タイムドメインのある暮らし

音楽を聴く喜びを取り戻してくれた「タイムドメイン」スピーカーと、好奇心に導かれるまま綴る、日常のあれこれ。

音が通る

2006年08月26日 | TimeDomain
専用キャリングバッグのおかげでタイムドメインlight活躍の場が広がりました。
昨夜は、80人ほど座れる会議室でデイキャンプのビデオ映像をプロジェクターで投影し鑑賞しました。デイキャンプに参加した子どもと保護者あわせて50名ほどの人数です。

そこで活躍したのがタイムドメインLightです。時間前にゲド戦記の「テルーの唄」をかけました。澄み切ったボーカルが会場を満たし、充分すぎるほど。やがて子供達がやってきて、会場がざわついてきましたが、タイムドメインの音はクリアーに響いていました。

さて、本番。ビデオの音声出力をlightにつなぎます。ボリュームは8分目ぐらいにしました。さすがに音声のピークでは音がつぶれがちですが、小さな背景音はクリアーです。ビデオに収録された、セミの声、小鳥のさえずり、子どものはしゃぐ声が、きちんと聞き取れましたし、とても自然な音でした。タイムドメインの「音の波形が崩れない。遠くまで通る」という特徴は本当です。

タイムドメインlightには出力の記載すらありません。miniの7~8割ぐらいでしょうか。PAにとって必要なのは出力もさることながら、音の波形をそのまま伝える能力だと思います。

タイムドメインに音圧(パワー)が加われば、鬼に金棒ですが、個人的に音楽を楽しむには、今の製品でも充分すぎるくらいです。



タイムドメインlight用キャリングバッグ

2006年08月14日 | TimeDomain
発売になったばかりのタイムドメインlight用キャリングバッグを購入しました。
バッグ本体は350グラムと軽量です。ligntを入れてもかなり軽く感じます。

スピーカーとACアダプターを入れると、ちょうどぴったり。もう少し余裕があってもいいかなと思いましたが、かっちりホールドされるので持ち運びには最適です。

セミナーでタイムドメインの音を聴いてもらいたかったので、さっそく使ってみました。TIMIDOMAINのロゴがかっこいいです。ブルーのマークがアクセントになっています。知らない人がみたら、小型のカメラバッグと思うことでしょう。

ケースなしで持ち運ぶには不安がありましたが、バッグがあると本当に楽です。これなら友人知人宅へも安心して持って行けます。

iPodとの相性抜群ですので、このバッグに入るバッテリーパックがあれば、屋外でも、どこででも最高の音楽が楽しめることでしょう。試してみる価値はありそうです。

Yoshii9でアナログを聴く

2006年08月06日 | TimeDomain
近所の中古屋さんで、タイムドメイン社推奨のAIWAのアナログレコードプレーヤーを見つけました。現在は生産中止しており、ヤフオクとか中古店で探すしかないようです。
ジャンク扱い針なしで1050円と格安。針はネットで注文して3150円、針をつけたら音が出ず修理に出して3750円、とけっこう追加出費がかさみました。新品が買える出費でしたが、出てきた音は満足のいくものでした!

こんなチープな(失礼!)プレーヤーで、これだけの音が出るとは、まさに目からウロコでした。

高級プレーヤーだったら、針圧調整に始まり、なんとかキャンセラーとか調整箇所があるし、トーンアームやカートリッジも交換可能ですが、この安価なプレーヤーには調整箇所すらありません。そのかわりに、良い音を出すためのノウハウがタイムドメイン社から提供されています。それも10円玉3枚と乾電池3個で済むわけで、オーディオマニアなら、あきれることでしょう。
http://www.timedomain.co.jp/note/image/ADP_User_Manu.pdf


Yoshii9が再生するレコード音には次のような特徴があります。

1.スクラッチノイズが目立たない。気にならない。
 ノイズは瞬間的であり耳につきません。連続した音楽の流れを妨げないので、音楽に集中できます。

2.耳障りな低周波ノイズが自然とカットされます。
 レコード盤のそり等により発生する低周波は、コーン紙のゆったりと大きな振幅となります。口径の小さなSPユニットは忠実にトレースしますが、それが不自然に強調されないため、不快感がありません。

3.ハウリングしない。
 通常のスピーカーは筐体が振動するので、床などを通じて振動がフィードバックしカートリッジに伝わり音に影響を与えますが、Yoshii9の筐体はまったくといってよいほど振動しないためプレーヤーへの影響がほとんどなく、クリアーな音となります。

4.高分解能
 小さい音もクリアーに再生しますから、レコードにこれだけの音が入っていたのかと驚きました。もちろん定位もはっきりします。

わたしが独身時代に手に入れた小椋佳のアルバムがあります。20数年も前のLPです。独身寮で何度も聴いたものです。手入れもよくありません。
今までのオーディオ装置ではスクラッチノイズが気になって聴けたものではありませんでした。音も歪みがあるような気がしていて、何年も埃をかぶっていたのです。

Yoshii9のおかげで小椋佳の伸びやかなボーカルとアコースティックな伴奏が、まるでCDで聴いているかのようによみがえりました。ヘンデルのメサイヤ(LP3枚組)などクラシックレコードも、再び日の目を浴びました。

あの頃のレコードは音が悪かったのではなかった。再生装置が追いついていなかっただけだったのです。それはGS-1が早すぎたスピーカーと呼ばれたのと同じです。タイムドメインは音の波形を忠実に再生する装置だからこそ、レコードの溝に刻まれた音を100%引き出してくれるのだと思います。






本物を知る

2006年08月06日 | Hitorigoto
デイキャンプが終わりました。

大雨続きのあとでしたが、晴天に恵まれ、24名の子供たちも元気いっぱい。
子供だけでなく、大人にも刺激いっぱいの日々でした。

デイキャンプの趣旨は、できるだけ本物に触れる、体験するというものです。
それは、大人やリーダー(中高生・専門学校生)、上級生や下級生とのふれあいであったり、地元の方々との交流だったりします。

本物がこんなにすごいと思ったのは、手作りこんにゃく体験でした。
汗をふきふき作業していたおばちゃん二人は子供相手に大忙し。材料を手で30分ほどまぜる作業はけっこうコツがいるのだとか。ゼリー状になった材料を木型で形をととのえ、沸騰したお湯に40分くぐらせると出来上がり。

できたてのこんにゃくを手でちぎったものを酢醤油でいただいたのですが、食感も味も想像を超えていました。「美味しいよ!こんにゃくじゃないみたい!」と子供たちもびっくり。ぷりぷりで、しかもとろけるような味わい。ちょっと説明がつきません。市販のこんにゃくの味は何だったのかと思いました。

夜の天文台で眺めた星空は、まるでプラネタリウム。空が暗くなるにつれ、星の数が増してくる。思い思いに望遠鏡や肉眼で夜空を観察しました。天の川もはっきりわかる。流星や人工衛星をいくつも発見。星がこんなにたくさんあるとは!

朝早く、日の出前に山頂からながめた360度のパノラマ。朝日が遠くの山肌を染め、温められた空気は風となって動き出す。目の前の木の枝にウグイスが鳴いている。全部が本物でした。

どんな大きなスクリーンも、高級なオーディオであっても再生することのできない、本物の自然。その迫力に圧倒されました。

本物を知ることなしに、物事を評論することは無益なことです。生演奏、生楽器の音を知らずに、再生音の良し悪しを語るのも同じ。
これからも出来るだけ本物を知り、体験する機会をつくりたいものです。