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2011.6.1~、大津波、宮古市、鍬ヶ崎、蛸の浜、浄土ヶ浜、復興計画。陸中宮古への硬派のオマージュ。

「新安全基準(地震・津波)骨子案」のパブリックコメント要旨(3/3)

2013年02月25日 | 福島原発事故

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知恵の糾合で津波の「運動の力」を標準化。そして新「津波科学」を

先きに、津波の「運動の力」の統合的基準を(3)として注目したいと述べたところであるが、結論としては、(3)はおそらく「ない」のではなかろうか。問題意識がない、解明がない。津波の「運動の力」は過小評価され、高さ偏重のいびつな基準となっている。…そうでなく早急に調査し、衆知を集めて本当の新安全基準を提起すべきである。
津波科学ないし津波防災学などオーソライズされた津波の学問分野はいまだにどこにもない。地震学会や地質学会などが代行しているがすでに限界が露呈されている。世論に訴え、堂々と国民的議論になるように、議論が噛み合うほどに原子力規制委員会の範囲を超えて、関係者の奮起をお願いしたいところである。まず、地震学者はもちろん、地質学、物理学、土木建築学、海洋学、気象学、などの学際を越えて、また政界、財界、官界、業界などの分野を超えて、地域住民の経験、見聞を尊重し、漁業者や港湾従事者など職業人も生かすような仕組みづくりを合わせて構築したい。そのような津波学は日本学会の喫緊の課題である。

まさに「仕組みづくり」が遅れているのだと思う

地震、地層など他の分野では、地震や活断層やプレートの解明は進んで、学会や委員会の調査結果等には科学者、専門家だけでなく、科学ジャーナルズムだけでなく、一般マスコミ、おそらくは学生や一般市民も理解の触覚をのばしている。少なくとも各層、各分野が複雑に混ざりあっても、なんとか、調査活動や調査データと議論が噛み合っている。どんな結論より、このように噛み合う議論、噛み合う認識というものが大事なことなのである。

本題の方の大事は、津波の「運動の力」の破壊力についてはほとんど噛み合う議論がなく、従って原子力規制委員会としても無手勝流を貫くしかないということが実態である。(2)(3)の問題意識、解明、そして目的である安全基準とは、まず、それを市井と学者と委員会と事業者の「噛み合う」議論のレベルにまで高める(低める)ことでなければならない。いまは、そのようなコンセンサスのない規制委員会は、いまのままでは冒頭の危惧のままである。反省し、それこそ各分野、各層に協力を頼んで、強く世界一の安全基準を目指すべきである。(そうすれば、そこにまた原子力に「安全」などというものはないという本来の理解に至るかもしれないが、真理へのプロセス、角度は多様である方がいい)

このように一皮むけば規制委員会の新安全基準骨子案は素人目にも致命的に不十分なものなのである。今年(2013)7月までに新安全基準はでき上がるのか?

( P S )

規制委員会はパブリックコメントになにを求めているのか?

●「骨子案」を一応読んでみたが、パブリックコメントになにを求めているのかはなはだ疑問に思った。第一、パブコメを誰に求めているのか? 専門家を対象にしているのか? 電気事業者を対象にしているのか? パブリックといいながら、少なくとも一般人を対象にしていないやいと思った。関連資料の膨大な議事録なども読まされて、時間的にも、内容的にも一般人には難しすぎる。その意味ではパブコメはやめた方が良い。何々ムラでやってほしい。

●パブコメに何を求めているのか? 骨子案といいながら、その内容は整理も議論もしないで、フェイズ、次元の異なるものをそのまま、投げ出すようにしてパブコメを求めている。規制委員会内部にとどまっている素案、例えれば「内規」を外に出してパブコメを求めているようなものだ。「難しすぎる」というよりもこれは失礼であると思った。といいながら、原発事業者には丁度よく分かりやすく書かれているように思う。ここに規制委員会の本当の性格が現れていると言ってもよい。

●このパブコメがどのように扱われるのかは以上のことから推してもしれている。政府機関の、地方自治体のパブコメと同じ感触だ。原子力規制委員会も書式、文字数、扱い不明さ軽さなどを含めて、同じ官僚主義で扱うのだろう。がっかりである。今後の事もあるから敢えて言っておきたいが、一般人の私(パブリック)が指摘する骨子案の「難しさ」「分かりにくさ」は、それをパブリックコメントにとどまらず、原子力規制委員会の欠陥だという事を厳に自覚してほしい。このままではやらせの応募が心配だ。

●そのような意味で、規制委員会は世論を味方に付けたいのかどうか疑問に思い不安になってきている。原子力規制委員会はそこのところはまず最初に大きく決断しておくべきであったろう。はっきり言って顔は政府と原子力発電事業者の方だけを向いている。一方、これからパブコメをする人は自分の見解を平行的にサブメディアにオープンにしておく必要がある。自他発信のものを問わずブログなどのネットにのせることがふさわしいと思う。

以上





※さて、このパブリックコメントの締切りは2月28日(木)。応募に際してはこまかな規定がいろいろあるが第一に要約50文字以内を含めて2000文字以内で応募しなければならないとある。これからその作業に入るが以上の文字数はほぼ8000文字。1/4に要約する事になる。書体の大小、ゴシック体などは使えないようだ。これもしんどい…

 



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