宇都宮大学 森林政策学研究室

宇都宮大学 農学部 森林科学科 森林政策学研究室のメンバーによる、森を愛する全ての人のためのブログ。

インターンシップ@たかはら森林組合

2014-09-23 14:20:37 | フィールド

森林政策学研究室4年の原です

去る9月8日から12日の5日間、栃木県のたかはら森林組合にインターンシップに行って参りました!

きっかけは夏休み前、私が山本教授に、森林組合でインターンシップを実施しているところはないか伺ったことでした。

山本教授がその場でたかはら森林組合に電話をしてくださり、二つ返事で受け入れいただけることになりました。

掛けあっていただいた山本教授はもとより、前例のないお願いを快諾してくださったたかはら森林組合の皆様方に心より感謝申し上げます。

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メンバーは私原と4年谷原、3年山室の3人です。5日間のインターンシップの間は森林組合近くにあるT社別荘に泊めさせていただきました。

  

《まずは掃除。カメムシ地獄でした(笑)ご覧のように素敵な内装で、毎日帰ってくるのが楽しみでした》

 

1日目から3日目までは、基本的に3人別々になり、森林施業プランナーの方に同行して現場の作業の見学と手伝いをさせていただきました。

 

《間伐木の造材の様子。自分たちが授業でやったのとは桁違いの職人技でした》

《夕食は毎晩近くのスーパーで買い出しを行い、3人で自炊しました》

 

4日目はたかはら森林組合の参事さんに、ご自身の山で行っている様々な試験を見せていただきました。

 

《少花粉スギの苗》        《皆伐後、植栽を施した山。およそ1ha》

  

《たかはら森林組合の材は基本的に矢板競販所に運ばれます。10月末には優良木展示会を控えています》

 

《薪割り機での薪作りも体験しました。組合事務所には立派な薪ストーブがあります。日に30本ほどを消費するそうです》

 

5日目は3人で県から請け負った事業である、県有林の間伐作業の選木をプランナーの方のご指導の下行いました。

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この実習を通して森林組合という現場に最も近い仕事を間近で体験することができました。

5日間を通じて私が個人的に最も印象に残っていることは、「プランナーの方と森林所有者の方との関係性」です。

プランナーの方にお話を聞くうちに、両者の篤い信頼関係なくして、山林管理を依頼し進めることはありえないのだということを強烈に実感しました。

所有者の方の中には

「かつて自分の山に手を入れられるのは断固嫌だった。けれど話を聞く中でプランナーの○○さんになら、任せようと思った」

という方もいらっしゃるとのことです。

どんなに行政や企業が林業を盛り上げようとしたところで、根底にあるのは「山を持つ人」と「山を管理する人」との関係性ではないでしょうか。

そういったアナログなものを無視しての日本林業の再興はないと思います。

 

今回学んだことを糧に、より一層勉学に邁進する所存であります。

最後になりますが、知識の乏しい我々学生を快く受け入れ、貴重なお時間を割いて、手取り足取りご指導いただいた組合の皆様、別荘をお貸し頂いたT社社長様に、重ねて感謝申し上げます。

働く学生達:書庫総入れ替え

2014-09-18 17:35:22 | 日記

10月1日付けで新しい先生を迎えることになり、数十年に一度と思われる大掃除が始まっています。

 

先回の引越しのときにも死守して持ち込んだ棚。3.11のモーレツな揺れをも耐え抜きました。先々代の鷲尾教授の時に入れたと思われるこの重厚な木製本棚とも終にお別れです。お世話になりました。

 

今日一番働いたのはこの二人、研究室の頼もしい3年生達です。どうもありがとう!

帰宅します。山本でした。


急遽、市貝町へ!

2014-09-17 15:56:15 | ゲスト

こんにちは、4年の谷原です。

今回は調査の報告・・・ではなく、特に予定もなかったので、今度調査する市貝町へ、下見に行きました。

まぁ、実態は道の駅でアイス食べてきただけですけど(笑) 写真の奥に見えるのが町役場です。町役場と道の駅って近いんですね。

市貝町といえば「サシバ」という猛禽の鳥の繁殖地として有名です。そのサシバのための森、「サシバの森」をつくる程、市貝町ではサシバを大切にしています。人間のためだけの森、ではなく、その他の動物のための森をつくるって、なんか、かっこいいなーなんて思いました。

来週、また、ここに来ます。  

またアイス食べます! 今度はお蕎麦も食べたいです! しっかり調査したあとに!

 

うん、たまには、こうやって気分転換にフラフラするのもいいなーと思った午後のお散歩でした。

 

よし、ゼミの準備でもするか。

 

では。

谷原

 

 

 

 

 


学生達、夏の成長記録

2014-09-16 10:02:53 | 日記

学生自前で手配して参加した「インターンシップ」@たかはら森林組合、1週間終えて誇らしげな顔の学生達を矢板駅で出迎えました。

 

実はJRで矢板へ行ったのはこれが初めてで、矢板駅周辺も初めて。物珍しげにうろうろしております。

 

駅前で集合し8月のシンポを兼ねたそうそうたるメンツの打ち上げ、ご相伴に預かりました。

ものすごく盛り上がった最中は自分も盛り上がっているので写真はとれません、解散した後に若いもんだけであわててパチリ。翌日岐阜に出発する多忙な3年生Y室君は参加できず(残念!)。

 

10月に入ると忙しくなります。原君、こっちの報告もお願いね。

山本でした。


セミの声を聞きながら、ゼミ

2014-09-14 11:00:29 | ゼミ

こんにちは!先日林政に配属が決まった原です。

去る9月1日、夏休みまっただ中開かれたゼミの報告です。

 今回は主に卒論及び修論の中間報告を行いました。

参加者は山本教授、修士2年の梶山さん、4年生4人と任意参加の3年生他でした。

3年生は配属後初めてのゼミでしたが、早速座長や書記を任せられ、慣れないながらも進行しました。

この記事も3年佐々木の書いた議事録を参照しながら執筆しています(笑)

 

まずは当研究室お馴染みの1分間スピーチを行いました。

それぞれ夏休み前半の出来事を披露しました。北海道に行ったり、信州大学の公開演習に参加したり、卒論の調査で林家さんに訪問したりと、それぞれ充実した夏休みを送っているようです。

 

続いて卒論及び修論の中間報告に移りました。

<4年生>

大迫:農業日誌にひと通り目を通し終えたとのことで、部分的な精読や解読を始めるそうです。地域風俗に根ざした言葉は意味が取りづらくてなかなか大変ですね。

 

小林:各都道府県の「木育」をめぐる動向を調査しまとめたものを発表しました。独創的観点からの研究となっていて、聞いていて興味深かったです。今後木育な盛んな地域にスポットを当ててより詳しい調査をしていくそうです。

 

倉島:那珂川町の木の駅プロジェクトの現地調査の結果を報告しました。全国でも先進的な取り組みです。倉島さんの写真技術が光る発表でした。

 

谷原:栃木県内の市町での森林整備計画の現状を調査するために、各庁舎に訪問した結果を報告しました。県内でも市町によって取り組み方が異なるようです。今後はまだ訪問していない市町に訪れ、より研究を深めていく予定だそうです。

 

<修士2年生>

梶山さん:八溝林業の歴史的流れを発表しました。非常に学術性の高い発表で、初見の3年生は理解が及ばない部分もありました。後日改めて報告の場を設けることになりそうです。

 

今回のゼミは以上で閉会となりました。1時から始めたのですが気づけば時計は4時を回っていました。有意義なものになったのではと思います。

次回ゼミは9月19日を予定しています。私原は実習により参加することができませんが、今回出た質問意見を踏まえた上でより良い内容になればと思います。

夏休みも残すところ半月となりました。今月末にはゼミの合宿も予定されています。そちらの様子はこのブログでご報告できればと思います。

 

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森林政策学研究室4年 原