一の宮巡拝は自分発見の場
今年は桜の開花が予想外で、東京では19年ぶりに4月初めに急激に冷え込み、雪が降り、桜と雪が同時に見られるという相い変わらずの異常気象であった。しかしながら若いリクルートルックの新入社員の晴れやかな姿を見ると日本列島が活気に満ち溢れ元気をとりもどした、いつも通りの春を感じた。
さて、本年9月8~10日に開催するアメリ力・シアトルでの「一の宮シンポジウム&社叢百景展」(テーマ・自他共生)に先立ち昨年2月から始めた3度目の一の宮巡拝も現在残り数社で完拝することになった。今年の2月末には長崎県壱岐・対馬の一の宮を巡拝して、壱岐の会員有馬黎子氏と占部英幸氏にお会いした。占部氏とは2003年の「壱岐国ルネッサンス」以来であったが、昨日のように思えた。
この日は壱岐島唯一の勝本温泉の平山旅館に宿をとり、天手長男神社の谷口正博宮司、西日本新聞社の山下芳仁氏とも会談した。最近壱岐は観光に力を注いでいて、「神話の島・壱岐から日本を学ぼう」とのテーマで「お宝巡りの島やど塾」を開講して11名のメンバーが壱岐の神話や伝説などの語り部となって様々な活動を行っている。特にこの宿の女将平山宏美氏は塾の連絡窓口として、事務局を勤められ、社団法人日本放送作家協会の後援で著名な講師陣による「創作朗読劇講座」を開催されている。
彼女の活動は他にもNPO法人日本子守唄協会共催による「日本子守唄フォーラム in 壱岐」(平成19年5月19~20日開催)の実行委員としても寸暇を惜しんでご活躍されていることである。『メダカの学校」や『雪の降るまちを』など童謡や歌曲を2000曲以上も作曲された故中田喜直先生から「童謡や子守唄をいっぱい聞かせて育った子は決して悪い人にはならない」ということを私は教えて頂いたことがある。 この言葉を思い出し、平山宏美氏の活動に大いなる工一ルをおくった。
一方3月初め所用で熊本県水俣市の、水俣市立水俣病資料館を訪ね、水俣病の語り部として良く知られている杉本栄子氏にお会いする機会があった。彼女は昨年NHKの「きょうも元気でわくわくラジオ」という番組に出演され水俣病の悲惨な過去の50年の思い出を語られていた。放送後は大きな反響を呼び再放送も何度かなされたという。彼女が涙しながら語った言葉で「人を怨んではいけない。今は『のさり』と思いね」「人様は変えられないから、自分が変わる」というのが私の心に深く刻みこまれた。
また、神も仏もないどん底の生活状態にありながら彼女は「神も仏も信じて恨まずに今日まで生きてきました」と。最初に一の宮巡拝を行っている時にはそれぞれの神様に色んなお願い事をするが、全国の108社も参拝すると、いつしかお願い事をするよりもお参りさせて頂いたことにありがたい感謝の念がわいてくる。自分の健康や家族の健康などお願いすることはいくらでもあるが、まず日本が、そして世界が平和でより良い社会であってほしいと思う気持が込み上げてくる。これが一の宮巡拝の最大の意義であると思われる。前述の二人の女性平山宏美、杉本栄子両氏の活動に大いなる共感を得た。感謝。
一の宮巡拝会代表世話人関口行弘
アテンション:新聞記事をクリックすると字が大きくなります
今年は桜の開花が予想外で、東京では19年ぶりに4月初めに急激に冷え込み、雪が降り、桜と雪が同時に見られるという相い変わらずの異常気象であった。しかしながら若いリクルートルックの新入社員の晴れやかな姿を見ると日本列島が活気に満ち溢れ元気をとりもどした、いつも通りの春を感じた。
さて、本年9月8~10日に開催するアメリ力・シアトルでの「一の宮シンポジウム&社叢百景展」(テーマ・自他共生)に先立ち昨年2月から始めた3度目の一の宮巡拝も現在残り数社で完拝することになった。今年の2月末には長崎県壱岐・対馬の一の宮を巡拝して、壱岐の会員有馬黎子氏と占部英幸氏にお会いした。占部氏とは2003年の「壱岐国ルネッサンス」以来であったが、昨日のように思えた。
この日は壱岐島唯一の勝本温泉の平山旅館に宿をとり、天手長男神社の谷口正博宮司、西日本新聞社の山下芳仁氏とも会談した。最近壱岐は観光に力を注いでいて、「神話の島・壱岐から日本を学ぼう」とのテーマで「お宝巡りの島やど塾」を開講して11名のメンバーが壱岐の神話や伝説などの語り部となって様々な活動を行っている。特にこの宿の女将平山宏美氏は塾の連絡窓口として、事務局を勤められ、社団法人日本放送作家協会の後援で著名な講師陣による「創作朗読劇講座」を開催されている。
彼女の活動は他にもNPO法人日本子守唄協会共催による「日本子守唄フォーラム in 壱岐」(平成19年5月19~20日開催)の実行委員としても寸暇を惜しんでご活躍されていることである。『メダカの学校」や『雪の降るまちを』など童謡や歌曲を2000曲以上も作曲された故中田喜直先生から「童謡や子守唄をいっぱい聞かせて育った子は決して悪い人にはならない」ということを私は教えて頂いたことがある。 この言葉を思い出し、平山宏美氏の活動に大いなる工一ルをおくった。
一方3月初め所用で熊本県水俣市の、水俣市立水俣病資料館を訪ね、水俣病の語り部として良く知られている杉本栄子氏にお会いする機会があった。彼女は昨年NHKの「きょうも元気でわくわくラジオ」という番組に出演され水俣病の悲惨な過去の50年の思い出を語られていた。放送後は大きな反響を呼び再放送も何度かなされたという。彼女が涙しながら語った言葉で「人を怨んではいけない。今は『のさり』と思いね」「人様は変えられないから、自分が変わる」というのが私の心に深く刻みこまれた。
また、神も仏もないどん底の生活状態にありながら彼女は「神も仏も信じて恨まずに今日まで生きてきました」と。最初に一の宮巡拝を行っている時にはそれぞれの神様に色んなお願い事をするが、全国の108社も参拝すると、いつしかお願い事をするよりもお参りさせて頂いたことにありがたい感謝の念がわいてくる。自分の健康や家族の健康などお願いすることはいくらでもあるが、まず日本が、そして世界が平和でより良い社会であってほしいと思う気持が込み上げてくる。これが一の宮巡拝の最大の意義であると思われる。前述の二人の女性平山宏美、杉本栄子両氏の活動に大いなる共感を得た。感謝。
一の宮巡拝会代表世話人関口行弘
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