寅の子文庫の、とらのこ日記

本が読みたいけど本が読めない備忘録

バリュースターVE56H、5年間お疲れさまでした。

2005年10月31日 01時18分57秒 | オンライン古書店
*5年使ったパソコンで投降するのも、いよいよこれで最後となりました。

薄汚れたキーボードも今宵は名残を惜しむかのように指に馴染んでおります。思えば在京中、仕事上のトラブルからトラウマとなり、パソコン拒絶に陥りました。最後に触ったパソコンはNEC98黄金時代の名機VX。当時としては最先端の内臓HDD20メガを搭載、FDDX2のスグレモノでした。そして平成12年夏、10年ぶりにこのマシンを買い、パソコン恐怖症との格闘がはじまり、今日現在に至るのです。

寅の子文庫店主にはモノ使いの信条が3つあります。
【ひとつのモノをトコトン使う】
【すぐに買わない】
【壊れたら直して使う】
と云う3箇条です。今回、計らずしもその誓いは破られてしまいました。マシンには本当に申し訳ないのですが、この投降が最後の務めとなりました。一度の不具合も起こさず5年間本当にありがとう。そして98SEにも本当にお世話になりました。最後にお気に入りの1枚を載せて電源を落とします。



【NECVE56H/35D】スペック
*CPU インテルセレロン566MHz
*メモリ/RAM64Mバイト(増設RAM128Mx1)計190Mバイト
*HDD20Gバイト
*DVD-ROM/3,5FDDx1
*OS/98Second Edition
*2000/08/13→2005/10/31


あすなろう。

2005年10月30日 22時54分24秒 | 生活手帳
今日、愛鷹山の共有林の間伐に参加する。
皆で手分けして朝から100本も間引いたろうか。

祖父の代に小指の先ほどの苗木を植え、
父の代に下草刈りと枝打ちを繰り返してよく若木を助け、
私の代で間伐をして、柱の取れる幹にまで育てよ、と祈る。
果たして、私のこどもの代でその木を売ることが出来ようか。

井上靖の【あした来る人】を読む。
最終章に、~みんな傷ついたり回り道をしながら、
やがては完全な人間としてあしたやってくるだろうという行がある。

共有林はあすなろうの木ではなく歴とした檜だが、皆の願いを受けとめて
いつの日か、柱が取れるまでに大きく成長してくれるだろう。
木を見上げる私は父親として社会人として、いつの日にか一人前になるであろうか。
こどもには父と同じように、この山の匂いが好きになってほしいと思う。

限られた時間の中で、やらなくてはならぬことはあまりに多い。
寅の子文庫はそんな私の日常生活からヒョイと、転がり出た駒。
それが宿業なのか、それを使命とするのか、すべては我が身ひとつ。
面璧九年の努力なくして何事も成就できぬと今夜、胸に刻む。


パソコン新旧交代します。

2005年10月29日 16時28分29秒 | オンライン古書店
寅の子文庫の中枢、新旧交代します。
満5年を超えて今なおフル稼働していますがここでまるごと交替。
キャノンプリンターBJF850も廃インクタンクが満杯になりそうなので一緒に交替。
唯の一度も不具合を起こさず98SEには本当にお世話になりました。
来週からは戦列を離れてのんびり「とらのこ」とお母さんの練習台に生まれ変わります。



目に優しいCRT-15インチのディスプレイにもお世話になりました。
ただ問題が一つ!
ブラウン管から液晶に変ることで今まで重宝していた画面の上の物を置くスペースが無くなってしまう・・・
バックアップと引越し、果たして上手く出来るかちょっと心配です。

10月31日から11月3日までお店お休みします。


カラーブックス300【雲の表情】

2005年10月25日 06時06分26秒 | カラーブックス
最近は気象ブーム盛ん。テレビにラジオにお天気お姉さんは引っ張りダコ。書店を覗いてみても、気象に関係する書籍が賑わいをみせています。よく、そんな一冊を手に取るのですが、通り一遍の解説にカラー写真がきれいなだけでちっとも面白くないような気がします。しかしこのカラーブックス300【雲の表情】は何度読んでも飽きないのです。夜、フトンの中で寝入るまでの束の間、ページをめくってワクワク楽しい本なのです。

著者の伊藤洋三さんは野に在って気象の専門ではありませんでしたが、二十歳前後より雲の写真を撮りはじめ、遂にはその生涯を賭け、雲とその写真に飽くなき探究を捧げました。自ら撮った一片の雲を日常生活の断面から、或いは古い文献を紐解きながら、また気象学上の見識から解説するその文章には、読み手である私を容易に受け入れてくれる豊かなお人柄と、奥行きの広さのようなものを感じてなりません。56~57頁には私の好きなスカンジナビア号も載っています。船上高く浮かぶ羊雲の解説の終わりに、昭和48年10月16日撮影と日付を見つけました。すると、現在からその日付に向かって記憶を辿り、いつの間にか、その日・その時歩いた同じ空間を共有しているかような気がして、一気に親しみが募ってくるのです。【雲と人生】と書いた標題の中で伊藤さんはこう結んでいます。『~私の念願はいつまでも、平和で美しい雲の姿を写し続けてゆきたいということです。』と・・・そして94ページの最後の写真には【飛行機雲】と題して、昭和20年2月15日、あの忌まわしい名古屋大空襲の空に残った飛行機雲を掲載しています。往く雲を愛し、生涯雲を撮り続けた一人のカメラマンの人生がこの一冊には収まっているのです。


こちらはやはり伊藤さんの、現代教養文庫から出された【雲~春・夏・秋・冬 昭和37年初版】
内容は重複している頁もありますが、どの頁も味のある写真が胸に迫ります。


伊藤さんは昨年故人となられましたが、私も伊藤さんにならい、雲の表情をほんの少しずつでも見て取れるようになりたいと思います。

生きているということ。

2005年10月24日 00時38分18秒 | オンライン古書店
昼間、ちょっと隣街の三島市まで。
澄んだ空気を大きく吸って、ペタルをこぐ足も軽く、
weekend booksさんの本を買いに行ってきました。

お寺さんの境内に集う、フリマのお店。
このおだやかな雰囲気が心地よい。
そしてみんな自分の足で立っている。
今、生きているとは、こう云うことを云うのだ。
帰り道、ネクタイの締め方が分からないで居る友の家へ寄った。

weekend booksさん、良い本をありがとうございました。


*今日お寺の境内で買った本~【うつむく青年・谷川俊太郎詩集】サンリオ/1990年2刷(初89)

廃インクタンクが満杯になりかけています。

2005年10月21日 22時33分11秒 | オンライン古書店
購入5年目、独立6インクタンクが経済的なキャノンピクサスBJF850。
途中、ダウンロードからバージョンアップを試みて、更に写真の画質も向上しています。まだこの機種をお使いの方もきっと多いのでは、と思います。コンピューター本体はとっくに買い替え時が来ていますが、こちらはまだまだ働き盛り・・・と思いきや、今朝から印刷する度にピイピイピィと、エラー音が鳴りっぱなし!

廃インクタンクが満杯になりかけています~のメッセージ。そんなエラーがあるとは思いもよりませんでした。印刷する度にエラー解除をして、まだもう少し?は印刷できるそうですが、満杯になったら廃インクタンクなるスポンジを交換しないと印刷ができなくなるそうです。(果たしてその時がいつやって来るのか、分からない)キャノンへ電話で確かめると、交換は自分では出来ないそうで、最寄の修理センター(寅の子文庫の場合は東京か名古屋)へ宅配便で送り、部品交換して戻ってくるまで約10日ほどかかるとのお話でした。不本意だが手頃なヤツを1台買ったほうが安いかも知れぬ・・・

悩みの種が思わぬ形でまた一つ、芽を出している。

そんなに買ってどうするの~ナンクルナイサー。

2005年10月19日 17時14分22秒 | オンライン古書店
沖縄から空を飛んできた本たち。

相互リンクでお世話になっています、古書さりい、さんで3日間限定1割引きセール!
更に5000円以上お買い上げでウレシイ2割引き、おまけに送料無料と云う触れ出し!
いつもにらめっこしていた沖縄の郷土本たち、思わず買ってしまいました。
果たしてさりいさんは儲けが出たのでしょうか?お心遣いありがとうございました。

この島の歴史や風土、琉球文化としての沖縄、先の大戦では10万という非戦闘員の県民の方が命を落とされました。もっともっと、沖縄について勉強しようと思っています。
さあ、今夜からせっせと読みますよ~。

さりいさんによれば沖縄では本土より時間が5分くらい、ゆったり流れているそうです。

秋の空澄む、庭にて。

2005年10月15日 02時08分25秒 | 生活手帳
瞳パッチリ!
ご近所で、お母さん似の可愛い娘さん、都会から帰ってきました。
(ココロの中で、~お帰りなさい。また一段とお美しくなりましたね。)

お家の中も、片付けとやらで朝から大忙し、賑やさが以前にも増して・・・ほのぼの家族団らん。
こちらまでポカポカ、温もりが伝わって来ますよ~。
ホラ、来た!


お父さんと、とらのこにも嬉しいお土産が届きました!
袋いっぱいの本を開けたら・・・思わず絶句です。(ありがとう)
お父さんは学校を出てから一度も触ったことのない本が、山のよう・・・聞けば【物理】がご専攻とか。
う~ん、寅の子の本棚をもう一つ、ふやしてみようか。


とらのこには嬉しい天体望遠鏡をいただきました。
レオパルドの戦車に夢中のとらのこ、大砲とカン違い!
『ハッシャ・ジュンビ・カンリョッ・・・ッテー!』

澄んだ空に、明るい笑い声が響いております。
そろそろうちもお昼にしようか。

カラーブックス再開します。

2005年10月12日 00時40分35秒 | カラーブックス
新しくカラーブックス3の頁本棚をオープンして、No201からNo300まで掲載します。
【7冊のカラーブックス】の、スタイルは時間の制約等、思うに任せず取り止めます
代わりに不定期ですが、選りすぐりの1冊を折りに触れ、ご紹介していきます。

初版本でお届けする保育社カラーブックス近日再開です!

岩波写真文庫の整理が一段落しました。

2005年10月08日 03時21分04秒 | 岩波写真文庫


岩波写真文庫、全286冊ならびに 岩波写真文庫復刻ワイド版、全114冊の整理が一段落した。
どれも吾が子のように感慨深い冊子たち。

*左/No101【戦争と日本人~あるカメラマンの記録】
仮に全タイトル中、1冊だけ選ぶとしたら即座にこのナンバーを選ぼう。もう12~13年以上も経つと思う、当時アサヒカメラか日本カメラだったか、この[あるカメラマン・影山正雄氏]の特集を掲載したことがあり、不注意にも無くしてしまったその雑誌を今でも捜し求めて古本屋を彷徨う歩いている。以前にも、とらのこ日記に書いたことがあるがー。→101番・戦争と日本人売り切れ

*中/No148【忘れられた島】
286冊中、人気度No1のナンバー。寅の子文庫でも以前、復刻ワイド版を出したことがあったがわずか、3時間も経たず売れてしまった。何故それほど人気が高いのか? タイトルにある、「忘れられた~」という響きの中に己が存在を世の中の雑踏に埋もれさせまいと、無意識的な反発心が多分にこのタイトルをめ贔屓しているのではないのか。物語は薩摩半島の南、約50kmに位置する三島村(さんとうそん)の生活を克明に描写している。終戦間近い昭和20年3月、本土鹿児島との連絡が途絶え、電話も無線も無い生活の中、8月の終戦も知らずグラマンの機銃掃射を恐れて山中でじっと生きていた人たちの過疎地の村作りの記録。

*左/No188【離された園】
写真文庫編集部をはじめ、この冊子の製作に携わった全ての人たちに最大の敬意を払いたい。22年前、神田の古本屋で初めて写真文庫を手にしたとき、巻末目録にこのタイトルを見つけて以来探し続けた結果、ようやく入手したのが3年前、札幌の古書店から取り寄せる。このナンバーに掲載している写真は163枚、しかし製作にあたり国立多磨全生園をはじめ全国11の国立、3つの私立療養所の協力を得て、延べ4000枚もの写真が撮られたという。その労苦に頭を垂れ、病気に対する偏見と、園に生き続ける人たちの本来有るべき人権回復を願って止まない。この一冊がハンセン氏病と閉ざされた社会の闇を照らしゆく灯台の役割を果たし、50年の歳月を微塵も感じさせない先見性と困難に立ち向かう勇気に注目せずにはいられない。286冊の製作の意義は全てこの一冊に凝縮され、この一冊から286冊に光彩は正に解き放たれていると思う。

*ガラクタ箱、のサイトから【岩波写真文庫188・離された園】の全ての頁が公開されている。

岩波写真文庫がひとりでも多くの人の目に留まることを願って止まない。


忘れられた島 (復刻版 岩波写真文庫―森まゆみセレクション)
クリエーター情報なし
岩波書店


離された園 (復刻版 岩波写真文庫―森まゆみセレクション)
クリエーター情報なし
岩波書店


トランシーバーの効用。

2005年10月05日 20時22分14秒 | ラジオとアマチュア無線
坐骨神経痛で思うように任せない中、せめて楽しいことでもと思いつき、1階と2階の連絡用にと、押し入れで埃を被っていた特定小電力トランシーバーを出してみました。もう10年以上も継続して、月1回のボランティア、駐車場で車の誘導に使っていた年季モノですが、2年ほど前、片方の1台がPTTボタンを押しても送信出力が出ず通話不能となって以降、お蔵入りしていました。今回マニュアルを開いて、オールリセットの操作したら果たして、元通り元気に使えるようになりバンザイ!とらのこも大喜びです。胴体に巻いた輪ゴムは電池カバーのフックが壊れて蓋が開いてしまうのを防ぐ為のもの~2台ともグルグル巻きです。

痛みが引いて元気になったら、とらのこと肩から水筒下げて帽子も被って、近所の背の低い山へ登ぼるつもり、うちで洗濯しながら待機のお母ちゃん、と通話テストを試みてみよう!などと企んでいます。(いずれ、とらのこにもアマチュア無線の免許を取らせたい) 電波の届く範囲はマニュアルによると市街地で100~200m、郊外で1~2kmとありますが、標高差で見通し距離を稼げば4~5kmは充分可能ではないかと考えています。
さて、山は何処にするか、それがが問題・・・。

*ケンウッド・デミトスUBZ-L5(購入1992年)
送受信周波数422.2~422.3MHz(9チャンネル/12.5Khzステップ)
送信出力 10mW
供給電源 単3乾電池X3
使用時間目安 約40時間(アルカリ使用時)
付属品 ハンドマイクSMC-33/コールトーン機能付)

CQを出さない?アマチュア無線家としてはハンディ機よりこちらが性に合っている。
ケンウッド(KENWOOD) デミトス 特定小電力トランシーバー UBZ-LM20 マニキュールレッド UBZ-LM20RD
クリエーター情報なし
ケンウッド(KENWOOD)

ケンウッド(KENWOOD) デミトス 特定小電力トランシーバー UBZ-LK20 イエロー
クリエーター情報なし
ケンウッド(KENWOOD)

FTH-107 スタンダード (STANDARD) 乾電池1本の防水型トランシーバー 無線インカム FTH-107
クリエーター情報なし
スタンダード

直前回避~代金未払い者との対峙。

2005年10月03日 17時25分30秒 | オンライン古書店
メールで振込みの連絡がある。

寅の子文庫でもお客様の支払い口座用として郵便振替口座を用意している。
この振替口座は、ぱるる口座と異なりインターネット上の操作に制限がある。
ぱるるのように何時、誰がいくらを振り込んだのか、画面操作で見ることができない。
後日、事務センターから封書の通知が届いて、初めて振込み内容が確認できる。

直前回避できて良かった。
ご連絡がなければ督促状/再発行請求書を郵送するところだった。
以前ある方から、とらのこ日記を読んで商売の根っこにある気持ちを誉めて頂いたことを思い出した。
~いつも、そおっと、そおっと、あたたかく、と。

人を思うは身を思い、人を憎めば身を憎む。
どちらも巡り巡って最後には全て我が身に帰ってくる。


この度はお振込みのご連絡、誠に有難うございました。


督促状を書く~代金未払い者との対峙。

2005年10月02日 00時08分55秒 | オンライン古書店
前略、
さて今般、9月1日、当店より購入した商品代金のお支払いについて、
9月26日、早急に支払う旨のご返事を受けましたが、本日10月3日をもちましても、
未だ、ご入金もお支払いの遅れるご連絡も無く、このようにお支払いが長引いては、
当店といたしましても誠に困惑しております。

本日、10月3日付けにて本状を差し上げ、お支払い期日を新たに10月7日と定め、
請求金額2500円をお支払い頂きますよう、ここに督促します。
10月7日以降、引き続いてお支払いがないときは、法律上の手続により、
償還請求の措置を取るべく準備にかかります。
なお、本状と行き違いにご送金いただいた際には、失礼のほど悪しからずご容赦ください。
早々


~時としてこんな険しい道も通らねばならぬ。

お買い物手引き、日々更新しています。