久しぶりに朝から良いお天気。
今日は、家から車で1時間の場所
スカーボロー城(Scarborough Castle)へ行ってきました。
2,500年以上もの歴史がある海に面したお城。
もちろん、見応えがあり、芝生の広がる気持ちの良い敷地でしたが、
このお城の入り口付近の案内標識
“Ann Bronte Grave”(アン・ブロンテの墓)
が気になって仕方がありませんでした。
そんなこともあり、お城は早々に出て、お城の入り口を下り
セント・メアリー教会(St.Mary's Church)の小さな墓地へ。
アン・ブロンテ(Ann Bronte 1820-1849)は、ブロンテ姉妹の一人(末娘)。
二人の姉(シャーロットとエミリー)の作品は読んだけれど、
アンの作品は読んだことがない、という人が多いのかもしれません。
私も読んだことは、ない。
代表作は『アグネス・グレイ』(“Agnes Grey”)。
あまり親しみを感じられない存在でしたが、
今日、彼女の眠る地を訪ねたら、「『アグネス・グレイ』読もうかな」
という気持ちになりました。
海辺の保養地として知られている、スカーボロー。
私は、ここの空気が気に入ってしまったのです。
この海辺にいると、
自己の内へ内へと意識が向いていくような静けさの中に
開放感、そして、希望をも感じられます。
イングランド南部のカラリとした明るさとは異なる海辺の空気。
29年という短い生涯を遂げたアン。
彼女もここで、私と同じような気持ちを抱いたのでしょうか。