前回のエントリからの続きです。
「いかづち」と「やまゆき」は同じ護衛艦という区分ではありますが、「いかづち」のほうが新しく建造された船になります(やまゆき:1981年進水、いかづち:1999年進水)。大きさも「いかづち」の方が大きいのですが、こうして並んでいるのを見ると一目瞭然ですね…。 「しらせ」は前から思っていたんですが船幅が非常に大きいです。これは、本質的には輸送艦であることからきていると思われます。 |
対艦ミサイルはアメリカ製RGM-84ハープーン、または国産のSSM-1Bを搭載するとの話です。ランチャーは4連装が2つ搭載されますが、写真には4連装ランチャーのうち2つが下ろされていて、2連装×2の構成になっていました。 「いかづち」型に搭載されているMk.41 VLSは"mod 9"と呼ばれる改良型で、今となっては少々古い部類に入る型とのこと。訪問時の最新は「ひゅうが」等に搭載されているmod 22で、このあたりのバージョンアップはイージス艦しかやってないとのことです。お金無いもんねぇ>自衛隊。 76mm速射砲は護衛艦の主砲としてよく使用されているものです。イージス艦のような大型の船や「たかなみ級」以降の護衛艦では127mmになっていますが、まだ多数の護衛艦で使用されています。 |
写真左上は3連装短魚雷発射管。1本ふたが外されて、中に短魚雷の(おそらくは)模擬弾が搭載されています。魚雷の頭にアンパンマンのシールが貼ってあるのは乗組員のお茶目でしょうか(笑)。 写真左中はその魚雷発射管の説明版。微妙に……いや、かなり露骨にエヴァが入ってます。好きな人がいるんでしょうねぇ。でも出来映えはかなりのものです。左側中段には英文でこの装置の説明がなされています…が、後ろに大勢の人がいたので写真だけ撮って移動しました(^^;。 左下の写真は武器ではありませんが、ヘリコプターを運用するに当たって重要な備品となる着艦拘束装置。別名「ベアトラップ」。米海軍では「RAST」とも言うそうです。荒天時に安全に着艦するための備品で、艦内から内側の「窓」部分を通してロープを引っ張り出し、ヘリコプターから降ろされたロープと繋いで、艦内のウィンチでヘリコプターを「引きずり下ろし」ます。ヘリコプターの下面には棒が突き出ていて、着艦するとこの棒を挟んで固定し、ヘリコプターの安全性を確保するわけです。写真で、窓部の内側にトゲのような物が何本も突き出ていますが、この部分が左右に動くことによって棒を挟み込むとのこと。 |
写真右上は8連装のアスロック投射機。「いかづち」などむらさめ級護衛艦以後はMk41 VLSから発射する形式になっていますが、それ以前の護衛艦ではこのランチャーからアスロックを発射していました。間近で見るのは初めてでしたが結構大きいです。Mk.41 VLSは本体が船体に埋め込み式になっていることもあって、非常にあっさりとした外見ですが、こいつはまさしく「機械」って外見ですね。 右下はRIM-7 シースパロー短距離対空ミサイル(短SAM)の発射機。これもむらさめ級以後はVLSになってます。NATO軍の艦艇とかでも使用されている、非常にオーソドックスな形状の発射機ですね。 |
写真左は砕氷艦「しらせ」のブリッジ。めちゃくちゃ広いです。幅が26mとか言ったかな? その広いブリッジの右舷側に艦長席が、左舷側に副長席があって、こんなに間があって意思疎通がでキルン会な、と思ってしまいました。説明してくれた乗組員の方によると、「無駄に広い」ブリッジだそうです(笑)。 「しらせ」で驚いたのは、食堂が乗客である観測隊員向けの食堂と乗員向けの食堂で分かれていること。自衛艦なんでその辺は一緒かと思ったら別々なんですね。観測隊員は結局「お客さん」の様です。また、食堂の出口に清涼飲料水の自動販売機が2台並んでいた事にも笑ってしまいました。 |
予想外に長くなってしまいました。その3に続きます…
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