名もなきブログ

考えたことメモ

映像とは何か

2011-07-31 01:56:47 | 哲学
「映像とは何か」

映像を一言で言うとすると、視野拡大装置である。
つまり映像とは今まで見えていなかったものを見るための道具である。
したがって映像は哲学的である。
メルロポンティは哲学とは物事をとらえなおすことと言っている。
今まで見えていなかったものを見ることで、物事をとらえなおす、
世界をとらえなおすと言ってもいい。
ドキュメンタリーなんかがいい例である。

それでは見えていなかったものを見るとはどういうことか。
それは発見である。例えばバラエティ番組などは、
とらえなおすという哲学的なものか疑問を持つ人もいるだろうがこれで説明がつく。
お笑いというものを求めること、その本質は発見にある。
ボケとはズレからなるもので、ズレには発見がある。

TV番組のお笑い、ニュース、ドキュメンタリー以外のものも全て、
発見させようとしている。
ベストハウス、ひみつの県民ショー、シルシルミルシル等々。
それは人間に知識欲があるためである。
マスコミ、すなわち情報伝達、これは見えていないものを見るため、
とらえなおすため、発見するためである。
こうした知的欲求から映像というものが出来たなら、
映像とは極めて人間的なものだと言えよう。