森林政策学研究室4年の原です
去る9月8日から12日の5日間、栃木県のたかはら森林組合にインターンシップに行って参りました!
きっかけは夏休み前、私が山本教授に、森林組合でインターンシップを実施しているところはないか伺ったことでした。
山本教授がその場でたかはら森林組合に電話をしてくださり、二つ返事で受け入れいただけることになりました。
掛けあっていただいた山本教授はもとより、前例のないお願いを快諾してくださったたかはら森林組合の皆様方に心より感謝申し上げます。
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メンバーは私原と4年谷原、3年山室の3人です。5日間のインターンシップの間は森林組合近くにあるT社別荘に泊めさせていただきました。
《まずは掃除。カメムシ地獄でした(笑)ご覧のように素敵な内装で、毎日帰ってくるのが楽しみでした》
1日目から3日目までは、基本的に3人別々になり、森林施業プランナーの方に同行して現場の作業の見学と手伝いをさせていただきました。
《間伐木の造材の様子。自分たちが授業でやったのとは桁違いの職人技でした》
《夕食は毎晩近くのスーパーで買い出しを行い、3人で自炊しました》
4日目はたかはら森林組合の参事さんに、ご自身の山で行っている様々な試験を見せていただきました。
《少花粉スギの苗》 《皆伐後、植栽を施した山。およそ1ha》
《たかはら森林組合の材は基本的に矢板競販所に運ばれます。10月末には優良木展示会を控えています》
《薪割り機での薪作りも体験しました。組合事務所には立派な薪ストーブがあります。日に30本ほどを消費するそうです》
5日目は3人で県から請け負った事業である、県有林の間伐作業の選木をプランナーの方のご指導の下行いました。
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この実習を通して森林組合という現場に最も近い仕事を間近で体験することができました。
5日間を通じて私が個人的に最も印象に残っていることは、「プランナーの方と森林所有者の方との関係性」です。
プランナーの方にお話を聞くうちに、両者の篤い信頼関係なくして、山林管理を依頼し進めることはありえないのだということを強烈に実感しました。
所有者の方の中には
「かつて自分の山に手を入れられるのは断固嫌だった。けれど話を聞く中でプランナーの○○さんになら、任せようと思った」
という方もいらっしゃるとのことです。
どんなに行政や企業が林業を盛り上げようとしたところで、根底にあるのは「山を持つ人」と「山を管理する人」との関係性ではないでしょうか。
そういったアナログなものを無視しての日本林業の再興はないと思います。
今回学んだことを糧に、より一層勉学に邁進する所存であります。