコース起点や弁当、さらに日帰り入浴施設などを紹介してもらった経緯がある。


予定より20分ほど早く到着したため、弁当はまだ準備中とのことだったので、
弁当が届くまでに準備体操をしておこう。


「八ッ場ふるさと館」には、温泉も出ている。
『熱いねぇ 50度はあるんじゃないっ』
『これじゃぁお風呂には熱すぎて入れないよねっ』


不動大橋(湖面2号橋)
『あの橋を渡るんだぁ』


10時20分、弁当が到着した。
『どんな弁当なのかお昼が楽しみだねっ』


全員に弁当が行き渡ったのを確認し、10時27分、いざ出発!


『景色が素晴らしいわぁ』


先頭を務めるのはいつも元気なOさんだ。
『いやぁ 今日も良い天気だねぇ』


進行方向の左が下流になっている。川原湯温泉駅・吾妻渓谷方面だ。
社員左から吾妻線、国道145号、吾妻川


右には変わった形をした山(岩)が見える。
丸岩(1127m)だろうか?


橋の中央付近から観た景色
先ほどとはまた違った景色が楽しめる。
この景色もダムに沈んでしまうのだと思うと、少し残念な気持ちである。


『いやぁ本当に素晴らしい景色だねぇ』
『天気も良いし、今日来て良かったよ』


ちょうど電車が走って来るのが見えた。
吾妻線は渋川駅から嬬恋村の大前駅を結ぶ路線だが、自分はまだ乗ったことはない。
渋川駅へ向かっているようだ。


橋を渡り切ると左側の歩道は工事中のため、これ以上進めない。
車が無いのを確認して反対側へ渡る。


橋の上からカメラを構えるKさんの狙いの先は???


不動の滝だ。
吾妻川に注ぐ不動沢が、3段に分かれて流れ落ちるそうである。
落差は90mあるそうだ。


不動堂
橋が出来る前は不動滝の近くにあったそうだが、ダム工事に伴ってこの場所に新たに建てられた。
中には不動明王が祀られている。


新しい道を進む。


『立派な道だよねぇ』
『これもダムのおかげだよねっ』


道路はまだ完成していない。一部はまだ工事中だった。


間もなく完成することだろう。


振り返ると、先ほど歩いて渡ってきた不動大橋が見える。
後方に雪を被った山が見える。草津白根山辺りだろうか?
手前のプレハブの先には、既に新しい吾妻線の川原湯温泉駅が完成間近らしい。
今年の秋にも移転するとのことである。


新しい道(工事中)のトンネルの入口に薬師堂が祀られていた。


薬師堂を少し下ると、川原湯神社があった。


川原湯神社にこの日の安全をお祈りして行こう。


川原湯神社を後にして川原湯温泉街へ。


川原湯神社の鳥居の先に川原湯温泉の源泉があった。
川原湯温泉は建久三年(約800年前)、源頼朝が浅間狩りの時に発見され、入浴したと伝えられている。


お湯の温度計は80度少し手前を示していた。
『こりゃ熱湯だねっ』
卵を自分で持ってきて、この源泉に浸けておき、温泉卵が出来上がるまで、足湯にのんびり浸かったり、
公衆浴場「王湯」でひと風呂浴びるのが”川原湯スタイル”だそうだ。


こじんまりとした足湯もあった。


『こっちはちょうど良い湯加減だわぁ』
『ここがゴールだったら浸って行くのにねっ』


公衆浴場「王湯」
毎年正月二十日未明に行われる天下の奇祭(大寒に褌一つの素っ裸で温泉の湯をかけ合う)「湯かけ祭」は、
今から約400年ほど昔のこと、突然湯が止り村人は困り果て、温泉の香りが「ゆで卵」の匂いなので、湯の神は
鶏にゆかりがあるものと思い、「湯前様」の前に集まり鳥をいけにえにして祈願したところ、
豊かな湯が再び湧き出したので、村人はうれしさのあまり思わず「お祝いだ、お祝いだ」と叫びながらお湯をかけ合って
喜びあったのが起源だと伝えられている、とのこと。
会場となった「王湯」は、八ッ場ダムが完成すると温泉街ごと水没するため、2014年が移転前最後の開催となった。


『ここにも温泉宿があったんだぁ』


温泉宿の跡地(空き地?)で一休み。


前方に「湖面1号橋」が見えてきた。


近づくとその高さが分かる。
『いやぁ 随分高いところを走ってるねぇ』
案内図によると、今立っているところから、橋までは約75mほどあることになる。


案内図によると吾妻線、国道145号線、川原湯温泉街、川原湯温泉駅辺りは完全に水没することになっている。
標高583mまで水が溜ることになると案内されている。水深は推定最大80m以上と思われる。


満水時にはこのようになる。
『ひぇ~っ これじゃぁ完全に水没してしまうじゃん』
『これはこれで、新しい観光名所になるかもねっ』


橋の真下を通る。
『いやぁ これは凄いねぇ』


川原湯温泉街の看板はなぜかまだ新しい。
3年前に一度”工事中止”となった経緯があるので、その時に新しく作り直したのではないだろうか?
それが、再び工事再開となって、この看板もそのうち新しい川原湯温泉へ移築されるのかな?


川原湯温泉駅が見えてきた。


11時27分、川原湯温泉駅に到着


ちょっと駅舎の中を見てみよう。
無人駅かと思ったら、そうではなかった。


吾妻渓谷遊歩道へ出発する前に小休止。
体調を整えて、


11時35分、吾妻渓谷遊歩道目指して出発!


看板に従って進むと・・・


何と! 吾妻渓谷遊歩道はここから先は通行止めになっているではないか!
”4月1日から”と云うからちょうど1カ月前からだ。
なお、鹿飛橋から小蓬莱は通行可能となっている。


案内には、鹿飛橋へは約25分ほどかかるとの表示である。
全面通行止めとあらば致し方ないが、一部通行可とあれば、ここは鹿飛橋へ行くしかない。
吾妻線に沿って国道145号線を鹿飛橋へ向かう。


途中、吾妻渓谷の一部が見えた。
『あらぁ ここからの眺めも素敵~っ』


国道145号線を進む。
しっかりとした歩道なので、安全で歩き易い。


途中にダム本体工事内容を示した大きな看板があった。
近くにいた作業員に訊くと、ちょうど今立っているここにダム本体ができ、ここから上流(川原湯温泉駅・
川原湯温泉街方面)が水没することになると言う。


鹿飛橋へ向かう途中の景色
新緑が鮮やかで眩しい。


ところによっては木々の隙間から渓谷が見える。


回りの新緑は素晴らしく、本当に美しい。
秋の紅葉にも勝るとも劣らない。


『いやぁ 緑は実に気持ちが良いもんだねぇ』


橋から見下ろしているのは・・・


『凄~いっ、真下を渓谷が流れてるぅ』


12時3分、鹿飛橋の入口に到着。
川原湯温泉駅からほぼ30分だ。


鹿飛橋へ


鹿飛橋に到着。


鹿飛橋から観た吾妻渓谷(上流側)
水の流れる音が回りの岩に響き渡る。


鹿飛橋から観た吾妻渓谷(下流側)
上流側に比べ、音は大分静かだ。


吾妻渓谷動画


鹿飛橋まで来たところで、お腹も空いてきた。
水の流れる音を聞きながら弁当にしよう。


『天気も良いし、緑と渓谷に囲まれて、最高だねっ』


『小学校時代の遠足を想い出すわっ』
『きれいに撮ってね~っ』


この日の弁当
竹を編んだ籠の弁当箱とは珍しい。
皆さん、入れ物が大層気に入ったらしく、持って帰るとのこと。
リュックにちょうど収まる形をしているのも嬉しい。
自分も持って帰ることにした。


弁当の中見も大変美味しかった。
3色のおにぎりに煮物と漬物、鶏肉のおかずだったが、これまでで最高の評価だったのではないだろうか。


お腹がいっぱいになったところで、小蓬莱の見晴台へ。


すれ違った人に訊くと、小蓬莱の見晴台までは、約20分ほどの道のりだそうだ。


吾妻渓谷の流れを右手に観ながら進む。


多少のアップダウンはあるがそれほどきつくはない。


緑に囲まれた中を歩くのは本当に気持ちが良いものである。


落ち葉の下には雪が残っていた。
『まだ雪が残ってるのが見れたなんて最高っ!』


吾妻渓谷


見晴台へ


見晴台へ


最後に急な階段が待ち構えていた。
『これは厳しいわねっ』
『お腹がいっぱいだから尚更だわ』


13時0分ちょうど、見晴台に到着。
鹿飛橋から23分かかった計算になる。
『最後がちょっときつかったけど、良い汗かいたわよねっ』


見晴台から上流を望む。
『あの辺にダムができるんだ』


この正面にダムができることになる。


ここから先の遊歩道は閉鎖されているため、吾妻渓谷遊歩道の見どころである
大曲の滝・千人窟・栃洞の滝・白糸の滝へは行くことができない。


止むを得ず、鹿飛橋へ引き返す。


『岩は滑るから気を付けて!』


来た時とはまた違った景色が楽しめる。


再び鹿飛橋に戻ってきた。
戻りの道のりは17分しかからなかった。


国道145号をゴールの川原湯温泉駅へ。


振り返ると、先ほど登った見晴台と東屋が見えた。
この見晴台は水没はしないはずである。
ダムが完成した後に、もう一度登ってみたいと思う。


13時54分、川原湯温泉駅に到着。
川原湯温泉駅前の駐車場にはバスが待機していた。


天狗の湯まではバスで10分とかからなかった。
通常一人400円だが、チケット10枚が3,500円、20枚が6,000円で販売されている。
ここは20枚チケットを買うしかないだろう。


ひと風呂浴びて


『皆さん、今日はお疲れさんでしたぁ』


『かんぱ~いっ』
『湯上がりの一杯は良いねぇ』


北関東道から見た筑波山
(車窓越しから撮ったので青く見える)


筑波山に沈む夕日が美しい。


皆さんの満足そうな笑顔が今日のハイキングの評価を物語っていると思う。
『皆さ~ん、今日は大変お疲れさまでしたぁ』


いったんは八ッ場ダム工事は中止となったが、地元の猛反対などで結局は工事再会に落ち着いた。
工事再開となれば、川原湯温泉と吾妻渓谷の一部はダムに沈んでしまうことになる。
その前に是非一度吾妻渓谷を歩いてみたい、という声が寄せられ、この日の企画となった。

秋の紅葉シーズンが最高では?との意見もあったが、その頃には工事が本格化して、ハイキングそのものが
危ぶまれる恐れがあったため、新緑の季節を選んだという次第である。
結果として、天気に恵まれ、秋の紅葉に勝るとも劣らぬ新緑を満喫することが出来た。

吾妻渓谷遊歩道の一部が通行止めとなって遊歩道全ては歩けなかったのは残念だったが、
鹿飛橋・小蓬莱見晴台の渓谷と緑を堪能することが出来た。

また、道の駅「ハッ場ふるさと館」の弁当もなかなか美味しかった。
会員の皆さんの評判は上々だったことから、次に訪れる機会があればまた注文したい。
常南交通としても、この辺りのバス旅行の企画があれば、是非採用して欲しいものである。


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