最近、大地震が多いですよね
平成7年に阪神淡路大震災、平成16年に新潟県中越地震
阪神淡路大震災の死者数のうち約9割の人が木造住宅の倒壊等による圧死とされています。
平成16年8月、政府の地震調査委員会から、南関東で30年以内にM7以上の大地震が発生する確立は70%と発表がありました
18年には東京都防災会議は出直下地震による東京の被害想定報告者を公表していて、東京湾北部地震(M7.3、風速6m/s)の場合、都内建物約270万棟のうち、約12.7万棟が全壊、約34.6万棟が半壊となると予測しています
また震度6強以上の強い揺れが都心から区部東部にかけて広がり、区部全面積の約50%を占めると想定しています
震度6強の地震は屋内では立っていることが困難になりはわないと移動することができなくなり、屋外で多くの建物で、壁のタイルや窓ガラスが破損、落下、補強されていないブロック塀のほとんどが崩れ、老齢の中高木は根元から折れる、ガス管、水道の配水設備に被害が出、広い範囲でガス・水道が止まることがあり、一部の地域で停電、 震央付近の地域では地割れができ、植林の少ない地域では山崩れが発生
というような状況になります
住宅は木造では耐震性の低い住宅は倒壊するものが多く耐震性の高い住宅でも壁や柱がかなり破損するものがあり、RC造では耐震性の低い建物は倒壊するものがあり耐震性の高い建物でも、壁や柱が破壊するものがかなりあるようです
古い耐震基準で造られている昭和56年以前の木造住宅や維持管理の悪い木造住宅は、大地震によって大きな被害を受けるおそれがあります
大地震時に自分や家族、大切な人の命を守るためにも備えあれば憂いなし
地震に対して家が安全かを診断して必要があれば耐震改修をする必要があります
我社でも耐震診断を行っていて何件かの耐震改修を行いました
建築年代、地盤の状況、基礎形状、建物の形、壁の配置状況、屋根の重量、筋交い等の地震に強く耐える壁の有無、壁の割合、建物の痛み具合などをチェックして耐震性能を判断し、必要があれば補強を行います
能登半島地震の被害は被害を受けた家の特徴は瓦屋根、伝統工法が多く、外壁は土壁下地杉の下見板張りがほとんどでプレハブ住宅、ツーバイフォー住宅や在来金物工法などは見当たらなかったようです。
構造的には壁量が少ない、木部の腐れ、シロアリ被害、の倒壊が多く見られたようです。
危ないのは筋交い、合板で固めた家で、ホールダウンのない家
柱や梁が細いのにもかかわらず、壁の量が少ない家、、、56年前後に建てられた家がもっとも危険ということになります
家をチェックしていつくるかわからない大地震に対しての備えをお勧めします
参考
住まいの構造改革推進協会 理事 鈴木さん「速報!能登半島地震報告」より
東京都都市整備局資料より