撮り鉄ブログ

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北陸新幹線金沢~敦賀開業直前 北陸本線特急乗り納め

2024年03月13日 | 鉄是好日
鯖江駅に進入する特急しらさぎ53号(12:51発)

東北から帰った翌日、いつものHさんのお仲間で北陸本線の特急の乗り納めに行ってきました。最後の北陸特急の乗車と敦賀、武生、鯖江、福井、芦原温泉、加賀温泉、小松で下車しながら新幹線開業直前の駅を見、さらに福井鉄道などプラスアルファのお楽しみ付という盛り沢山な計画です。いつものことながらHさんがバッチリと計画を作って下さるので団体ツァーよろしく気楽に楽しませてもらいました。

先ずは武生で下車し、スーパー平和堂の中を通り抜けて(もちろん一般の道路を通っても行けます)福井鉄道の「たけふ新」駅へ、1駅乗車して車庫のある北府(きたご)駅に向かいます。

福井鉄道たけふ新駅 左が元名鉄の770形、右が低床車フクラムF1000形


連接構造を持つ200形保存車両 屋根もあって保存状態は良好
1軸あたり2枚のディスクブレーキが装備されたボルスタアンカの付いたオリジナル連接台車
「西武生工」(にしたけふ工場)の表記も見える

北府駅付近は駅本屋(これは再建されたもの)、車両工場、写真の200形電車などを含めて鉄道ミュージアムとなっています(見学無料)。駅本屋には写真や年表の他備品なども展示されており、同鉄道の歴史についても知ることが出来るようになっています。今更ですが多少予習しておくとより楽しめそうですね。
ミュージアムの後は武生駅に戻って駅そば「今庄そば」で昼食。今や駅そばの食べられる駅も少なくなりましたが、武生駅は新幹線の越前たけふ駅からは約2.7kmの距離があり、新幹線開業後現在の武生駅の賑わいが失われるのは必定で、こういったお店や、乗り換え客のフィーダー輸送を担う福井鉄道などにどういった影響が出るのか心配です。

電光サインやしらさぎやサンダーバードの停車位置看板ももうすぐ見納め(武生駅にて)

鯖江や加賀温泉で下車しながら次は小松に向かいます。小松駅の西側を200m程北に歩くと土居原ボンネット広場という公園があり、ボンネットスタイルのクハ489 501が保存されています。生憎この日は修理中でボンネットのカバーが無いという姿でしたが、普段は車内にも入れるような雰囲気でした。ま、この特急車もまさか北陸本線から特急が無くなるとは思っていなかったかも知れませんね。


保存されているボンネット型特急電車

小松駅の東側には「こまつの杜」というコマツ(小松製作所)の運営するミュージアム
があり、超大型の油圧ショベルやダンプカーが屋外展示されているほか、歴史館、キッズ館、未来館などの博物館が併設されています。ここも入場無料で「働くクルマ」好きの子ども(おとなも)には非常に興味深いのではないでしょうか。


運転台に上がる階段からも巨大さが想像できる超大型重機

今回下車した駅の中で、新幹線駅が併設される敦賀、福井、芦原温泉、加賀温泉、小松の各駅はいずれも気合の入った改装工事がされて綺麗になっていました。新幹線開業は間違いなく東京とこれらの町の距離を縮めてくれるとは思いますが、一方で敦賀での乗り換えを強いられる関西からは不便になります。
何もかもが東京中心になっていくのが本当に良い事なのか、その先に地方の未来が開けるのか、蓋を開けてみるのが少し怖いような新幹線開業前夜の北陸訪問となりました。


非常に凝った意匠に改装された芦原温泉駅(西口)
福井駅前は恐竜一色 福井鉄道も駅前広場に乗り入れる

雪景色を満喫、早春の函館・津軽旅行 帰り掛けの駄賃編

2024年03月13日 | 撮り鉄
相鉄西谷駅から横浜方面を見る 一番左がJR・東急線直通羽沢横浜国大方面
中央の複線は横浜方面への相鉄本線、一番右はJR・東横線から海老名方面

今回の旅行の帰路、東京で下車して行き掛けの駄賃ならぬ帰り掛けの駄賃で相鉄(相模鉄道)直通線(鶴見~羽沢横浜国大)に乗車してきました。
JRの相鉄直通線は2019年の開業で、JRが既設の東海道貨物線横浜羽沢貨物駅までの線路と新設された羽沢横浜国大駅の間に約1kmの連絡線を建設し、相鉄が相鉄本線西谷駅と羽沢横浜国大駅の間を建設(西谷~新横浜の新横浜線の一部)してJRと相鉄の相互乗り入れを可能にしたものです。営業キロ的には鶴見~羽沢横浜国大の8.8kmとなっていますが東海道貨物線の鶴見には旅客ホームは無いので実際に鶴見から乗車することは出来ません。

武蔵小杉駅の掲示物、一番下が相鉄直通線
今回乗車した13:53発海老名行きはJR233系だった
次の停車駅である羽沢横浜国大(14:11着)まではノンストップ

とにかく武蔵小杉で乗車した後は羽沢横浜国大までノンストップな上に、鶴見から先、横浜羽沢貨物駅付近までは地下トンネルなのでただ乗っているだけですが、本来は貨物線なので当然といえば当然というものの、結構都心なのに駅も無い「地下鉄」は少し勿体ない気もしました。

羽沢横浜国大からは相鉄線になり、2分で相鉄本線の西谷(にしや)駅に到着します。(冒頭の写真)西谷駅は海老名~横浜の相鉄本線と、羽沢横浜国大からのJR線、新横浜から東急線に接続する新横浜線のジャンクションになっており、長編成の通勤列車が頻繁に発着して非常にダイナミック。前日までは津軽のローカル線に浸っていたので、同じ鉄道とは思えないほどのギャップがあります。

西谷駅の案内板 一番下が東急線と直通する相鉄新横浜線で渋谷や目黒に直通
緑の線がJR直通線で新宿、池袋といった駅名が並ぶ
羽沢横浜国大の新横浜側にあるJRと相鉄新横浜線の分岐
中央の複線トンネルが相鉄新横浜線で東急線に、両側の線路がJRと接続する

最後にもうひとつおまけ。東京駅から武蔵小杉に向かう際、総武・横須賀線の東京地下駅で、定期運行からの引退が噂されている255系を見ることができました。
オハ33、旧東急7000系が現役の津軽の鉄道と、この255系がもう役割を終える東京・・・何となく納得できないような、そんな気分で今回の旅行を終えることになりました。

JR化間もなく登場したBOSO VIEW EXPRESS 255系