スイス製のオルゴールを買いました。明日が結婚記念日なので、そのプレゼントです。一緒に店に行って選びました。いくつかのオルゴールを聴かせてもらったあと、さんざん考えて選んだのが上の写真のもの。
奏でるのは、魔笛、アイネ・クライネ・ナハトムジークのメヌエット、トルコ行進曲の3曲。クリスタルの箱に納まった、どっしりとした作りで、これまで聴いたことがないくらい低音が綺麗に響くオルゴールです。
オルゴールの歴史は200年少し。1796年に、ジュネーヴの時計職人アントワーヌ・ファーヴル (Antoine Favre) が発明したと言われています。もともとは時計のおもちゃ程度でしかなかったこの「自動演奏機」はしかし、サント・クロワ (Sainte-Croix) の町を国際的に有名にし、この町で作られるオルゴールは、19世紀半ばのスイス総輸出高の10%を占めるまでに至りました。
しかしその後、エジソンが発明したフォノグラフ(蝋管再生機)、さらにグラモフォン(蓄音機)に市場を奪われたことや、第1次世界大戦、そして1929年の世界恐慌によってオルゴール産業は大きな打撃を受けました。オルゴールが復活したのは、第2次世界大戦後にヨーロッパに駐屯したアメリカ兵に人気を博したおかげだそうです。
ところが、日本製品との競争にさらされたせいで、ほとんどの製造業者が作るのを止めざるを得なくなり、今日スイスで残っているのは Reuge 社と Gueissaz-Jaccard 社くらいです。その日本人がスイスに来て、スイス製オルゴールを買うというのも、どことなくバツが悪い気がしないでもないですが。
奨学金で食いつないだベルンの貧乏留学生時代、息子の誕生、再度のベルン滞在、そして今回のチューリヒと、我々夫婦の歩みにとってはスイスで暮らした日々が大きな意味を持っています。この、とても大変だった、しかし楽しかった日々を、オルゴールを聴くたびに思い出せるでしょう。
奏でるのは、魔笛、アイネ・クライネ・ナハトムジークのメヌエット、トルコ行進曲の3曲。クリスタルの箱に納まった、どっしりとした作りで、これまで聴いたことがないくらい低音が綺麗に響くオルゴールです。
オルゴールの歴史は200年少し。1796年に、ジュネーヴの時計職人アントワーヌ・ファーヴル (Antoine Favre) が発明したと言われています。もともとは時計のおもちゃ程度でしかなかったこの「自動演奏機」はしかし、サント・クロワ (Sainte-Croix) の町を国際的に有名にし、この町で作られるオルゴールは、19世紀半ばのスイス総輸出高の10%を占めるまでに至りました。
しかしその後、エジソンが発明したフォノグラフ(蝋管再生機)、さらにグラモフォン(蓄音機)に市場を奪われたことや、第1次世界大戦、そして1929年の世界恐慌によってオルゴール産業は大きな打撃を受けました。オルゴールが復活したのは、第2次世界大戦後にヨーロッパに駐屯したアメリカ兵に人気を博したおかげだそうです。
ところが、日本製品との競争にさらされたせいで、ほとんどの製造業者が作るのを止めざるを得なくなり、今日スイスで残っているのは Reuge 社と Gueissaz-Jaccard 社くらいです。その日本人がスイスに来て、スイス製オルゴールを買うというのも、どことなくバツが悪い気がしないでもないですが。
奨学金で食いつないだベルンの貧乏留学生時代、息子の誕生、再度のベルン滞在、そして今回のチューリヒと、我々夫婦の歩みにとってはスイスで暮らした日々が大きな意味を持っています。この、とても大変だった、しかし楽しかった日々を、オルゴールを聴くたびに思い出せるでしょう。
私はReugeの72弁のものを亡父から大学の入学祝にもらいました.西宮の実家を離れて下宿に向かうときに膝の上に大事に抱えて持っていったのですがおかげ(?)で「震災」の被害から免れました.バッハの管弦楽組曲から3曲が入っているものです.私のは胡桃だったかローズウッドだったかに象嵌が施されているものですが,クリスタルのケースも,メカニックが良く見えて「スイスの精密機械」を実感できるようで素的ですね.
オルゴールを載せる「共鳴箱」というのが一緒に売られていて(オルゴールよりほんの一回り大きいくらい木の箱で中が空洞になっているものです)これに乗せて聴くとオルゴールの響きが,信じられないくらいふくよかで深いものになったので驚きました.今は,ピアノの上に置いていますが,布製のピアノカバーを外して直に置くと,あの箱と同じとまではいかないまでも「共鳴」してよく響くようです.
ブリエンツ?にはJobinというメーカの博物館もあったようで旅行の最中に立ち寄れれば,と思ったのですが時間が作れず断念して過ぎました.
私も結婚したら、オルゴール買ったりオシャレなことをしてみたいです。
小さいころの思い出の品といえば、私のベッドには未だに1歳のときに使っていたタオル地のボールがあります。
未だにベッドで寝転がって遊んでますから、もう手放せませんです。
この記事にはきっとコメントいただけると思ってました。ありがとうございました。僕なんかより、オルゴールについてはよくご存知のことでしょう。
このオルゴールを買った店の人が、オルゴールは親から子へと受け継がれ、家の伝統の一部にもなる、と言っていました。ウチでもそうなるかどうかは、まだこれからの楽しみですが。
名無しの商学部生殿
どうも面白いBLOGを紹介してもらって。おかげさまで、どこの大学の人間かがひと目でわかるようになってしまいました。
オルゴールを買ったのは「オシャレ」だからじゃないですよ。苦労を共有してきてくれた妻への感謝の気持ちです。いずれ結婚したらわかってもらえるでしょう。
& ですよ。