凸凹家族どっこい米国とオーストラリアとドイツとカナダで生きてます

タイ、マレーシア、オーストラリア、チェコ、英国、バングラデシュ、米国とカナダに住んで感じたことを、そのままお伝えします。

秘策(ニッポン)

2024-08-24 06:37:26 | コロンビア(ミズーリ州)
他の国ではまず見かけない、
日本で特有の現象のうちのふたつ

1・エスカレーターに一列で乗る

2・駅のアナウンス「発車間際の駆け込み乗車はおやめください」

他の国では、まず見たことも聞いたこともありません。



まず、エスカレーターは、
日本では急ぐ人が横を歩けるように片側を空けるのが常識のようですが、
そのために一列で並ぶので、一人ずつしか乗らないので乗り場が渋滞して混雑しています。
最初見たときは驚いてしまい、外国人観光客なんか面白がって写真に撮っています。

おかしーだろ?
2列で乗ればいいじゃん。
だいいち歩くと危ないし、エスカレーターのメーカーも歩かないように指導しているし、
急ぎたい人は階段で行けよ、
と思ってしまうのですが、なぜやめない?

2番目の駆け込み乗車
電車の発車時のルーチーンとして
発車ベルが鳴って、お定まりの「発車間際の駆け込み乗車はおやめください」アナウンス、
それでも閉まりかけのドアに駆け込むヤツが後を絶たないので、
一旦閉まりかけたドアが、何度も開いたり閉まったりしています。


そこで、この2つの特異現象(怪奇現象)、
私には解決のための秘策があります。

1つ目のエスカレーターの秘策は
~エスカレーターの速度を速める~

バンコクやKLのエスカレーターは
日本のそれに比べて速度が明らかに速いです。
乗った瞬間に後ろにのけぞる程速いです。
なので、急いでいても歩こうとは思わないし、
手すりにつかまっていないと危ないので歩けません。
日本は思わず歩きたくなる程遅いので、
歩こうと思えない程速くすればいいのです。

2番目の駆け込み乗車防止の秘策は
~発車ベルとアナウンスをしない~

発車ベルが鳴るから駆け込むのです。
さらに、「駆け込み乗車はおやめください」などと言われたら、
「なるほど、今駆け込めば間に合うんだな」
と思ってしまい、かえって駆け込み乗車を助長しているのです。
他の国では、すぐに諦めて次の電車に乗って行きます。
  (余談ですが、他の国では混んでいて乗れそうにない時は、無理に乗ろうとせずに次の電車を待ちます。
  あるときある国で、電車の奥の方は空いていたので詰めれば乗れるかなと思って背中で押して乗ろうとしたら、
  「おい、おまえ何しとるねん?」と怒られてしまいました。)

そこで秘策
発車ベルもアナウンスも一切しない。
他の国では、そんなもの一切しないので、
音もなくドアが閉まり何事もなかったように静かに発車していきます。
まあ、そもそもそれ以前に無理に乗ろうとするヤツがいないのですが。


<個人の見解です。信じる信じないはあなたの勝手です。>
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ホテル検索サイト注意(予約時)

2024-08-11 12:10:29 | コロンビア(ミズーリ州)
日本では夏休みに入り、旅行シーズン真っ只中ですが、
予約したホテルでトラブルになって、せっかくの旅行が台無しにならないよう、
情報の再掲載です。

先日シンガポール人の友人が日本に旅行に来たのですが、
シンガポールからネットのホテル検索サイト◯ookingドットコムで日本のホテルを予約して、
トラブルに巻き込まれてしまいました。
しかも、一度ならずも二度までも。
一度は二泊のところが一泊しか予約されておらず、
二度目は一部屋予約したところが二部屋予約されていました。
いずれも、ホテルに着いてからレセプションで問題が発覚したのですが、
ホテル側は
「◯ookingドットコムで予約したものはホテル側では一切変更できません!」
の一点張りで、結局変更もキャンセルも返金もできませんでした。
一方◯ookingドットコム側は、「直接宿泊施設に言ってください」と取り合いません。
結局「お前の家に泊まらせてくれ」と、転がり込んできましたが、
もし知り合いがいなかったら駅や空港で寝泊まりしたのでしょうね、気の毒に。

再三申し上げますが、
◯ookingドットコムなどのホテル検索サイトで良いホテルを見つけても、そのままそのサイトでは予約せず、
そのホテル自身のサイトに行ってそのホテルを直接予約することを強くおすすめします。
ホテルによっては、プロモーションなどでその方が安いときもありますし、
検索サイトでは表示されていない追加料金が後から請求されることも少なからずあります。
さらに、もし見つけたホテルのサイトがネットで見つからないようなところは、
いよいよ怪しいので、決して検索サイトでそのまま予約をしてはいけません。

何より、検索サイトで予約してトラブルが発生したときに、現地のホテル側では一切対応してくれません。
直接ホテルにて予約したのであればまず対応してくれますし、少なくとも交渉の余地があります。

海外のまったく知らない土地で、いきなりトラブルになって路頭に迷うご自分の姿を想像してみてください。
わずかな価格差でそのような目に合ってしまうのであれば、あまりにもリスクが高すぎます。

ホテル検索サイト ← クリックで過去の記事へ

ホテル予約注意 ← クリックで過去の記事へ

ボンボヤージュ 良いご旅行を
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海外移住者あるある

2024-07-28 17:49:11 | コロンビア(ミズーリ州)
思いがけず昔の知人から連絡があり、それで突然思い出したのですが、
海外に住んでいると、日本にいたらとても近づくことさえできないだろうなあ、
というものすごい有名人に会う機会があります。

海外生活が長いと、日本の有名人にうとくなり、会ったときには知らない人だったので、
「お仕事は何をなさってらっしゃるんですか?」
などと、すっとぼけた会話をしていましたが、
別れた後にネットで調べたりすると、とてつもない有名な人物だったりして、
後で腰を抜かします。

今オリンピックでパリに有名なアスリートたちが大勢滞在していますが、
知らずに

「日本人ですか?スポーツの大会かなんかですか?」

などと、すっとぼけて話しかけてくる日本人がいても、
きっと海外生活が長いんだろうなあ、くらいに思って、
暖かく接してあげてください。


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日本の飛行機ナゼな~ぜ?

2024-07-03 15:16:55 | コロンビア(ミズーリ州)
私用で日本の国内線に乗ったときのこと
アメリカとは大きく異なる点があり驚き戸惑いました。

アメリカでは飛行機のランディング後、
ゲートに着いてシートベルトサインが消えても、
ほとんどの人が座ったままで立ち上がろうとする人はあまりいません。
ドアが開いてCAが案内してから、前の席から順番に降りて行きます。
先を急いで前の人を押したり、列に割り込んで来るような人はほとんど見かけません。
ある時謎が溶けました。
隣に座った初老の女性が
「前から順番に降りるのよ、子供の頃からずっとそうしているから」
と教えてくれました。

なるほど、
鉄道より飛行機が発達した社会情勢やビジネススタイルの違いなど様々な背景があるにせよ、
文化の違いかなと思いました。

一方、今回の日本では、
ランディング後ベルトサインが消えると同時にほぼ全員が立ち上がり、
先を急いで前方のドアに向かって突進していきます。
私の窓側に座った女性は、窓側にもかかわらず立ち上がって、
黙ったまま膝でグイグイ押してきます。
怖いこわい、恐いってば。だったら最初から通路側を予約すればいいのに。

飛行機でこんな恐い思いをしたのは初めてです。

<ついでに1>
アメリカでは、搭乗時入口でCAさんに挨拶されると、乗客のほぼ100%の人が挨拶を返します。
降機時も、乗客のみなさん「いい日で」「ありがとう」とCAさんと挨拶し、
中にはついでにナンパしてるやつまでいます。(←ホントです)
日本でCAさんに挨拶したのは私から見える範囲では私だけでした。

挨拶しようぜ日本人! 少なくとも挨拶されたときは。


ちなみに、
飛行機でアメリカのCAさんから聞いた話ですが、
搭乗時、入口でお客さん一人ひとりに声をかけて搭乗券の座席を確認するのは、
元軍人そうな人や恰幅の良い強そうな人の座席番号を覚えておくためでもあるそうです。
飛行中、突然騒いだり暴れ出したりする客がいたときに、
取り押さえるのに援助を頼むためだそうです。
なるほど、
アメリカならではではありますが、
暴れた客を女性CAひとりでは取り押さえられませんものね。

<ついでに2>
これは各国共通なので、国の文化というより航空業界の慣習なのかもしれませんが、
個人的にどうしても納得できないことが

「優先搭乗」

ファーストクラスやビジネスクラスの富裕層が優遇され、到着後に先に降りられるのはあたりまえですが、
出発時はなぜ先に乗せられるのか?
私は若干、高所恐怖症で閉所恐怖症気味なので、少しでも飛行機の中に長く居たくない。
よって、できることなら最後に乗りたい。
先に乗って通路側に座っていると、後から乗って来る後方座席の人達が通り過ぎるたびに、
十人中七,八人、「ジロッ」と睨みつけていくように感じます。
混雑するEクラスのごちょごちょが乗り終わった頃に、FクラスBクラスの搭乗時刻を設定して最後にゆっくり搭乗すればよいのではないか?
席も決まっていて前の方なのだから、並んでまでいちばん先に乗り込む必要はどこにあるのか?
と、思ってしまうのは、私だけ?

(独断と偏見に満ちた個人の見解です)
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お世話になった名(迷)車珍車たち12海外編(ホンダ・インサイト)

2024-07-02 10:02:24 | コロンビア(ミズーリ州)
お世話になった名(迷)車珍車たち12海外編
「ホンダ・インサイト」


先の「ナザ・チットラ」のあまりのトラブルの多さに、
払い続ける累積修理費に業を煮やし、ついに買い替えを決意しました。
マレーシア製(韓国車)には散々懲りたので、やはり日本車が無難かなと思って、
KL市内の日本車ディーラーをいくつか回ったのですが、
時期悪く、ちょうどタイ国内バンコクでの洪水被害のあった後だったので、
マレーシアにも日本車の在庫がまったくありません。
(マレーシア国内で販売している日本車のほとんどはタイ国生産で、タイからの輸入です)
ホンダのディーラーでも本当はシビックが欲しかったのですが、

店「タイ・アユタヤ工場がいつ復旧するかわかんないから、待ってもたぶん1年以内は無理だね。」

と、まるで他人事のように言われてしまう始末です。
途方に暮れていると、横に置いてある奇妙な車が目に入りました。

俺「これ、何やねん?」

店「インサイトです。」

俺「タイの洪水で車無いって言ったけど、あるやん?」

店「インサイトはハイブリッド車で、タイでは作れないのので日本製です。」

俺「これください!」

在庫在るし、日本製ならば言うことは有りません。即納です。

初めてのハイブリッド車でしたが、トヨタの「プリウス」とは違ってエンジン主体のハイブリッドです。
基本的にガソリンエンジンで走って、必要な時だけパワーアシストします。
ですので、運転フィーリングはまったくのガソリンエンジン車です。
ガソリンエンジン排気量は1.3リッターでこのボディーの大きさなので、非力感は否めません。
5人乗ると登り坂は登りません。
高速道路でも長い登り坂ではバッテリーの残量がすぐに無くなってしまい、
パワーアシストしなくなってしまうので、けっこうかったるいです。登坂車線専用車。
ですので、燃費もカタログで威張るほど(30Km/l)良くはなく、17Km/l程でした。

空力特性を考慮してのことか室内も狭く、5人乗ると後席はとても窮屈です。後席はリクライニングしません。
フロントグラスは極端に傾斜しており、女性では前先端が見えません。
室内の静寂性を高めるためか、特殊な材質のフロントグラスが採用されており、とても静かですが、
高額なためフロントグラスだけの保険の加入を勧められました。(入らなかったけどね)

足まわりの設定も、シビックほどではないにしろ当時のホンダ車らしくしっかりした硬さで、
特に、タイヤを標準装着のD社製から、M社製に替えてからはとても良好なフィーリングでした。






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お世話になった名(迷)車珍車たち11海外編(シュコダ・オクタビア)

2024-06-25 17:46:47 | コロンビア(ミズーリ州)
初めてのチェコで、初めての欧州車を買いました。

シュコダ・オクタビア



シュコダはチェコ最大の国営コングロマリット(自動車のみならず鉄鋼から路面電車まであらゆる業種)です。
自動車も1895年創業の歴史ある老舗メーカーで、ヨーロッパではかなり意欲的な自動車を作るメーカーです。
オクタビア


モータースポーツ界でもメジャーなメーカーで、
1999年にWRカー規定に則って、オクタヴィアWRCを投入して最高峰クラスへデビュー。
2001年サファリラリーで3位を獲得しました。
オクタビアWRC


最近では、日本でもWRC2発足以後はグループR5(現Rally2)規定のファビアR5が全日本ラリー選手権で活躍しており、
2022年にヘイキ・コバライネン選手がチャンピオンとなったことは、記憶に新しいことです。
ファビアR5


さて、このオクタビアですが、
期待を裏切らないヨーロッパテイストが濃厚な車で、
言葉では言い表せないほど官能的な車でした。
詳細は過去にプログに掲載しておりますので、興味のある方はご参考ください。

 シュコダ(ピルゼン) ← クリックで記事に飛びます

 車の話(ピルゼン) ← クリックで記事に飛びます








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お世話になった名(迷)車珍車たち10海外編(プロデュア・ケナリ)

2024-06-24 09:46:39 | コロンビア(ミズーリ州)
お世話になった名(迷)車珍車たち10海外編
マレーシアの(プロデュア・ケナリ)です。



先のナザ・チットラと同時に、通勤用として購入した車です。
外観はご覧の通り、日本のダイハツ・ムーブにそっくり、って言うかそのものです。
日本のダイハツ・ムーブ


ダイハツと技術提携しているプロデュア社が、マレーシア国内で生産した車です。
外観はそのままですが、中身は細部が異なります。
エンジンは989CCまでボアアップされており、
不要な(?)安全装備はすべて省かれております。
エアバック無し、ABS無し、パワーウィンドウ無し、電動ミラー無し、暖房無し(クーラーのみ)、バックセンサー無し。
その分軽いので、エンジンのパワーアップも加味して、より小気味よく走ります。
後輪はドラムブレーキでABSが付いていないので、サイドブレーキ引き放題、今どき珍しく乗っていて楽しい車でした。
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お世話になった名(迷)車珍車たち9海外編(ナザ・チットラ)

2024-06-23 09:47:35 | コロンビア(ミズーリ州)
久々の、「お世話になった名(迷)車珍車たち」シリーズ
舞台は海外生活編に移ります。日本国内の方には馴染みのない車になりますがご容赦ください。

まずはマレーシアで最初に買った車、

ナザ・チットラ



当時、マレーシアで車といえばプロトンの「サガ」(=三菱ランサー)かプロデュアの「カンチル」(=ダイハツミラ)しかなく、
5人家族では乗り切れないので、3列シート7人乗りのSUVはこのナザ・チットラしか選択肢が無かった。
(編集注記;同じくナザ社から「リア」という大型のSUV車が販売されていましたが、超高価格なのと品質クレーム多発で自然消滅していました)
当時まだSUVという言葉もカテゴリーも無かったので、商用車に分類されていました。

ナザはマレーシアで自動車製造販売のみならず、ホテル経営や都市計画も含む多業種を手掛けるコングロマリットです。
「チットラ」はそのグループ内のナザ・キア社が、韓国の起亜自動車と契約しマレーシア国内でライセンス生産されたキア車です。
ですので、半官半民のプロトンやプロデュアとは異なり、完全な民間企業です。
技術提携先も日系企業ではなく(プロトンは三菱、プロデュアはダイハツ)、韓国のキアです。
外観はほぼ一緒ですが、中身、特に品質は雲泥の差がありました。

納車直後から不具合の発生は数え切れず常にどこかが壊れていて、まるで自動車不具合の百貨店、何でもありです。
ここで列挙しても良いのですが、とてもじゃないが紙面が足りなくなるので割愛します。
(過去にマレーシアのカテゴリーにアップしてあるので、興味ある方はご参考ください)

当然人気が無いので価格を低く設定され、これでもかというオプション
ダブルサンルーフ、DVDフルオーディオ+後席ディスプレー、本皮電動シート、ルーフバーなどなど
フル装備でしたが、全く売れなかった。

車としての基本的な機能が全く備わっておらず、
まっすぐ走らず、曲がらず超ドアンダーだと思ったらいきなりタックイン、ブレーキは全然効かず、極めて危険で、
私が生まれてから今日まで乗った車の中で、間違いなくワースト1にランクされる車です。
これがトラウマになって、韓国車、特にキア車に乗ることは二度とありません。

(ずいぶんと昔の経験による個人の見解です。信じる信じないは自己責任でお願いします)



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ミルクスタンド(東京)

2024-06-10 21:43:12 | コロンビア(ミズーリ州)
東京 秋葉原駅のホームで、偶然遭遇した

「ミルクスタンド」



ここは、いったいいつの時代からあるのでしょうか?

いまだにこのビン牛乳の品数の多さにも驚きです。まだあったんかい。

やっぱり、おじさんたちはみな腰に手をおいて牛乳を飲んでいました。

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Deep浅草(日本)

2024-06-01 15:15:52 | コロンビア(ミズーリ州)
初めての浅草、
ディープ過ぎてヤバい。

地下街への入口


階段降りると、いきなり立ち食いそば屋


思わず注文してしまいます。


ここだけ時間が止まっているようです。
首都のど真ん中とは思えません。
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追悼 サファリラリー回顧録2(ケニア)

2024-03-30 18:23:23 | コロンビア(ミズーリ州)
今のサファリラリーと昔のサファリラリーの違いといえば、
その距離だけでなく、雰囲気も大きく異なっていました。
今の方が楽だ、などとは決して言いませんが、
完走台数がわずか10数台のみなど、
サバイバルラリーの様相が色濃くありました。
そのため、ヨーロッパステージなどの通常のラリーとは異なる特色があります。

車両の仕様やレーシングスーツなども異なります。
ドライバーの体力も温存しなければならないので、
車内の灼熱に耐えるためレーシングスーツは上下セパレートタイプになっていました。
コンペティティブセクション(他のラリーで言うSS=スペシャルステージ)以外は上着を脱いで、Tシャツで運転します。



ヘルメットも脱いで、汗が目に入らぬよう、バンダナやヘッドバンドで運転するサファリラリー独特のスタイルです。

車の特徴は、
まず目に入るエンジンルームからルーフまで伸びたシュノーケル。
サファリラリーは毎年イースターの時期に行われるため、ケニアでは雨季と乾季の変わり目にあたります。
晴れるとものすごいダスト状態ですが、ひとたび雨が降ると、ヌタヌタのマッド状態、文字通り泥沼と化してしまいます。
そのため、水たまりを通過する際、エンジンが水を吸い込まないように、シュノーケルを装着します。
次に、ドアミラーの前に装着されたウィングライト。
別に暗闇の中を走るからではなく、
サバンナの中を猛スピードで走り抜けるため、動物や人間(観客)に車が近づいていることを知らせるためです。
通常のヘッドライトの位置では、前輪が跳ね上げた泥水が付着してまったく役に立たなくなってしまうため、
泥水のかかりにくいドアミラーの前に置かれています。
同じく、車の前後に取り付けられたアニマルバー。
不幸にして車の接近に気が付かなかった動物との衝突時に車を守るために装着されます。
なぜ後ろにもあるのかと言うと、
水牛や像など大型動物に衝突するとき、前方からぶつかるとエンジンに致命傷を負ってしまうため、
スピンターンで向きを変えて後方から衝突して、少しでもダメージを少なくするためです。
さらに、前方のアニマルバーには金網が取り付けられており、
これは、ブッシュの中を走行したときに、草がラジエターを塞いでオーバーヒートを起こしてしまうことを防ぐための草よけです。
クラクションも通常の「プープー」のものから、動物が忌み嫌う音質で大音量のエレファント・ホーンに交換されており、
コ・ドライバーが足で鳴らせるように、助手席の足元にホーン・スイッチが設けられています。



写真では、篠塚建次郎さんが、
ヘルメットを脱いでペルターのヘッドセットをつけて運転しています。
ペルターのヘッドセットは、隣のナビゲーターと会話するためと、サポートチームと無線で交信するために装着します。
これも昔のサファリラリーで独特のスタイルでした。

このように、
サファリラリーでは、他のラリーとは異なる特殊な配慮が必要になります。
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追悼 サファリラリー回顧録(ケニア)

2024-03-27 14:04:00 | コロンビア(ミズーリ州)
日本に帰って来てすぐ、突然悲しい知らせが飛び込んで来ました。

ラリードライバーの篠塚建次郎さんがお亡くなりになりました。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。



篠塚建次郎さんは、WRCではサファリラリーやアイボリーコーストラリー、パリ・ダカール・ラリーなど、
海外のラリーイベントで日本人として初めて優勝経歴を持つ、日本のラリー界を牽引してきたレジェンドです。
幸せなことに私は1990年からWRCのサファリラリー、アイボリーコーストラリー、そして
APRC(アジアパシフィックラリーシリーズ)の各イベントで篠塚建次郎さんとご一緒させていただく機会に恵まれました。
奇しくも今日2024年3月28日から、今年のWRCサファリラリーがケニアのナイロビでスタートします。
篠塚建次郎さんへの追悼の気持ちも込めまして、
当時のサファリラリーなどの思い出を、回顧録としてお話したいと思います。



昔のサファリラリーは、レグ1からレグ6まで6日間にわたり、全行程が4,000Km以上もある気の遠くなるようなラリーでした。今のラリーようなサービスパークは無く、各チームが独自に路肩でサービスを展開します。そのため、どこにサービスポイントを設定するかなどコースを視察するために、レッキと言ってサービスも含め本番のコースを事前に実際に走ります。それをラリー前に少なくとも2回は実施します。つまり、本番も入れると12,000Km以上も走ることになります。このレッキのために本番用のラリー車とは別にレッキ車を用意します。レッキ車は本番中は本番車をサポートするチェイスカーにもなるので、本番車1台につき同じ車を2~3台用意します。



場所は東アフリカのケニヤで開催されます。スタート&ゴールのセレモニーは首都ナイロビのケニヤッタコンファレンスセンターで行われますが、コースはインド洋海岸のモンバサから山岳地帯のレイクバリンゴやケニヤ山麓まで及びます。


当時はバブル全盛の時代でしたので、カーメーカーはもちろん、タイヤメーカーも金に糸目を付けずに大量の物量を投入しておりました。世界一過酷なコースですので当然パンクも多発しますので、各タイヤメーカーともパンク対策のサファリ専用スペシャル仕様を投入します。(注1)フランスのM社は「ムースタイヤ」という物を開発して、パンクしても走り続けられると威張っていましたが、後に「不公平だ」とFIA側から使用を禁止されてしまいました。禁止される前でも、ムースタイヤは中にウレタンのようなスポンジを入れる構造のため、重くなる、発熱してタイヤそのものがもたない、などのデメリットも多かったため、自然と消滅していったようです。私はというと、ケブラー(アラミド)の補強材を3枚も入れる特殊構造を採用して大成功しました。発熱も少なく、操縦性も良好でパンクもしませんでしたが、タイヤが壊れない分、リムやショックアブソーバー、更にはボディーの方が先に壊れる、というオチまでついてしまいました。ついでに、当時はラリーといえばパンク防止にチューブを入れるのが常識でしたが、パンクしないのでチューブレスでサファリラリーを見事ノーパンクで走りきることができました。当時は画期的なことだったと思います。(たぶん)

悪路の走破性を良くするためには、タイヤの外径は大きければ大きい程有利です。昔の馬車の車輪が大きいのはそのためです。なので、当時はラリー車両の規制もゆるく、タイヤの外径規制も無かったので、勢いでリム16インチで外径690mmのラリータイヤまで作ってしましました。その後すぐに15インチ外径650mmのタイヤ規制ができて、せっかく作ったのに数年でお払い箱となりましたが、しばらくは国内のダートラDクラス(無制限改造クラス)で使っていました。

(注1;昔は今のWRCと異なり、タイヤは1社供給のワンメーク制ではなかったので、各タイヤメーカーがこぞって開発を競っていました)

(諸説在り。話は多分に記憶違い、誇張、フィクションを含む個人の見解です。ご容赦ください)
https://ameblo.jp/chattogram152/entry-12684068260.html
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ミュンヘン~ノイシュバンシュタイン城(ドイツ)

2024-03-15 10:36:08 | コロンビア(ミズーリ州)
後ろ髪引かれつつ思い出深いプラハを後にして、
ドイツのミュンヘン経由でホーエンシュヴァンガウのノイシュバンシュタイン城を訪れます。

なぜか?というと、
このお城は、ディズニー映画の「眠れる森の美女」のモデルとなったと言われており、
一度は見ておこうと思ったからです。

ノイシュバンシュタイン城は、
1869年~1892年にかけて、ルートヴィヒ2世によって建設されました。
歴史ある中世の古城ではなく、
ルートヴィヒ2世の「古きバイエルンの騎士城の真の姿」というコンセプトの下、彼の趣味、権威の象徴として
ロマネスク様式や後期ゴシック様式などの歴史主義、折衷主義に基づいて建設された、「なんちゃって城」だそうです。

そう聞くと、確かに先に訪れたパリやプラハに比べると周りにその雰囲気は全く無く、なんちゃって感が濃厚です。


車で走ってくると田園風景の中に突然現れます。


近くにスキー場もありますが、今年は雪が少なくてゲレンデにかろうじて残っている程度です。

雪景のノイシュバンシュタイン城が見られなくて残念!
雪景のノイシュバンシュタイン城はこんな感じ


でも、雪がなくても外観はそれなりに美しいです。




山の上にあるので、麓の駐車場から歩いて登らなければなりませんが、
少し上のマリエン橋近くまでバスに乗ることもできます。

ここからの眺めが一番美しいと言われています。

バスは現金でしか乗れないので、売店のATMでユーロを用意しましょう。
また、観光用の馬車もあるので、天気の良い日はこれで行く事もできます。

城の内部を見学するには、ツアー客しか入れませんので、事前にネットでチケットを買っておきましょう。
結構人気があるらしく、日程や時刻によってはかなり先まで予約でいっぱいです。
ちなみに、館内は写真撮影が禁止なので、写真はありません。残念!
ツアーではオーディオガイドを貸し出しており、日本語もありますが日時が限られているので、
事前にネットでご確認ください。

パリやプラハの後に訪れたので、歴史的な荘厳さはあまり感じられず、
写真撮るほどでもないかなあ、とも思ってしまいます。
興味の無い方は、外観だけでも十分ではないでしょうか。

麓のホーエンシュヴァンガウ村には、湖やかわいいレストランなどもありますので、
ここで散策して遠くから城を眺めるのも良いでしょう。


















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何だ?コレ(プラハ・チェコ)

2024-03-12 18:09:25 | コロンビア(ミズーリ州)
先に述べたように、
プラハはローマと並んだ千年都市で、世界で唯一、街全体が世界遺産に登録されている貴重な街です。
街にはあらゆる時代の建物が建ち並び、
ロマネスク、ゴシック、ルネサンス、バロック、アールヌーヴォー、アールデコなど、
さまざまな建築様式を見ることができます。
すべての建物は国によって保護され、建て替えや新築は街の景観を損ねるのでまず許可されません。

がしかーし、
最近奇妙な建物を見かけることが多くなったような気がします。

まずは、有名なコレ。


西側からプラハに入るとヴルタヴァ川を渡ってすぐ目に入って来ます。
カナダの現代建築家フランク・オーウェン・ゲーリー氏が設計したオフィスビルで、
「ダンシング・ハウス」と呼ばれていて、1996年に建設されました。
最上階にはレストランがあるそうです。
しかし、プラハを観光で訪れるひとは残らず歴史的景観を期待して来ているので、
プラハに入って最初に目にする建物を見て思わず「何だ?コレ」と言ってしまいます。
今では、コレもプラハの観光地のひとつになっているようですが、
できれば、他人の国ではなく自分の国で好きなものを建ててほしかったものです。

次に有名なのが、コレ


何だ?コレ
と思っていると、
輪切りになった部分がすこしずつ回って行きます。


そして、正面向くと顔になります。


チェコ出身の作家フランツ・カフカの作品「動く顔」だそうです。(そのままやん)
地下鉄降りてショッピング・モールを通っていたらいきなり現れて驚きます。
歴史あるプラハの街に、場違い感ハンパありません。

最近見つけたコレ


地下鉄のNáměstí Republiky駅ですが


何だ?これ。なぜこの形?


初めて見た建物なので、工事中なのでまだ完成していないようです。
ここまで出来るまで誰も止めなかったのか?「よしなさい」って。

その他、何だ?コレ 3連発





恐い、怖い、こわいってば。

そして、極めつけがコレ


マズいだろうコレは、いくらなんでも。


小便小僧ならまだしも、おっさんがこれは。
しかもチ◯チンが上下します。

芸術家気取りで、ウケを狙って作るんでしょうけど、
ものには限度というものがあります。しかも歴史ある街プラハで。
もし京都の駅前にコレ作ったら、即刻逮捕されることでしょう。



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世界一快適な都市公共交通(プラハ・チェコ)

2024-03-11 14:23:05 | コロンビア(ミズーリ州)
プラハの公共交通機関は、私が経験した中では世界で一番快適な都市交通システムだと思います。
改札や料金の支払いが全く無いので、乗り降りが信じられないほどスムースです。
乗り降り自由なので、来たのに乗って、降りたいところで降りればいい。
料金共通のトラムと地下鉄とバスのネットワークが市内を縦横無尽に走り回っているので、
どこへ行くのも、まったくと言って良いほど歩かなくて済みます。















料金体系はすべてが時間制で、30分から1年まで用途に合わせて購入できます。
地下鉄、トラム、バスが全て共通券で乗り放題です。
ですので、ひと区間だけでも躊躇なく乗ることができ、
ユーザーフレンドリーな事この上なしです。
小さな子どもと年寄りは無料です。

観光の場合、24時間券か72時間券がお得です。
よく他国にある日付の1日券とは違って、最初に乗った時刻から24時間有効なので、
例えばプラハに午後に着いて翌日午前中まで観光、なんて場合でも1枚の24時間券で済みます。
チケットは地下鉄の駅にある券売機で買うか、
停留所近くのキヨスクや、ホテルのレセプションでも買えます。
券売機の場合、古い機械ではコインしか使えませんので、コインをたくさん用意しておく必要があります。


最近のトラムの新型車両にはクレジットカードで買える機械を備えている場合がありますが、
その車両はまだ少ないのと、タッチレス方式のクレジットカードのみの対応なので、
やはりキヨスクなどで予め買って置いた方が無難です。





改札が無いのでどうやってチェックするのかというと、
抜き打ちで検査員が回って来ます。
その時に、チケットを持っていなかったり、最初に乗ったときの時刻が打刻していなかったりすると、
法外に高額な罰金が課されます。(その場で払えばいくらかはまけてもらえるそうですが)
罰金は割に合わないほどの高額だそうですので、皆さん正しくチケットを購入しているようです。

時折、旧型のレトロな車両もフツーに走っているので、
もしこんなサクラの場面で遭遇できたらラッキーです。




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