かおさんのみみはねこのみみ

ふたのないたからばこ
〜コトバのむこうにあるもの〜

予備軍

2017-08-22 | 日記
ひと月ほど前から、寝起きに右の指がかっくんかっくんするので、
ネットで調べたら、腱鞘炎の症状だった。
寝るときにシップを貼ったりしてみたけれど、
改善する感じがなかったので、整形外科にいくことにした。

整形に来るのは、数年前に指を車のドアにはさんだ事故以来だ。
受付で、診察券と保険証をもって、
ええっと、これどうするんだったけかな、とうろうろしていると、
ここに番号書いてください保険証預かります、
今日はどうされましたか、
と、まあぼおっとしている身の上には、矢継ぎ早に感じる速度で指示が飛んできた。
ええっと、手のね・・・どちらの手ですか。
ええと、なんとなく中指辺りがかくかくして・・・中指だけですか。
や、他の指もなんとなく・・・
わたしが訂正をするたびに、メモの紙をくしゃっとまるめて捨てるのだが、
ああ、このお姉さん、めっちゃ機嫌悪ぅー、と笑えて来るレベルだった。

わたしの後から来た患者さんの対応や、
パソコン画面に向かう様子をみていたが、
きれいに化粧をして、つけまつげだかエクステだかバサバサ風が起きるほどの目元で、
口はへの字に曲がっていた。
ああ、今は若いからあちこちの筋肉ががんばっているけれど、
がんばり切れなくなったときに、くちびるが、びよーんと突き出し、
まぶたがだらーんと下がるのだな、と想像できた。

診断の結果は、腱鞘炎の初期段階ということで、
腱鞘炎の起こるメカニズムの説明を聞き、
しばらく、夜寝るときだけ指を固定する方法で様子をみることになった。
ちなみに、シップはあまり効果がないそうだ。
重症化する前に来院したのは正解だったようだ。


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