宮古on Web「宮古伝言板」後のコーケやんブログ

2011.6.1~。大津波、宮古市、鍬ヶ崎復興計画。陸中宮古への硬派のオマージュ。
 藤田幸右 管理人

県が「猫だまし」ちらし

2015年07月01日 | 鍬ヶ崎の防潮堤を考える会

宮古土木センターがちらし第2号を配布


ちらしの問い合わせ、資料請求は
岩手県・宮古土木センター河川港湾課(電話 0193-65-0031)

http://www.pref.iwate.jp/dbps_data/_material_/_files/000/000/037/248/02kuwagasaki.pdf

 



1. ボーリング調査の結果(上)

※ 総延長1600mのうちの120mの鍬ヶ崎「その1工区」の縦断図。ちらしの文脈では全体と部分、工区の呼称、などのすべての脈絡が曖昧でしまりがない。本人たちがそもそも分かっていないからだ、と断言できる。業者の主導をなぞっているだけだからだ。 

中央の赤い横線 ── が追加ボーリングで変更された支持地盤。ここは2カ所でしかボーリング調査(震災前=青丸)がおこなわれていなかった。古い2カ所のボーリングで120メートルの地層調査を終えていたのだ。それ自体ひどい粗雑な調査で鍬ヶ崎の地元をばかにしていたといわざるを得ない。とうぜんにも杭打ちで想定外の深さだと分かり5カ所(赤丸)の追加ボーリングを実施。改めて支持地盤を変更した次第が図示されてある。行き当たりばったりだという事は分かると思う。

1)古い支持地盤がどうだったか図示されていないので地元ではこの変更が分からない。ちらしには図以外なんの説明もなく、変更だけでなく、これまで打設した状態、これからの状態(支持地盤への埋設状態等)などノーコメントである。図3、図4、図5は盛岡本庁経由で請求して開示してもらっていたものである。

2)すでに打ち込まれている8割方の鋼管杭はどのようにして調整するのか? 溶接で追加? 引き抜いて切断?(この点は住民に終了予測図面を必ず開示すること。それまでは追加打設は行うべきではない!)

3)この赤い縦断線はユニット鋼管杭ペアの陸側か、海側か、どちらに合わせているのか? そこを明確にして陸側海側の高低差を示さない図面は無効である。なお 陸側海側ペア鋼管杭の同一長さは解除したのかどうか明確にしてもらわなければならない。同一なら自然破壊の膨大な無駄杭が発生する。


要するにこの支持地盤線は陸側か海側か分からないクラゲ支持地盤線であるということだ。地元としてはこのような工事再開には同意はできない。

 

2. 工事のスケジュール(下) 

工事再開を急ぎたいだけの「なんでもいいから…」のいいかげんな図面である。鋼管杭メーカーの営業ちらしから適当にコピーしただけの工程図であって、図そのものが間違っているだけではなく、そもそも鍬ヶ崎に計画されている防潮堤の図ではない。これでなにが分かるというのだ。役人は恥を知るべきである。

要するに、地元住民に真面目に説明する気はないのである。あくまでも調査や工事の詳細を隠したいのである。地元住民はどうせ理解できない、という考えが半分あって、PRちらしを住民に出しましたという格好だけをつけているのだ。そんものに同意するはずはなごぜんす。すべてを曖昧のうちに…、しかし、建設土木会社やサプライヤー、と自分たち役人の利益だけは通そうとする意志も見逃すわけにはいかない。犠牲になるのは地元だ。工事再開は地元への説明と合意形成を欠き法律(海岸法など)にも違反する。

 

☆ 

私ども「鍬ヶ崎の防潮堤を考える会」もちらしを配布するが、予算的に地元鍬ヶ崎に配布するだけで手一杯である。本音は最低でも他の市内被災地にも配りたいのに…

岩手県・宮古土木センターのPRちらしの配布がまた鍬ヶ崎に限られるのは、こそこそ隠れて、弱い所だけ、というべきもので 、反対に、公的情報のあり方としては一種の背任操作である。当然にもより広く全市に配られるべきものであるが、ここでも振り逃げ、隠蔽、弱いものいじめの意図が働いているのだ。

鍬ヶ崎はたまったものではない…

 

 

 

 

 

 

 

 


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