「最後」って、誰が決めるのだろうか。
昨日の朝、妻が不意に言った「うれしいニュースがあるの。」
「妊娠したみたい。」
キッチンに立つ私は、有頂天。
涙さえこぼれた。
私達は高齢・超・ハイリスク妊婦に返り咲いた。
私達は、夫(すぐに41歳)・妻(44歳)・長男(7)・長女(4)の家族。
今年の始めに流産した。
浮かれた日々の日記。
繋留流産が分かった気持ち。
繋留流産の意味を考えた日記。
我が家のコーピング行動。
胎芽と胎児のハザマの子を写真におさめた。
そしてこの子は、この、
亡骸はこのあとどうなるのかと考えた。
Ope室勤務経験があるので、
私は。
アウスしたあとの血の塊は、汚物室で流されていくことは知っていた。
私なんて、生きている資格もないと思ったよ。
せめて、名前をつけさせてほしいと感じた。
私には名づけの神がいると過信している。神がいるのは、自信過剰ではなく、自分がいかに
無いのかということ。
それはさておき。
「りう」
と、名づけた。
強い伝説の龍にも似た。それでいてどこか不完全で未知の力を持った可能性を秘める響き。。。
長男はとても気に入ったようで。
しかし、未練が残るし・・・いまひとつだったので・・・、取り消そうと思った。
だけど長男はずっとこのなまえを口にする。
長男自身が困ったとき・ピンチのときに思い出すのだという。。。
長男が学校からの帰宅時に、迷子になった。
車で彼を発見した。
泣きじゃくりながら歩く彼。
「もうだめだと思ったら、りうの事を考えてた。。。」
その後も、
最近のこと。
「これ可愛い!!りうに似てる!!」
と、テレビに向かっていっていたなぁ。
・・・で、なんだっけ。
長男の強く頑なで健気な気持ちが通じたのか?
また、妊娠してくれた。
有頂天だが、かくさにゃぁ。
長男には言えまい。
そして、私達は超高齢ハイリスク妊婦&夫。
無事に経過すること・生まれてもそれなりのリスクをお互いに背負って生きていくこと。
そんなことより。
今は、
暗黙のままに時を過ぎ行かせることが、適切だろう。
しかし、女の子は産むも産まずも大変だぜ。
そして男は、
何してよいのやら。。。
情けないのは、男らしさか。
妻は「最後のチャンスだね!」と言った。
結果はどうであれ
「さいご」は 、確かに近づいている。
最後を認めなければ、情けない男のままだな。
*gear change?*
おしまい。