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第十九話「天使のゆりかご」
小学生の頃、同級生に父親が黒人の子がいた。
半分だけしか黒人の血は流れていないのに、見た目は丸ごと黒人だった。
その子は自分の父親を見た事がなくて、母親は他の人と結婚して出ていっちゃったんだって。だからお祖父さんとお祖母さんと三人で住んでいたんだけど、なんか変な感じだった。
その子は父親から何も教わっていないもんだから、外国語も喋れないし、バスケットボールも下手っぴだった。でも漫画を描くのが巧くて、僕なんかはよく自由帳にヒーローの絵を描いてもらっていた。
僕らは友達だったけど、彼が何者なのかいつも考えていた。
同じ頃、近所にアルビノの女の子もいた。僕はその子と何度も花火で遊んだことがある。お絵描きも一緒にやった。
アルビノって言葉を知ったのはずっと後になってからだ。当時の僕は、彼女を外国人だと思っていた。でも両親はどう見ても普通の日本人で、なんで突然外国人の子供が生まれたんだろうと不思議だった。
僕はテレビのアメリカンホームドラマが大好きだった。それに登場する美少女の子役と、アルビノの少女を重ねて見ていた。そのぐらい、彼女は綺麗だったんだ。
彼女は違う小学校に通っていた。外国人だから日本の学校には合わないのだろうと思っていた。残念だった。
この島にいると退屈過ぎて、僕は物思いに耽ることが多くなった。忘れていたたくさんの記憶が、ふっと浮かんできて、鼻の奥がつんと痛くなるんだ。
僕は退屈だけど働くのは嫌で、今日も棒切れを引きずりながら散歩していた。そうして、まだ入った事のない洞窟を見つけたんだ。
この頃の僕は、もう洞窟の一つや二つで驚かなくなっていた。穴があったら、まずは突っ込んでみる。話はそれからだった。
僕は棒切れに油を沁み込ませた蔦を巻きつけて、腰にぶら下げていた火口箱から火をつけた。不器用な僕だけど、ドスコイ警部から二十時間ぐらいかけて特訓を受けて、どうにか火ぐらいはつけられるようになっていた。
入り口はちょっと腰を屈めないとくぐれなかったけど、洞窟の中はそれよりも少し広い通路になっていた。道は下り坂になっている。
僕は壁に片手をついて、慎重に洞窟の中を降りて行った。
外国人の横顔や、お花や、遺跡なんかが掘り込まれた金貨が、松明の火にキラキラと光っていた。
洞窟の底は、一面に金貨が敷き詰められていたんだ……。
僕は一枚の硬貨を手に取って、噛んでみた。本物だ。僕はコインは噛んでみるタイプだった。ちなみにガムは飲み下すタイプだ。
「ここは、お金の隠し場所だったんだ」
僕は光の照り返しにくらくらした。でもそれほど嬉しかったわけではない。アクセサリーや道具だったら使い道はあるけど、お金なんかこの島では何の価値もないからね。五円玉みたいに穴の開いている硬貨だったら、紐を通して何かに使えたんだけど、ここにあるのは、もっと大きくて分厚いメダルばかりだった。
「ヤスマル君がパチンコの弾にでも使うかなあ。……ん?」
貨幣の山の真ん中に、ソフトボールぐらいの大きさの、石のような球体が乗っかっていた。黒と灰色の縞のある、汚い感じの玉だ。
手に取ってみた。ずっしりと重くて、微妙に、温かかった。
「卵だ……」
僕は確信した。小さい鼓動が、手の平に伝わってくる。赤ちゃんは元気だ。
不思議に思うかもしれないけど、その時僕は、面倒なことになったと思った。こう見えても僕は、父親としてはベテランだ。もうあんな苦労はしたくなかった。
この卵が孵っても、「僕の子供じゃない、何も覚えていない」と言い張るつもりだった。正直、このまま孵らないでもらいたかった。
だいたい何の卵かも分からない。僕はこいつの母親の顔も知らないんだぜ。でも、きっと周りの良識派振る奴らは、僕の事を冷血で無責任だと言って非難するだろう……。
そんな事を考えてぶつぶつ言っているうちに、卵に亀裂が入った。
「あ! あー! 生まれる! どうしよう! あ、生まれちゃうー!」
僕は金貨の上をざくざく踏み鳴らして、右往左往した。卵は両手でしっかりと支えていた。
十五分もかけて卵に小さい穴が開き、そこから突き出した口だか何だかが、僕の指を噛んだ。
「あいたー! 痛い! 痛い! ひー、ふー! あ、ああー! 生まれるなら早く出てー!」
そうして、卵がすっかり割れるまでに二時間はかかった。僕はすっかり衰弱して、卵の殻とその中身を手の平に乗せたまま、金貨の上に伸びていた。
生まれたばかりの赤ちゃんてのはどいつも醜いんだけど、こいつも飛び切り醜い子だった。トカゲだった。生まれたばかりのくせに死に損ないの爺さんみたいな顔をして、眩しそうに顔をしかめて、ぐったりと横たわっている。ごそごそと、僕の指と指の間に顔を押し込もうとして、くすぐったかった。
「なんて変な顔なんだろう!」
僕は、感動で涙声になっていた。
「それに、間違えっ子だ!」
トカゲの背中には、まるでコウモリみたいな、骨と皮で出来た翼が生えていた。まだ濡れていて、だらしなく開きかけたまま、片方の翼なんて自分で踏んづけている始末だった。
「とんだブサイクが生まれてきちゃった!」
僕は嬉し涙で顔がぐちゃぐちゃになっていた。孵らないでもらいたいと思っていた事なんて、完全に頭から吹き飛んでいた。
自分で踏んじゃっている翼を戻してあげようとして、手の平を動かしたら、トカゲはごろんとひっくり返ってしまった。お腹を見せて足をもぞもぞとさせている。
僕は可笑しくって、でも可哀想だから戻してやろうと、自由になった手でトカゲの腹を掴んだ。すると、トカゲの小さい四本の足が僕の手をしっかり掴まえて、逆さまにぶら下がった。そのまま、指の付け根に頭を潜り込ませようとごそごそする……。
最後の蔦を松明に巻きなおした頃には、トカゲの体はすっかり乾いていた。赤ん坊のくせに皮膚はかちかちで、とっても丈夫そうだった。
触っても怒らないから、あちこち撫でてみた。背中の、翼の生え際を引っ掻いてやると、くすぐったいのか体を仰け反らせて、自分の前足を口に入れて身をよじるんだ。その姿が可笑しくて、僕は何度も引っ掻いてやった。
「勘違いしてもらっちゃ困るんだけど、僕はお前さんの親じゃないからな」
僕は真面目な顔で言った。分かっているのかどうなのか、トカゲは卵の殻に顎を乗せて、欠伸をした。
「まったく。お前みたいな馬鹿面は見たことないよ」
トカゲは、赤ん坊のくせに物凄い牙の生えた口に、また自分の前足を咥えて寝転がった。この子なりのおしゃぶりなんだろう。
「トカゲって何を食べるのかな。虫かな」
僕はトカゲの背中に、崩れないようにコインを重ねて乗せていきながら、ぼんやりと考えた。と、トカゲが格好悪い翼を動かして、コインの塔を崩した。
「あーあ」
僕はおしおきの真似でまたくすぐってやろうと思った。トカゲは腹を見せて寝転んだ。その前の両足が一枚のコインを持っていた。それを咥える。ごりごりと音がした。
「馬鹿だなあ。そんなの咥えたら歯が欠けちゃうよ」
ぱきん。
「え?」
口から離したコインは、その一部が小さく欠けていた。トカゲはごりごりと咀嚼している。
「ええー! お前、お金なんか食べるんだ!? て、事は、このお金はお前の餌だったんだね。……お前のお母さんかお父さんが用意しておいてくれたんだね」
この子はきっとトカゲとコウモリの混血児なんだ。それで、こっそり捨てられたのかもしれない。両家の因習に違反するとか何かの理由で。僕は、コリコリと音を立てながら胸に抱いたコインを齧るトカゲが、いじらしく思えた。
もうすぐ松明が消える。小屋に戻らなくちゃ。
この子はどうしよう? チェルシーさんは爬虫類が苦手なんだ。連れて帰れないな。僕は、手にしがみ付いているトカゲの足を、一つずつ剥がした。
「また明日遊びに来るからね。そして今度天気の良い日に、お前のお母さんとお父さんを探しに行こうぜ」
トカゲは眠そうに頭を揺すって、口を大きく開けて、変な音を立てた。一瞬、口から、陽炎のようなものが噴き出した気がした。
<お知らせ>
次回、ドスコイ一家漂流記 第二十話「エンゼル・サーカス」
エンゼルって響きが好きです。エンジェルよりも。お菓子っぽくて。
キリスト教では天使はもちろん悪魔も神様が創ったわけですが、人間を間にはさんで天使と悪魔が押したり引いたりするのは分かるのですが、人間に関係なく天使vs悪魔バトルするって事はあるのかな?
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第十九話「天使のゆりかご」
小学生の頃、同級生に父親が黒人の子がいた。
半分だけしか黒人の血は流れていないのに、見た目は丸ごと黒人だった。
その子は自分の父親を見た事がなくて、母親は他の人と結婚して出ていっちゃったんだって。だからお祖父さんとお祖母さんと三人で住んでいたんだけど、なんか変な感じだった。
その子は父親から何も教わっていないもんだから、外国語も喋れないし、バスケットボールも下手っぴだった。でも漫画を描くのが巧くて、僕なんかはよく自由帳にヒーローの絵を描いてもらっていた。
僕らは友達だったけど、彼が何者なのかいつも考えていた。
同じ頃、近所にアルビノの女の子もいた。僕はその子と何度も花火で遊んだことがある。お絵描きも一緒にやった。
アルビノって言葉を知ったのはずっと後になってからだ。当時の僕は、彼女を外国人だと思っていた。でも両親はどう見ても普通の日本人で、なんで突然外国人の子供が生まれたんだろうと不思議だった。
僕はテレビのアメリカンホームドラマが大好きだった。それに登場する美少女の子役と、アルビノの少女を重ねて見ていた。そのぐらい、彼女は綺麗だったんだ。
彼女は違う小学校に通っていた。外国人だから日本の学校には合わないのだろうと思っていた。残念だった。
この島にいると退屈過ぎて、僕は物思いに耽ることが多くなった。忘れていたたくさんの記憶が、ふっと浮かんできて、鼻の奥がつんと痛くなるんだ。
僕は退屈だけど働くのは嫌で、今日も棒切れを引きずりながら散歩していた。そうして、まだ入った事のない洞窟を見つけたんだ。
この頃の僕は、もう洞窟の一つや二つで驚かなくなっていた。穴があったら、まずは突っ込んでみる。話はそれからだった。
僕は棒切れに油を沁み込ませた蔦を巻きつけて、腰にぶら下げていた火口箱から火をつけた。不器用な僕だけど、ドスコイ警部から二十時間ぐらいかけて特訓を受けて、どうにか火ぐらいはつけられるようになっていた。
入り口はちょっと腰を屈めないとくぐれなかったけど、洞窟の中はそれよりも少し広い通路になっていた。道は下り坂になっている。
僕は壁に片手をついて、慎重に洞窟の中を降りて行った。
外国人の横顔や、お花や、遺跡なんかが掘り込まれた金貨が、松明の火にキラキラと光っていた。
洞窟の底は、一面に金貨が敷き詰められていたんだ……。
僕は一枚の硬貨を手に取って、噛んでみた。本物だ。僕はコインは噛んでみるタイプだった。ちなみにガムは飲み下すタイプだ。
「ここは、お金の隠し場所だったんだ」
僕は光の照り返しにくらくらした。でもそれほど嬉しかったわけではない。アクセサリーや道具だったら使い道はあるけど、お金なんかこの島では何の価値もないからね。五円玉みたいに穴の開いている硬貨だったら、紐を通して何かに使えたんだけど、ここにあるのは、もっと大きくて分厚いメダルばかりだった。
「ヤスマル君がパチンコの弾にでも使うかなあ。……ん?」
貨幣の山の真ん中に、ソフトボールぐらいの大きさの、石のような球体が乗っかっていた。黒と灰色の縞のある、汚い感じの玉だ。
手に取ってみた。ずっしりと重くて、微妙に、温かかった。
「卵だ……」
僕は確信した。小さい鼓動が、手の平に伝わってくる。赤ちゃんは元気だ。
不思議に思うかもしれないけど、その時僕は、面倒なことになったと思った。こう見えても僕は、父親としてはベテランだ。もうあんな苦労はしたくなかった。
この卵が孵っても、「僕の子供じゃない、何も覚えていない」と言い張るつもりだった。正直、このまま孵らないでもらいたかった。
だいたい何の卵かも分からない。僕はこいつの母親の顔も知らないんだぜ。でも、きっと周りの良識派振る奴らは、僕の事を冷血で無責任だと言って非難するだろう……。
そんな事を考えてぶつぶつ言っているうちに、卵に亀裂が入った。
「あ! あー! 生まれる! どうしよう! あ、生まれちゃうー!」
僕は金貨の上をざくざく踏み鳴らして、右往左往した。卵は両手でしっかりと支えていた。
十五分もかけて卵に小さい穴が開き、そこから突き出した口だか何だかが、僕の指を噛んだ。
「あいたー! 痛い! 痛い! ひー、ふー! あ、ああー! 生まれるなら早く出てー!」
そうして、卵がすっかり割れるまでに二時間はかかった。僕はすっかり衰弱して、卵の殻とその中身を手の平に乗せたまま、金貨の上に伸びていた。
生まれたばかりの赤ちゃんてのはどいつも醜いんだけど、こいつも飛び切り醜い子だった。トカゲだった。生まれたばかりのくせに死に損ないの爺さんみたいな顔をして、眩しそうに顔をしかめて、ぐったりと横たわっている。ごそごそと、僕の指と指の間に顔を押し込もうとして、くすぐったかった。
「なんて変な顔なんだろう!」
僕は、感動で涙声になっていた。
「それに、間違えっ子だ!」
トカゲの背中には、まるでコウモリみたいな、骨と皮で出来た翼が生えていた。まだ濡れていて、だらしなく開きかけたまま、片方の翼なんて自分で踏んづけている始末だった。
「とんだブサイクが生まれてきちゃった!」
僕は嬉し涙で顔がぐちゃぐちゃになっていた。孵らないでもらいたいと思っていた事なんて、完全に頭から吹き飛んでいた。
自分で踏んじゃっている翼を戻してあげようとして、手の平を動かしたら、トカゲはごろんとひっくり返ってしまった。お腹を見せて足をもぞもぞとさせている。
僕は可笑しくって、でも可哀想だから戻してやろうと、自由になった手でトカゲの腹を掴んだ。すると、トカゲの小さい四本の足が僕の手をしっかり掴まえて、逆さまにぶら下がった。そのまま、指の付け根に頭を潜り込ませようとごそごそする……。
最後の蔦を松明に巻きなおした頃には、トカゲの体はすっかり乾いていた。赤ん坊のくせに皮膚はかちかちで、とっても丈夫そうだった。
触っても怒らないから、あちこち撫でてみた。背中の、翼の生え際を引っ掻いてやると、くすぐったいのか体を仰け反らせて、自分の前足を口に入れて身をよじるんだ。その姿が可笑しくて、僕は何度も引っ掻いてやった。
「勘違いしてもらっちゃ困るんだけど、僕はお前さんの親じゃないからな」
僕は真面目な顔で言った。分かっているのかどうなのか、トカゲは卵の殻に顎を乗せて、欠伸をした。
「まったく。お前みたいな馬鹿面は見たことないよ」
トカゲは、赤ん坊のくせに物凄い牙の生えた口に、また自分の前足を咥えて寝転がった。この子なりのおしゃぶりなんだろう。
「トカゲって何を食べるのかな。虫かな」
僕はトカゲの背中に、崩れないようにコインを重ねて乗せていきながら、ぼんやりと考えた。と、トカゲが格好悪い翼を動かして、コインの塔を崩した。
「あーあ」
僕はおしおきの真似でまたくすぐってやろうと思った。トカゲは腹を見せて寝転んだ。その前の両足が一枚のコインを持っていた。それを咥える。ごりごりと音がした。
「馬鹿だなあ。そんなの咥えたら歯が欠けちゃうよ」
ぱきん。
「え?」
口から離したコインは、その一部が小さく欠けていた。トカゲはごりごりと咀嚼している。
「ええー! お前、お金なんか食べるんだ!? て、事は、このお金はお前の餌だったんだね。……お前のお母さんかお父さんが用意しておいてくれたんだね」
この子はきっとトカゲとコウモリの混血児なんだ。それで、こっそり捨てられたのかもしれない。両家の因習に違反するとか何かの理由で。僕は、コリコリと音を立てながら胸に抱いたコインを齧るトカゲが、いじらしく思えた。
もうすぐ松明が消える。小屋に戻らなくちゃ。
この子はどうしよう? チェルシーさんは爬虫類が苦手なんだ。連れて帰れないな。僕は、手にしがみ付いているトカゲの足を、一つずつ剥がした。
「また明日遊びに来るからね。そして今度天気の良い日に、お前のお母さんとお父さんを探しに行こうぜ」
トカゲは眠そうに頭を揺すって、口を大きく開けて、変な音を立てた。一瞬、口から、陽炎のようなものが噴き出した気がした。
<お知らせ>
次回、ドスコイ一家漂流記 第二十話「エンゼル・サーカス」
エンゼルって響きが好きです。エンジェルよりも。お菓子っぽくて。
キリスト教では天使はもちろん悪魔も神様が創ったわけですが、人間を間にはさんで天使と悪魔が押したり引いたりするのは分かるのですが、人間に関係なく天使vs悪魔バトルするって事はあるのかな?
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ドラゴンの赤ん坊はかわいいですねぇ。今わたしが飼っている相棒も子犬の頃から親馬鹿気分で育てたので、それを少し思い出しました。ヘロヘロの涙がちょびっと苦いです。
ファンタジーの世界だと天使と悪魔は人間から分離した存在になっている場合が多いですよね。それ自体が一種の生命体みたいな感じです。
宗教上だと人間ありきの存在ですから、そこにはスケベでドゥフフな悪代官が裏で手を引いてたりしてそうです。日本の鬼は太っているやつが多いですが、キリスト教の悪魔はスマートな感じです。なんか複雑な気分です。
子犬って可愛いですよね。僕も子供の頃に飼っておりましたが、本当に可愛いんですよ。甘えん坊で。遊んで遊んでー散歩行こーってはしゃぎ回るんですよ。
でも凄い勢いで大きくなってしまうんです。
そして気付くとヒゲに白髪が混ざっていたりして……。
キリスト教の悪魔ってスマートで格好いいですよね(うろ覚えですが……)
やはり誘惑するためには格好よくなくてはいけないのでしょう。
対して天使は、おっさんだし「神を信じると言え! さもなくばお前の一族は呪われる!」とか脅迫ばっかりなんだもん。
だから権力者の犬って信用できないんです。
日本の鬼はもう力押しで悪い事をしそうですもんね。体が資本です。
チェルシーさん絡みだと、ほら、私のイメージのチェルシーさんが水商売系だし、なんだかちょっと……なんですが、こういうお話は泣けます。ええ話や……。
宗教画の天使は割と若いおにーちゃんが多い気がしますよ。ちょっとおねにーさんっぽい方とか。でも、上級天使辺りはわけわかりませんね。なんか目がいっぱいあったり、車輪があったりで、妖怪じゃん!みたいな。
悪魔はヤギ部分が含まれてて、やっぱり妖怪じゃん!みたいな。
対して、小型犬を甘やかしていつも抱っこしているようなおばさんは嫌いです。
店の中でも公共施設でも犬を抱いて入ってきやがって。非常識です。
宗教画は時代のニーズに合わせて変化しますからね。魔女狩時代は悪魔はヤギ頭ばかりだけど、近世になるとダンディな感じになるみたいです。
澁澤龍彦本の受け売りですが。
第1話から読むのリンク、つけてくださったんですね。読者としてはとても嬉しいです^^
なんとなくここから読んでしまいました。シーンを目に見えるみたいに描写する文章で、チビドラゴンの仕草がほんとに。ドラゴンの可愛さとヘロヘロさんの可愛さwwにひかれて、「ドスコイ」シリーズ、半分くらい読みました。いまちょっと忙しくて、いつ完読できるかちょっとわからないので、このあたりでコメント投下。
私自身はギャグとかコメディとかてんで書けないので、笑わせたり、ちょっとそれを静めて優しいシーンにしたり、そういう波のつくりとセンスは羨ましいです。
ヘタレで自己陶酔型にもかかわらず、なんか憎めないヘロヘロさん、よいですね ドスコイ一家の他のキャラもそれぞれいい味なのですけど。
また遊びに来させてください^^
チビドラゴンとヘロヘロを可愛いと言って下さってありがとうございます!
しかも何話も読んでいただいたとは……! 感激です!
一応連作短編の形をとっておりますので、どこから読んでも大丈夫にしてあります。ヘロヘロもほとんど成長しないし。
麻生さんのような半端じゃない方に読んでいただけて恐縮です……!
麻生さんの作品はそのままお手本になっていますので。というか、「先にこれを読んでしまったら、もう似たような話は書けない……」と自覚させられてしまいます^^;
またお暇がありましたらぜひともよろしくお願いいたします。