日伊相互文化普及協会

日伊相互文化普及協会のブログです。

イタリアの温泉

2007-06-26 18:45:30 | Weblog
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イタリアは火山国で各地に温泉があり、その数は政府の承認、未承認を合わせて約500~600といわれています。

日本の温泉は約2000。
日本の方がはるかに数が上回ってる、日本は世界一の温泉大国なんだと思ってる人は多いでしょう。



でも、日本の温泉の8割は人工的に掘削した温泉で、今では9割ともいわれています。
掘っているんだから簡単に世界一の温泉大国になれますね。




イタリアの温泉は全部といっていいほど自噴で、歴史も古く、1000年前、2000年前からある温泉もたくさんあります。
だいたいが国営テルメ運営委員会の管理下にありますが、私営の温泉も少ないですがあるんです。
私営でも個人が全ての所有権や経営権を持っているわけではなく、複数の人達で運営されてます。

国営テルメ運営委員会が、掘削をして新しい温泉を作るということはまずありません。
個人の土地所有者が温泉を掘りたいと考えた場合、よほどの理由がなければ国の許可はおりません。
地震などで自噴していた温泉が塞がれた場合、極浅いところに温泉脈があれば誘導掘をすることはありますが。



イタリアは温泉医療をローマ時代から医学として捉えてきました。
今も100%の保険が適用されています。
イタリアの人達は温泉を国民の公共財産とみています。
イタリア人にとって、温泉は個人が儲けるためのものではないのです。

かりに、イタリアに儲けたいと思う個人のイタリア人土地所有者がいて、掘削を申し出たとします。
すると、その泉脈は医学的にどのような効果があるのか、詳細に挙げなければならなくて、複数の温泉医学者と、地質学者と、化学者を必要とします。
また、そこを中心に周囲の土地にどのような影響を与える可能性があるのか50年先、100年先を見越して調査をしなければなりません。
他にも複雑な調査がいっぱいあって、気の遠くなるような時間がかかります。
莫大なお金もかかります。

イタリア人ならそんなお金があるのなら、めんどくさいことなんかしないで、名医のいる温泉地に行って、豪華なホテルに泊まって、時間を考えないで過ごしたいと思うでしょう。



掘削は地球を掘ること。
人為的に地球の体液を地上に流すわけですから、その影響は遅かれ早かれ必ず出ます。

イタリアのトスカーナに、とある私営の温泉があって、もと貴族の館だったステキなホテルを併設してます。
私営なので保険が利きませんが、お金持ちは利用しています。

ある日本人がこの温泉に眼をつけて、この温泉の経営権を何割か買いました。
有名なトスカーナ州の中の、ロマンチックな貴族の館、ここならお金持ちの日本人をいっぱい呼べる、経営権の何割かの自分の持ち前分の儲けは跳ね上がる、と思ったのでしょうか。

経営に首を突っ込んでしばらく経ちました。でもいまいちパッとしない、日本人がドドッとは来ない。
「そうか、日本人の好きな、い~湯だな~、の露天風呂がないんだ」と彼は思いました。
もともとの温泉は屋内で医療用に使っています。
露天風呂に回すほど湧出してません。
彼は日本人ですから当然掘削を考えました。

反対を押し切り、大金をつぎ込み、苦労したのでしょう、3年前にやっと屋外に温泉プールができました。
けれども、もとからあった泉質が変わってしまいました。
その温泉で得たこれまでの臨床記録は、それ以降役に立たなくなりました。
変化した泉質はイタリア人だけではなく、ドイツやフランス、スイス、イギリスなんかからの利用者も感じたようです。
「温泉は医学」としているイタリアからしたら本末転倒ですね。

こうなると国営テルメ運営委員会がこの私営の温泉に口を挟まないわけにはいきません。
イタリアの温泉機構の信用問題に関わって、責任重大です。
何とかしなければなりません。
ものものしい会議が毎日続きました。
現在も問題は解決していません。何もできない私は見守るだけです。

日本には「温泉をあてて一儲け」という言葉があります。
今も日本のいたるところで、地球に穴を開けています。
地球のしっぺ返しが恐いです。
穴をあけてる人達に、不安はないのでしょうかねえ。

日伊相互文化普及協会   Emi




・モンテカティーニ・テルメ
ローマ時代から2000年にわたって湧き続ける温泉です。
世界一美しいテルメといわれ、ヘプバーン、モナコ王妃、エリザベス女王、チャプリン、ベルディ、プッチーニなどに愛されてきました。
プッチーニはこのテルメで「マダム・バタフライ」を創作しました。




・テルメ・ディ・パーピ
ローマが近いため歴代の法王が利用してきました。
露天の温泉プールのほか、洞窟蒸気温泉もあり、この洞窟内でダンテは「神曲」のイメージが湧いたといわれています。

乱食の国、ニッポン

2007-06-19 20:20:20 | Weblog
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111歳の宮崎の男性、田鍋さんが長寿の個人部門で1位になりましたね。
日本はまだまだ長寿国だと思った人は多いと思います。



この頃、不健康な人が多くなったのは食が欧米化したからだ、と言う人々は多くいます。
では田鍋さんは何を食べているのでしょう。
彼は3食共、家族と同じものを食べているそうで、エビフライは大好物だそうです。
牛乳は毎日飲んでいるそうです。
どちらも外国からもたらされたものですね。



日本人は昔から長寿だったと錯覚している人達はたくさんいます。
でも、日本はつい最近まで短命で、長寿国のランキングには入ってませんでした。
死因は栄養不足が起こす感染症、衰弱、内臓疾患など。
脳卒中もひじょうに多く、今の原因と違うのはコレステロールが極端に不足して血管がもろくなるんだそうです。同じ理由で心臓病も。
不明のおでき(癌)も多く、これも栄養が極端に不足していたため、ストレスに抵抗できなかったといわれています。



戦後にアメリカの栄養政策がとられてから、幼児や老人の死亡率が減りました。
母乳の出ない母親たちには粉ミルクが供給され、家庭で補えない栄養を補給するのに学校給食が始まりました。
老人にもそれまで不足していた栄養がいきわたるようになりました。

そして平均寿命の統計に、豊富なミネラルやたんぱく質を摂っていた沖縄の人達が加わって、いっきに日本の平均寿命の数値は上がりました。
食料政策がなければ、沖縄の人達が加わらなければ、長寿世界一などということにはならなかったでしょう。
日本が長寿国の仲間入りをしたのは昭和46年からで、そんなに前のことではありません。



今、たくさんの人達が利益追求で輸入しまくり、消費者は好き勝手に溢れる食べ物を乱食しています。
その乱食を【食の欧米化】などと言っています。


そんな中【昔の人が毎日食べていたもの】を食べていれば健康でいられる、【粗食】が一番という人がいます。

それは、現在の乱食の時代の、【昔への錯覚と妄想】が作り出したものではないのでしょうか。
【粗食のメニュー】には朝昼晩に魚や卵、豆腐、湯葉、海草、古来からの日本の野菜のほかに、戦後に普及した西洋野菜も取り入れられています。
これらの食品が、全国満遍なく食卓に上る回数が比較的多くなったのは、戦後しばらくしてからです。



雑穀がいい、とCMでも宣伝してますが、雑穀が中心だった時代には油分やたんぱく質が極端に不足、そのために消化されずにそのまま体外へ。
子供や老人はよくお腹をこわしてました。

普段の食生活が外国の影響を受ける前までの人達が、その【粗食のメニュー】を見たらきっと言うのでは?
「こんな、大ご馳走、普段喰えるはずがねえ」
「魚や卵は盆と正月だけだぞ」
「鶏飼ってるども、庄屋さんとこや、売るためのもんだから、喰えね」
「味噌は貴重だから、汁は薄い、薄い」
「山ん中住んでるけえ、昆布もわかめも高えぞ」
「漁師だけんど、雑魚まで売ってるよ。ま、1ヶ月に一回ぐれえは雑魚は喰えるがな」
「うめえもんはみんな、金持ってるとこ行くんで。庶民にゃあ縁がねえな」
ほとんどの人達の食事は【貧食】だったのです。



【昔の粗食の薦め】や【粗食のメニュー】などの本は【昔の大ご馳走】や【バランス食の参考本】と名を替えたらどうでしょう?

食べ物に感謝をしましょう、といいます。
短命をもたらしていた、貧食から抜け出られたことにも感謝をしたらいいと思います。
そして、アメリカやヨーロッパをひとからげにした、意味のない【欧米食】などという言葉を捨てて、何にも責任転嫁をせずに【乱食】を見直すべきでは?

日伊相互文化普及協会     Emi


P.S
WHOの調査では日本の男性の平均寿命は2位に落ちたと、他の調査団体の調査では男女とも6位ということです。
トップランキングで競っているのはイタリア、フランス、スイス、スウェーデンとなってます。

水は生きもの、毒にも薬にも

2007-06-14 20:00:28 | Weblog
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水の硬度基準は実にバラバラです。

WHOの基準は
軟水0~60
中水60~120
硬水120~180
超硬水180以上

WHOを基準にした場合、日本の水では
「摩周湖19」「あずみの湧水36」などが軟水に
「ひょうたんから水89.5」などが中水に
「awa心水167」などは硬水に
「球美の水250」は超硬水になります。

東京の【水広場】さんはたくさんの文献を参考にして、次のように決めているそうです。

軟水0~100
中水100~300
硬水300~1000
超硬水1000以上

ずいぶん違いがあります。



フランスのPerrier(364.5)、 イタリアのSan Pellegrino(667)などは日本でもよく飲まれています。WHOを基準にすると超硬水に、【水広場】さんの基準では硬水になりますが、日本の人達はこの硬度にそう抵抗はないのでしょう。

WHOを基準では日本の水も外国の水も、かなりの種類が硬水と超硬水になってしまうので、ここでは【水広場】さんを参考にしたいと思います。



イタリアで赤ちゃんのミルクを溶いたり、小さい子供に飲ませるときはBernina(22)のような軟水を使います。
歳をとった人達はオリゴミネラルのような軟水を飲んでいます。例えばFrisia(52)など、これは尿酸を排除するのに役立っています。



女性に人気があるのはRocchetta(161)で、歴代のミスイタリアやスーパーモデル、有名女優さんたちに愛されています。



スポーツマンや体力を体力を使う仕事をする人達にはSole(394)やCalvanina(427)Uliveto(624)が好まれています。
Ulivetoはサッカーのイタリア代表のオフィシャルウォーターになっています。

超硬水のCourmayeur(1612)には1ℓで成人女性が必要とする80%のカルシウムが含まれているので、カルシウムの補給にはもってこいです。
ただし、一時的なストレスでカルシウムが激減したりした時や、産前産後の健康体向きで、長期にわたって飲むものではありません。
長期でなくても、幼児や老人、体力のない人は飲まない方がいいです。

フランスのContrex(1551)はミネラル豊富、ダイエットに良いと、飲んでいる日本の人たちがたくさんいます。
これは50歳を過ぎた人達にはとても危険なことです。
ここまで数値の高い超硬水を長期飲用した結果、肝臓を傷めたり、リウマチを引き起こしたりすることが分かっています。胆石や関節肥大の要因にもなります。
内臓を痛めつけることも必至です。



イタリアには質のいい水道水がたくさんあり、水道水を飲む人も多くいます。
大都会に住む人達や、美容にこだわりを持つ人、健康の改善を望む人、スポーツマンなどは自分に合った水を買い求めています。

日本にもアクアソムリエという人がいます。
こだわりを持つのであれば【アクアストア】のソムリエさん、坂口さんに相談してみては。
彼は水医学の本場、イタリアで学んだ人です。親切に教えてくれますよ。



イタリアには昔から水の医学があります。
モンテカティーニ・テルメの医学は世界で最も古く、ローマ時代から続き、世界中の水医学の発祥の地です。
「合う水は人それぞれ、みんな違うんだ、水は薬だけれど、間違えば毒にもなるんだよ」とモンテカティーニ・テルメの医長は言っています。

日伊相互文化普及協会    Emi

調理人の困惑

2007-06-12 12:57:43 | Weblog
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1ヶ月ほど前、ある方から「沖縄のパパイヤ」というものを、二ついただきました。
パイナップルと一緒にミキサーにかけるらしいと聞いていたので、切ってみることにしました。
でも、なかなか刃がたちません。
「えいっ!」と力を込めて断ち割ると中は未熟に見える白。
舐めてみると甘くない。まだ食べるには無理なんじゃあ?

「どうしたもんかしら」と考え、保留することに。
切っちゃったパパイヤは、切り口をビタッと合わせて、ガッチリとガムテープで巻きました。
もうひとつは無傷のままです。



冷蔵庫にしまったら、「狭くなるから外に置くね」と娘がバスケットに入れて追い出しました。
まあ、トウガンのように丈夫そうだし、外の方が熟れも早いかな、と黙認しました。
そして時々バスケットを除いて、パパイヤの顔色(外色)をうかがっているうちに日がたちました。

顔色は日ごとに変わっていきます。
気持ちがいいのか、不快なのか、今頃どの辺なのか、まだなのかと気を揉みますが分かりません。

そんな折、人夢キュイジーヌのブログを開くと、このパパイヤが載ってるではありませんか。
パパイヤを細長く切って玉ねぎとキュウリを混ぜてドレッシングで食べたと書いてあります。ひとむさんのパパイヤの実は黄色です。



「そうかあ、外は青でも中は黄色くなってるかもなんだ」
バスケットの中を覗くと、もう外側はだいぶ黄色くなってきています。
「しまった、もしかして遅すぎっ?」
私は二つのパパイヤを家の中に入れ、キッチンに連れて行きました。
無傷の方が黄色実が強いので、ガムテープ巻きには待機を命じて、実傷の方を切って皮をむきました。

ちょっと食べたらほんのり甘いのですが、フルーツとまではいきません。私はこのパパイヤは料理向きで産まれたんでは、と思いました。ひとむさんもサラダにしたし。

どうしたら一番おいしく食べれるか・・・・。
まず、薄切りにして、ひとむさんのようにキュウリも入れました。
ドレッシングをかけるのにはちょっとためらいが。
パパイヤの風味を活かしたい・・・・。
でも子供たちも夫も初めての味。

勘に頼って、「ぬちうるま」という塩をふりました。パパイヤと同郷の沖縄塩です。
そして気が付かない程度の量のRosati Brendのオレガノとローズマリーも。これは我が家に親しんだハーブです。
「お、いける!」
でも、もうちょっとだけ何かが欲しい。
パパイヤ独特の味を消さないほのかな何か・・・・。
「そうか」とひらめいた私は外に出て、芽吹き始めたばかりのバジリコの芽を間引きしました。



かすかな、バジリコとオレガノとローズマリーの香り。
パパイヤが安らぐ、ぬちうるま。
パパイヤとキュウリの食感。
パパイヤの風味が活きた一皿が完成しました。



子供たちや夫の評判は良かったです。新参者を快く受け入れてくれました。
怪我をしているパパイヤも合わせたひとつ半は、出番を待って今は冷蔵庫で休んでます。

今度、イタリアへ持って行ってイタリアの人達に食べてもらおうかと思ってます。

日伊相互文化普及協会    Emi

手作り誕生会

2007-06-11 12:29:41 | Weblog
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昨日は人夢キュイジーヌの人夢さんの誕生日で、ひとむさんの仲良しさんたちが、1品持ち寄り、食材持ち寄りで集まりました。



中国野菜の紅ひゆ菜という野菜は一見赤紫蘇のようで、炒めるとワイン色の汁が出てとてもきれいです。味もよく、ポリフェノールが一杯の健康野菜という感です。

青パパイヤを使ったタイ料理人もあり、辛いけれどあとを引く味です。



料理講師で料理研究家の、りっちゃんはイタリア仕込みの「グリーンアスパラのタルト」。
イタリアの味がぎっしり詰まった「さすが」、のものでした。



今日の主人公のひとむさんは「押し麦のサラダ」を作りました。
茹でた押し麦にアボカドとキュウリ、イタリアンパセリ、そしてなんとひとむさんの故郷、秋田のトンブリを混ぜ込んだもの。押し麦とキュウリ、トンブリの歯ごたえが新鮮です。



小野シェフはチョコをカカオから作った、手作りのワインボトル型のケーキ。
ボトルのラベルの銘柄は「人夢キュイジーヌ」。
ひとむさん、喜んでましたねえ。

この日、ひとむさんが心待ちにしていたのは、大事にとっておいたバローロを飲むこと。
去年、イタリア研修でピエモンテのFranco Molinoワイナリーに泊まったときに持ち帰ったものでひとむさんの最高のお気に入りです。



ひとむさんはバローロに合わせて、立派な、立派な牛の腿肉を用意してました。
このお肉とバローロ、最高の組み合わせでした。



一日中幸せそうなひとむさんでした。


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アルゼンチンワインの試飲会とパーティ

2007-06-07 18:33:47 | Weblog
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アルゼンチンワイン協会主催、アルゼンチン大使館後援のワインの試飲会とパーティに行ってきました。

17社が出展。
私はアペルティーボとして飲めるもの、野菜料理、肉料理、デザートに合わせたお奨めを各社のソムリエさんに選んでもらいました。



雰囲気はとてもいいです。
気負いや見栄が全く感じられません。プライドも匂いません。
「美味しいんだよ」という心だけが伝わってきます。



気軽、お手軽、美味しいと紙パックのワインを薦められたのには驚きましたが。
試飲会というか、アットホームのお試し飲み会という感じかな。



すごくたくさんの種類を飲んだので、あとになって何が何だったのか混乱しました。
ひとつ、TANAというワインは覚えています。
酸味が程よく、ちょっとタンニンが強め、まだ若いのでフルーティな感もありますが、しっかりした夕食をまとめることができるワインだと思いました。好きです。



この試飲会は16:30から19:45まで。
3時間ちょいのこの間、おつまみは一切なしでした。
ちょっときついですよ、これ。オリーブの実でもチップスでもなんかちょっと、絶対欲しいです。
うちのスタッフのY君は会場を出て、コンビニへ行きました。
おにぎりを食べてから再試飲に挑んでました。
Rちゃんは「ちょこっとでも、あればいいのにね」と言いながらコンビニへ行く時間を惜しんで飲んでました。





19:45、パーティが始まりました。
料理はすっごく美味くて、驚きでした。華やかなパーティ料理の中に混じって。カポナータみたいのにパスタが入っているものがありました。これは絶品でした。アルゼンチンの家庭料理なんでしょうかね。




パーティが始まると、アルゼンチンワイン協会の会長さんがマイクを持って挨拶を始めました。でもみんなは、さんざん待ったご馳走にしか興味がないようです。


続いてアルゼンチン大使もご挨拶。
私は大使のいるステージの端っこに行ってみました。どれくらいの人が大使を見てるかなあと。ほとんど見てませんでしたね。みんなのお尻は大使に向けられてました。

協会の会長さん、大使さん、次回はご馳走が出てくる前にご挨拶をしましょうね。

日伊相互文化普及協会     Emi

長寿番付一位、サンマリノ

2007-06-05 12:02:32 | Weblog
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WHOの調査で日本の男性の平均寿命は世界第二位になったそうです。
アメリカのある調査団体によると、日本は男女合わせた平均が6位に落ちたともいわれています。

WHOの発表では日本女性はまだ1位を保っていますが、2位以下のスイスやフランス、イタリア、スウェーデンとあまり差はないようです。
す。スウェーデンは世界に知れた自殺者がトップの国、自殺者が減れば平均寿命はいっきに上がるのでは。



今、世界で第一の長寿国はサンマリノ共和国だそうです。
サンマリノはリミニからすぐ、イタリアの中央に位置しています。
バチカン市国と同種です。
両方とも一応独立国となっていますが、入国審査もなく生活様式はイタリアです。
産業はワイン作りや小麦の生産、陶器など。
イタリアの田舎らしく、農地や丘が多く、人々は自然と親しみ、家族と一緒の食事を大切にしています。



イタリアでは古代ローマの時代から食と健康について研究されています。
食と健康の手稿文はたくさんありましたが、本として出版されたのは220年前でした。
それには、肝臓病、腎臓病、肺病、などあらゆる病のためのレシピや、風邪やつわり、食欲不振、強壮、暑気あたり、寒気あたりに至るまでのレシピが書かれています。
アルトゥージ・ペッレグリーノという人が書き、根強い人気があって、今も売れ続けています。


一家に一冊はあるのではないでしょうか。
知人の家では娘が結婚して新居を構えるとき、お母さんは新しく買って娘にプレゼントしています。


私はボローニャの友人からプレゼントされたその本を持ってます。
娘もオルヴィエートの友人の家庭でクリスマスを過ごした時に小型化された本をもらって、日本に持ち帰りました。





戦後、イタリア国内に砂糖や小麦粉が大量に流通するようになってから、肥満も見られるようになりました。
日本人はイタリア人ほどのデブはいない、と自分たちの方が健康国だと思っている人は多いようです。
しかし、医療機関の調査によると日本人はイタリア人のように太る前に糖尿病になってしまう人が大半だそうです。糖尿病になると今度は痩せ始めます。
日本の糖尿病の人口はイタリアをはるかに上回っているそうです。
            
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