(俊)のねぼすけblog

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ヨコスカサマーフェスタ2011 に行ってきました・その2

2011-08-07 17:03:30 | 日記

前回のエントリからの続きです。

右から「いかづち」「あすか」「やまゆき」の3艦
砕氷艦「しらせ」
護衛艦「ひゅうが」の次に見学したのは護衛艦「いかづち」(写真左上・右端)、試験艦「あすか」(同・中央)、護衛艦「やまゆき」(同・左端)および砕氷艦「しらせ」(写真左下)。

「いかづち」と「やまゆき」は同じ護衛艦という区分ではありますが、「いかづち」のほうが新しく建造された船になります(やまゆき:1981年進水、いかづち:1999年進水)。大きさも「いかづち」の方が大きいのですが、こうして並んでいるのを見ると一目瞭然ですね…。

「しらせ」は前から思っていたんですが船幅が非常に大きいです。これは、本質的には輸送艦であることからきていると思われます。

「いかづち」の対艦ミサイルハープーン発射機
「いかづち」のMk.41 VLS
「いかづち」の76mm速射砲
右の写真3枚は護衛艦「いかづち」の武装です。上から対艦ミサイルの発射機、Mk.41 VLS、76mm速射砲。

対艦ミサイルはアメリカ製RGM-84ハープーン、または国産のSSM-1Bを搭載するとの話です。ランチャーは4連装が2つ搭載されますが、写真には4連装ランチャーのうち2つが下ろされていて、2連装×2の構成になっていました。
ランチャーの隣にクレーンらしき物が見えたので聞いてみたところ、このクレーンは荷役作業用のクレーンで、ミサイルの再搭載には使用しないとのこと。場所が場所なんで思いっきり誤解していました(笑)。写真では見えにくいですが、左端に近いところに板が突き出ているのは、どうやらミサイルの発射炎をそらすためのディフレクターのようです。

「いかづち」型に搭載されているMk.41 VLSは"mod 9"と呼ばれる改良型で、今となっては少々古い部類に入る型とのこと。訪問時の最新は「ひゅうが」等に搭載されているmod 22で、このあたりのバージョンアップはイージス艦しかやってないとのことです。お金無いもんねぇ>自衛隊。
使用上の感想を聞いてみましたが、基本的にはメンテナンスフリーで、水密用パッキンの交換等を除くと特に普段やることはないそうです。ただ、故障時の修理は米軍経由で実施する必要があるとのこと(FMSでの導入ため)。故障の内容も、機械的な故障よりも電子的な故障が多いとのこと。そのため、故障や不調時はまず故障部位のコンピュータ・カードを交換し、それでだめだったら修理という手順になるようです。
「いかづち」にはMk.41の他に、中央部にMk.48という簡易版VLSがあるのですが、こちらは水密の覆いもなく、外部の空気・熱・水などに直接さらされる構造になっているとのこと(Mk.41は冷却用の配管まであるそうです)。話を聞いてて抗甚性は大丈夫かな、と思ってしまいました。

76mm速射砲は護衛艦の主砲としてよく使用されているものです。イージス艦のような大型の船や「たかなみ級」以降の護衛艦では127mmになっていますが、まだ多数の護衛艦で使用されています。
砲塔の中も公開されていましたが、いろんな物がぎっしり詰まっていました。砲塔自体、中に何もなくても3~4人くらいしか詰め込めそうもない、小さな物です。「やまゆき」にも同様の砲が搭載されており、「いかづち」と違いがあるのかと思って眺めてみましたがよくわかりませんでした(^^;

「いかづち」3連装短魚雷発射管
「いかづち」3連装短魚雷発射管説明版
「いかづち」ヘリコプター着艦拘束装置
つづいて同じく「いかづち」の固定武装その2。

写真左上は3連装短魚雷発射管。1本ふたが外されて、中に短魚雷の(おそらくは)模擬弾が搭載されています。魚雷の頭にアンパンマンのシールが貼ってあるのは乗組員のお茶目でしょうか(笑)。

写真左中はその魚雷発射管の説明版。微妙に……いや、かなり露骨にエヴァが入ってます。好きな人がいるんでしょうねぇ。でも出来映えはかなりのものです。左側中段には英文でこの装置の説明がなされています…が、後ろに大勢の人がいたので写真だけ撮って移動しました(^^;。

左下の写真は武器ではありませんが、ヘリコプターを運用するに当たって重要な備品となる着艦拘束装置。別名「ベアトラップ」。米海軍では「RAST」とも言うそうです。荒天時に安全に着艦するための備品で、艦内から内側の「窓」部分を通してロープを引っ張り出し、ヘリコプターから降ろされたロープと繋いで、艦内のウィンチでヘリコプターを「引きずり下ろし」ます。ヘリコプターの下面には棒が突き出ていて、着艦するとこの棒を挟んで固定し、ヘリコプターの安全性を確保するわけです。写真で、窓部の内側にトゲのような物が何本も突き出ていますが、この部分が左右に動くことによって棒を挟み込むとのこと。
ロープの接続は人間がやるわけですが、説明してくれた乗組員の方によると、荒天時に実施するのは船の揺れや風、ヘリコプターのダウンウォッシュなどにより、飛ばされそうになることもあるとか。実施する際は飛ばされないように二人一組で作業するそうです。

「やまゆき」8連装アスロックランチャー
「やまゆき」8連装短SAMランチャー
試験管「あすか」はあまり目立つ装備はなかった(苦笑)ので、「やまゆき」の装備に行きます。ホントは乗組員の方にお話を聞いて、いろいろ興味深いところはあったんですが、blogには書きにくいのでここでは省略(笑)。

写真右上は8連装のアスロック投射機。「いかづち」などむらさめ級護衛艦以後はMk41 VLSから発射する形式になっていますが、それ以前の護衛艦ではこのランチャーからアスロックを発射していました。間近で見るのは初めてでしたが結構大きいです。Mk.41 VLSは本体が船体に埋め込み式になっていることもあって、非常にあっさりとした外見ですが、こいつはまさしく「機械」って外見ですね。

右下はRIM-7 シースパロー短距離対空ミサイル(短SAM)の発射機。これもむらさめ級以後はVLSになってます。NATO軍の艦艇とかでも使用されている、非常にオーソドックスな形状の発射機ですね。
展示されていた発射機のコンテナのうち一つが、後ろの蓋が取り外されていて内部の様子が見える(訓練弾が搭載されていました)様になっていました。やはりフィンが折りたたみ式ではないので、コンテナの約半分がデッドスペースになってるみたいですね。もったいないと言えばもったいない話。

写真左は砕氷艦「しらせ」のブリッジ。めちゃくちゃ広いです。幅が26mとか言ったかな? その広いブリッジの右舷側に艦長席が、左舷側に副長席があって、こんなに間があって意思疎通がでキルン会な、と思ってしまいました。説明してくれた乗組員の方によると、「無駄に広い」ブリッジだそうです(笑)。
もっとも、横に広いのには一応理由があって、南極圏で当直(ワッチという。要は見張り)に立つに当たり、艦内でワッチに立てるようにしておかないと凍えてしまうから、とのこと。それ以外の理由は特になさそう。うーん。
じゃあ横幅を狭くすればいいじゃない、という話もあるでしょうが、この船の横幅は物資輸送という任務の性格から決められた物なので、これはしょうがない。
艦橋からは荷役に使うクレーンがよく見えます。この船の本質が輸送船であることがよくわかりますね。

「しらせ」で驚いたのは、食堂が乗客である観測隊員向けの食堂と乗員向けの食堂で分かれていること。自衛艦なんでその辺は一緒かと思ったら別々なんですね。観測隊員は結局「お客さん」の様です。また、食堂の出口に清涼飲料水の自動販売機が2台並んでいた事にも笑ってしまいました。

予想外に長くなってしまいました。その3に続きます…



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