テーマは、水俣の「今」と「これから」 その⑥
2011年9月9日の巻
2011年9月9日の巻
水俣にある“スペイン村”で若者たちと昼食
この日のお昼は水俣・福田農場で食べました。
湯の児の山にある福田農場は、「スペイン村」というのですが、坂道をのぼってくると、こんなに見事な水俣の海が見えました。
スペイン村ですから、もちろん、お昼はパエリアです。HPをのぞいてみると、福田農場の「パエリア」は水俣特産のサフランと玉ねぎ、海の幸、お米でつくられている「ふるさと」の味、とありました。
福田農場のHPへ
どうしてここで、お昼をとることになったかといえば、ここの息子さん(?)が、水俣のこれからを、たぶん大きく変えていくだろうグループ「あばこんね」のメンバーだからなのです。
あばこんね、って、じゃあ、おいでよ、っていう感じかな?
お昼とご一緒したのは、水俣市環境マイスターで、無化学(農薬・肥料)でお茶づくりする天野浩さんに、ガイアみなまたの高倉さん(もちろん、息子さんです。だって、あばこんねのメンバーはみんな20代から30代ですもん)です。
「あば」と「こんね」という水俣の言葉をグループの名前にして、水俣を楽しようと、異業種に就く若者、20人ぐらいの若者が集まっているそうなのです。
何よりのオドロキは、ついつい息子の年回りと同じと想像させる天野さんと高倉さんの、地に着いた物言いであり、考え方でした。まったく借り物のない言葉を、こんなにまっすぐに聞いたことは、絶えて久しくなかったような気がします。
「水俣で水俣のひとが生き生きと生きつづけること」を大切にして「水俣にすみつづけようとする者たちのゆるやかなネットワーク」が「あばこんね」のつながりだそうです。
話していてウキウキしてくるような、そんな未来を感じてくる昼食会でありました。
さて、「すみつづけようとする」気持ちを大切にするって、どういうことなんでしょうか。
スペイン村から不知火海をのぞみながら、私たちの街へと思いを馳せました。
スペイン村レストランの前で、記念撮影。後列右端が天野さん。Vサインの高倉さん。