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イタリアにはトゥリッパという、牛の胃袋をトマトソースで煮込んだ料理があります。
スペインにも同じものがあってカィリョスといいます。
最近はあまり見かけませんが、イタリアにはにラッテリーアというものがあります。
文字通り理解すれば、ミルク屋さん。
でもミルクは売ってません。ミルクを売らないミルク屋さん。
ここ、食堂なんですよ。とーっても、とっても安い。
お昼ご飯だけしか営業してません。いつ行っても混んでいて、店内を駈けずり回るシニョーラの、お皿を運ぶ手は千手観音さまのようにあわただしいです。
ここにはガチョウのフェーガト(フォアグラ)やトリュフ、ポルチーニ、ボッタルガ(カラスミ)などはありません。
また、昔のラッテリーアには、ワインやリキュールほか、いかなるアルコールも置いてませんでした。
お金持ちです、と思っている人は絶対にここへは来ません。
出稼ぎ労働者や、懐の淋しそうな人が来てました。
私は学生の頃に、ミラノのラッテリーアによく行きました。
初めて行った時、セコンドになって「一番安いものはなんだろ」とメニューを見ると、トゥリッパがありました。
聞いてみると牛、牛と言っています。他の言葉は全く分からない。
「何々、牛の・・・?」
まだイタリア語がおぼつかない私は、牛と聞いただけで注文しました。
食べてみると「うえ~っ!」でした。
この頃、まだ牛でも豚でも内臓を食べたことがありませんでした。ちょっとショックでした。
残したら悪いので、我慢して全部食べました。でも後味はそんなに悪くはありませんでした。
ほかの日にまたラッテリーアへ行きました。
お客さんたちを見ると結構大勢の人が、トゥリッパを美味しそうに食べています。
私は自分が慣れてないだけなんだ、と性懲りもなくまた注文しました。だって一番安いんだもの。
今度は胡椒をたくさん振りいれて食べました。最初に食べたときよりましです。
こうして私はトゥリッパにはまって行きました。
今は仕事柄、連れたちのことも考えるので、トゥリッパを置いてないレストランで食事を摂るようになりました。
だから日本にいる時に、自分で作って食べてます。
牛の胃袋が手に入らないので豚のモツを使います。擬似トゥリッパですがイタリア人たちには大好評です。スペイン人たちも眼を丸くして褒めてくれました。
トゥリッパは庶民的なテーブルではこうなります。
ちょっと雰囲気を変えるとこうなります。
作り方はこちらです。
分量はアレンジしてください。
4人前
豚のモツ 400g
玉ねぎ 1個
トマト缶 1個
野菜のブイヨン(なければコンソメの素でもOK)
ニンニク 5片
オレガノ(乾燥物)
ローズマリー(乾燥物)
月桂樹の葉2枚 生なら4枚
(庭か鉢植えにフレッシュタイムがあれば少々)
オリーブオイル 適当
ワイン 赤、白、どちらでもなければ日本酒 カップ1
醤油 隠し味に スプーン大2
塩、胡椒
①モツをよく水洗いする。
②お湯を沸かしてモツを入れ、ほぐすように混ぜて余分な脂を除く。2回繰り返す。
匂いが気になる人は何回でも。でもやりすぎはモツの風味を損ないます。
③玉ねぎを適当に切り、モツとトマト、月桂樹の葉、ニンニク、ワインか日本酒と一緒に鍋に入れ、弱火で煮る。あくが出てきたらすくい取る。
④柔らかくなったらブイヨン、醤油、オレガノ、ローズマリー、タイムを入れて更に煮込む。(オレガノとローズマリーは少しとっておく)
⑤玉ねぎがトロトロになったら、オリーブオイルを入れ、塩、胡椒で味を調え、更に少し煮る。
⑥火からおろしぎわに、少し残しておいたオレガノとローズマリーを加えて混ぜる。
●イタリアやスペインでは、食べるときに粉チーズをかける人もいます。お好みで。
日伊相互文化普及協会 Emi
イタリアにはトゥリッパという、牛の胃袋をトマトソースで煮込んだ料理があります。
スペインにも同じものがあってカィリョスといいます。
最近はあまり見かけませんが、イタリアにはにラッテリーアというものがあります。
文字通り理解すれば、ミルク屋さん。
でもミルクは売ってません。ミルクを売らないミルク屋さん。
ここ、食堂なんですよ。とーっても、とっても安い。
お昼ご飯だけしか営業してません。いつ行っても混んでいて、店内を駈けずり回るシニョーラの、お皿を運ぶ手は千手観音さまのようにあわただしいです。
ここにはガチョウのフェーガト(フォアグラ)やトリュフ、ポルチーニ、ボッタルガ(カラスミ)などはありません。
また、昔のラッテリーアには、ワインやリキュールほか、いかなるアルコールも置いてませんでした。
お金持ちです、と思っている人は絶対にここへは来ません。
出稼ぎ労働者や、懐の淋しそうな人が来てました。
私は学生の頃に、ミラノのラッテリーアによく行きました。
初めて行った時、セコンドになって「一番安いものはなんだろ」とメニューを見ると、トゥリッパがありました。
聞いてみると牛、牛と言っています。他の言葉は全く分からない。
「何々、牛の・・・?」
まだイタリア語がおぼつかない私は、牛と聞いただけで注文しました。
食べてみると「うえ~っ!」でした。
この頃、まだ牛でも豚でも内臓を食べたことがありませんでした。ちょっとショックでした。
残したら悪いので、我慢して全部食べました。でも後味はそんなに悪くはありませんでした。
ほかの日にまたラッテリーアへ行きました。
お客さんたちを見ると結構大勢の人が、トゥリッパを美味しそうに食べています。
私は自分が慣れてないだけなんだ、と性懲りもなくまた注文しました。だって一番安いんだもの。
今度は胡椒をたくさん振りいれて食べました。最初に食べたときよりましです。
こうして私はトゥリッパにはまって行きました。
今は仕事柄、連れたちのことも考えるので、トゥリッパを置いてないレストランで食事を摂るようになりました。
だから日本にいる時に、自分で作って食べてます。
牛の胃袋が手に入らないので豚のモツを使います。擬似トゥリッパですがイタリア人たちには大好評です。スペイン人たちも眼を丸くして褒めてくれました。
トゥリッパは庶民的なテーブルではこうなります。
ちょっと雰囲気を変えるとこうなります。
作り方はこちらです。
分量はアレンジしてください。
4人前
豚のモツ 400g
玉ねぎ 1個
トマト缶 1個
野菜のブイヨン(なければコンソメの素でもOK)
ニンニク 5片
オレガノ(乾燥物)
ローズマリー(乾燥物)
月桂樹の葉2枚 生なら4枚
(庭か鉢植えにフレッシュタイムがあれば少々)
オリーブオイル 適当
ワイン 赤、白、どちらでもなければ日本酒 カップ1
醤油 隠し味に スプーン大2
塩、胡椒
①モツをよく水洗いする。
②お湯を沸かしてモツを入れ、ほぐすように混ぜて余分な脂を除く。2回繰り返す。
匂いが気になる人は何回でも。でもやりすぎはモツの風味を損ないます。
③玉ねぎを適当に切り、モツとトマト、月桂樹の葉、ニンニク、ワインか日本酒と一緒に鍋に入れ、弱火で煮る。あくが出てきたらすくい取る。
④柔らかくなったらブイヨン、醤油、オレガノ、ローズマリー、タイムを入れて更に煮込む。(オレガノとローズマリーは少しとっておく)
⑤玉ねぎがトロトロになったら、オリーブオイルを入れ、塩、胡椒で味を調え、更に少し煮る。
⑥火からおろしぎわに、少し残しておいたオレガノとローズマリーを加えて混ぜる。
●イタリアやスペインでは、食べるときに粉チーズをかける人もいます。お好みで。
日伊相互文化普及協会 Emi
トゥリッパ、、経験があるように思います。トリノでの話ですが、分かっていたのに運がなくバカンスシーズンの終わりにトリノに行く事になった時、、、。
ご承知のようにバカンスは、誰もいないし空港もエクスチェンジは、ほとんどしまってて、お店もなし、、。あげくに、タクシーも一台もいません。。。
前にも書きましたが、その時、トリノに嫁いだ日本女性と旦那様のジャン フランコがホテルまで送ってくれたんです。。
そして、食事、、、。バルもほとんどしまっていて、ランチもできない、、。ホテルのダイニングも休業???
お腹すいた、、、、。で、慣れないトリノ探検でした。そしてありついたのが、トゥリッパ??だったと思います。。トリノの発音ににてたからかな??頼んじゃいました。。
結構いけましたよ。。わたしの第一印象は、、。二日間トゥリッパで過ごした感じ。。。
そして9月1日、ポリスも日焼け自慢してるような普通のトリノ。。どうして、こんなに違ってるの???ってくらい驚いたけれど、ルッコラとポモとトゥリッパは、いいかも、、、と思いました。。
わたしは、塩を随分入れた記憶があります。。
忘れていたけれど、、emiさんのブログで思い出しました。。
emiさんのは、とてもおいしそうです。。
シュン拝
この頃、バカンスシーズンでも残ってる人たちがいるんですよ。
仕事に束縛された男たち。
交代で会社に出たりして、自分の持ち時間が終わると、そそくさと山や海へ女房や子供を追っかけて行きます。
家族のいない食事は惨めなものだと友人はこぼしてました。
トゥリッパ、時間のあるときに作ってみてください。