続「とのむら通信」ブログ版

前島本町議会議員・外村敏一(平成29年4月29日付けで引退)
日々の思いや議会傍聴の感想など引き続きお伝えします。

舛添都知事殿~自身への疑惑や批判には真摯な対応を

2016年05月11日 | 情けない恥を知れ!「


都民の血税を使っての公用車による別荘通いや高額な外遊費などで批判を浴びている舛添氏だが会見での様子や
言い訳を見る限り全く筋の通った説明になっていない。改革派の論客政治家という印象とは程遠い実像が見えて来た。
最初は色々な理屈を並べて自らの正当性を強弁していたが風向きが悪いと見るや一転して反省の態度を見せてはいるが
素直に謝罪するという姿勢はみられない。次々とボロが出てくる。公用車は動く事務所だと言ったり、都内の家の風呂では
膝の状態が良くない足が伸ばせないから温泉通いをするなどおよそ庶民感覚では理解できない言い訳をしていたが一転して
「今後は慎む」と言ってみたり一貫性が無い。これでは益々炎上するばかり。
会見での言い訳で一番腹がたったのが高額な外遊費について「ルールに基づいてやっているから批判される謂れはない」
だとか「外国の要人に会うにはそれなりの高級スイートルームが必要」などとこじつけの説明であった。
改革派を自認する都知事なら庶民感覚に合わないルールは改善するべきではないか。外国へ行って要人に会うのにわざわざ
スイートルームで会う必要はない。自分から先方へ出向くのが筋ではないのか。なんか錯覚しているのではないか。

また本日の週刊文春では自らの政治団体での政治資金規正法に対する疑惑が報じられ、会見では「少し時間を掛けて精査
するから待ってくれ」と言うにとどめた。文春記事の広告では自身の家族旅行の費用などまで政務活動費で処理されていた
と報じています。あの文春が記事にするのだからちゃんとした裏付け調査をした上でのことだと思うのでほぼ間違いのない
事実だと思われる。さて数日かけてどんな言い訳、説明をするのか興味深いところだが都知事ともあろう高給取りがこんな
ことで時間と税金の無駄使いをして欲しくない。情けないかぎりである。この人も自民党の政治家である。あの雲隠れした
まま説明責任を果たしていない甘利氏もまた自民党の幹部である。

こういう情けない話が出るとまたしても思い出すのは先般来日された清貧の偉人「ウルグアイ元大統領ホセ・ムヒカ氏」の
言葉や政治信条である。
彼流に言わせれば「都政のトップたる者の生活態度は都民の平均的な生活レベルでなければならない」ということになる。
東京都政という巨大な予算(税金)を預かるトップの所業に対してこれだけの疑惑や批判がある以上、即刻疑惑への事実解明と
都民が納得する説明をして貰わなければならない。レベルの低い政治家がよく使う「法的には問題ない」という方便だけでは
収まらない。政治家の本分や求められる資質は極めて高い倫理性にある。納税者庶民の感覚に照らして納得して貰えるかどうか
が基準であり、納得させられなければ辞任するしかない。次の選挙までは居座るという厚顔無恥な醜態だけは見たくない。