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「県内の基地を観て歩き 憤りを憶える」  米軍・自衛隊基地調査

2007-10-26 13:09:52 | Weblog
県内の基地を観て歩き 憤りを憶える

■米軍・自衛隊基地調査■ 2007/10/26  米軍当局は、キャンプ座間への戦争司令部(米陸軍新司令部)を年内にも移転しようと動いています。そして、横須賀に原子力空母を来年8月19日と具体的に日にちを示し配備するとしています。そこで、12月2日「戦争司令部ノー 爆音も原子力空母もゴメンだ! 12・2座間大集会」(座間谷戸山公園)を開催します。その前段取り組みで、基地調査を行いました。

 厚木基地は大和、綾瀬、海老名3市合わせて5,068,806㎡。接収は昭和20年9月2日。米海軍と海上自衛隊が共同使用している。区域には、家族住宅、学校、ゴルフ場、診療所、消防署、レクリエーションセンター等あらゆる施設があり、飛行場の真ん中を幅45m、長さ2,438mの滑走路が走る。
 滑走路南側の「引地川公園ゆとりの森」で、米ジェット戦闘機がひっきりなしに離着陸訓練を繰り返すのを目の当たりにする。空母が横須賀入港のつど、艦載機による耳を劈く爆音は周辺住民の日常生活に深刻な影響を及ぼしている。「私の子は10時になっても寝付かない。どうにかならないか」と基地内米住民が「米軍新聞」に苦情を言うほどで、その隣に「極東の安全のため・・・」と回答している司令官の記事があるという笑い話があるほど。
 現在、空母キティホークには第5空母航空団所属の艦載機が搭載され、昭和48年のミッドウェー横須賀母港化以来、飛来してくる艦載機のほとんどはこの所属機である。原子力空母に替わっても艦載機の交替はないとされている。

 座間と相模原の両市に跨るキャンプ座間は2,346,393㎡。在日米軍陸軍司令部などがあり、在日米陸軍の中枢部として後方支援業務の指揮命令の統括や作戦・訓練計画等の支援を行っている。本施設内には、住宅、学校、診療所、ゴルフ場等の施設がある。
 正面ゲートからカメラを向けると、即座に相手もこちらを撮影し出す。警備車は即応体制を取る。ピリピリとした緊張感が走った。

 米海軍横須賀基地も接収は、同日。敷地は2,363,263㎡ある。在日米海軍の司令部をはじめ、米第7艦隊等の補給、修理、休養のための支援基地であり、空母キティホークなどの母港となっている。基地内はゴルフコース以外は何でもあり、ナイター設備の野球場もある。「思いやり予算」で建てられた高層住宅は一軒あたり5200万円もすると言われている。
 昭和48年の空母ミッドウェーにより母港化し、平成2年にはインディペンデンスに交替。平成10年にキティホークへと引き継がれて以来、西太平洋方面を中心に作戦行動を展開している。本施設を母港化している艦船は11隻ある。そして平成17年10月28日、後継として平成20年に原子力空母ジョージワシントンが到着予定である旨、外務省から連絡があった。
 原子力空母入港の準備として現在、港内の浚渫(しゅんせつ)作業が行われているが、汚染の悪影響が心配されている。

 長浦湾に面する浦郷町地区は、在日米海軍横須賀基地司令部の管理下で、自衛隊が弾薬荷揚場、弾薬庫として使用している。常時立入り禁止である。そのうち長浦港は自衛隊が全部使うのではないかと懸念されている。


 上瀬谷通信帯、厚木飛行場、キャンプ座間、横須賀軍港を観て歩き、その物々しさにここが日本の土地なのかと思う。厚木では私たちの動きを監視し、横須賀軍港でもこちらの遊覧船に併走して、監視船がピタリとマークしていた。アメリカの臨戦態勢を伺わせた。
 座間市協議会は、基地の整理・縮小・返還を基本姿勢として、恒久化解消への方策を求め続け、国は1年半ほど前に米軍再編への理解が得られるよう誠意を持って協議に努力することを約束しているが、実現されていない。
 安全保障の名の元、アメリカの軍事戦略に利用される日本の姿に憤りを憶えると共に、あらためて「平和を願う」強い気持ちが湧いた。


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