2005年7月23日、初めての金魚。夏祭りですくった小指の先ほどの稚魚が4匹。
それはちょうど暑い盛りで、コテツが水遊びを覚えたころ。
あれよあれよと見る間に大きくなった。買い換えた水槽は成長に合わせて3個。
2006年9月、庭に書庫を建てたのを機に金魚たちも戸外へ引っ越すことにした。
かって水遊びしたプール(以下水槽という)が終の棲家になる。
コテツもよく手伝い、父さんはうれしい。
庭の中心に金魚が居て、こどもも大人も集い憩う(06年10月)
2006年12月30日、初めて氷張る。金魚たちは水底に寄り添い、じっとして動かない。
日が暮れてから水温が下がるので、湯たんぽを入れたり水槽に蓋をしたり(1月)
産卵を期待して湧き水に生育している水草を採ってきたり(2/11)
3月19日、
気がつくといつの間にか、4匹とも全身から粉を吹いたように真っ白。
水槽の上に吊るした「落とし水」の水に、カルキ抜きを怠ったのが原因か?
ポリバケツの底に千枚通しで穴を開け、小便小僧の要領で約20分間、水が落ちる。
水槽の水を汲んでいるうちはよかったが、水が汚れてきたので一週間ほど
朝昼晩に2杯ずつ、水道水を中和剤なしに使っていた。
ネットで見ると「白点病・白雲病」とあり、急ぎメチレンブルー水溶液を買う。
しかし、ここで大きな失敗をして、1匹死なせてしまう。
「水温30度で病原菌が死滅」というネット上の処方例に早合点をして
いきなり冷たい10度前後の水槽からすくって入れたため、
その急激な温度差でショック死してしまった。
残り3匹は同じ水温に設定したタライでメチレンブルー水溶液に薬浴させる。
画像左の赤いものは唐辛子で、これもネットを参考に入れてみた。
薬のせいか分からないが、皮膚(ウロコ)が部分的にドス黒く変色した。
午後、一番大きい1匹が姿勢を保てなくなり、横に寝てしまった。
3月20日、回復の兆し?一進一退を繰り返しているようにも見える。
一方では、水槽の中をきれいに掃除する。
石やコンクリートブロックを取り出し、付着した藻を洗い流し陽に干しておく。
水草はすべて新しいものに取り替える。
3月21日、一年前の投稿~ 冬場のヒーターの効用を思い出して早速購入設置。
なんとしても助けたい、良いと思いつくことはみんなやろう。
20時、ついに大きいほうの1匹の口が動かなくなる。
つついてみると体は既に硬直している、かすかにエラだけが動いている。
21時、身震いするかのように胸ヒレを小刻みに数回震わせてエラは動かなくなった。
臨終の動作は人間も他の生き物もみな同じ、ふと父親の最後を思い浮かべる。
22時、後を追いかけるようにしてもう1匹が体を横にして浮き上がった。
3月22日、4時半。新聞配達に出かけるとき見ると、小さいほうも死んでいた。
コテツを起こして保育所へ行く前、モクレンの根元に埋めてやった。
大きいほうは体長15センチ、小さいほう11センチ、雄雌の区別は分からない。
前日埋めた1匹はさらに大きかったと思う。
一番小さい最後の1匹を半日陰にして終日薬浴させる。
メチレンブルー水溶液の希釈度を正確に測る。
ポリバケツ1杯分の水4リットルに対して溶液はほんの2~3滴でよい。
こういうときは助けたい一心で、適用量をオーバーしてしまうので注意する。
薬も度が過ぎれば毒に転づる。
依然としてエサは食べようとしない。
3月23日朝、生きていた、良かった。
昨夜は一生懸命ヒレを動かしても普通に泳ぐことが出来ない。
体が不安定で、立ち泳ぎをしてみたり、前へ泳げず後ずさりばかりしていた。
水の量を半分にして浅くしてみる。このほうが居心地が良いようだ。
3月24日朝、幾分元気が戻ってきたように見える。
エサを少しずつでも食べている。水槽の底に、フンがあった。
3月26日、隔離、薬浴させてちょうど一週間経過した。
「白点病」の白い斑点も目測できないくらいだ。
正午、いよいよ元の水槽に戻してみる。
そおうっと、そおっと、慌てない、慌てない、時間をかけてゆっくりと。
一匹だけでも助かってよかった(まだ予断は許さない)
今、太陽は真東から昇り、真西に沈む。春分を境に昼と夜の時間が逆転する。
水はぬるみ、この春こそ卵を産んでくれると心待ちにしていた矢先、
元気に追いかけごっこをしている姿が目に浮かぶ。
たとえ金魚といえども毎日、世話をしていれば情が移る。
生き物を飼うのは難しい、死なせて飼い方も覚える。
無常にも頭上の桜が一輪、もう明日には花を開こうとしている。
※追記(4/1)
昨年より一週間早く開花、一度に満開となった。
※4/12 一斉に若葉を吹く
それはちょうど暑い盛りで、コテツが水遊びを覚えたころ。
あれよあれよと見る間に大きくなった。買い換えた水槽は成長に合わせて3個。
2006年9月、庭に書庫を建てたのを機に金魚たちも戸外へ引っ越すことにした。
かって水遊びしたプール(以下水槽という)が終の棲家になる。
コテツもよく手伝い、父さんはうれしい。
庭の中心に金魚が居て、こどもも大人も集い憩う(06年10月)
2006年12月30日、初めて氷張る。金魚たちは水底に寄り添い、じっとして動かない。
日が暮れてから水温が下がるので、湯たんぽを入れたり水槽に蓋をしたり(1月)
産卵を期待して湧き水に生育している水草を採ってきたり(2/11)
3月19日、
気がつくといつの間にか、4匹とも全身から粉を吹いたように真っ白。
水槽の上に吊るした「落とし水」の水に、カルキ抜きを怠ったのが原因か?
ポリバケツの底に千枚通しで穴を開け、小便小僧の要領で約20分間、水が落ちる。
水槽の水を汲んでいるうちはよかったが、水が汚れてきたので一週間ほど
朝昼晩に2杯ずつ、水道水を中和剤なしに使っていた。
ネットで見ると「白点病・白雲病」とあり、急ぎメチレンブルー水溶液を買う。
しかし、ここで大きな失敗をして、1匹死なせてしまう。
「水温30度で病原菌が死滅」というネット上の処方例に早合点をして
いきなり冷たい10度前後の水槽からすくって入れたため、
その急激な温度差でショック死してしまった。
残り3匹は同じ水温に設定したタライでメチレンブルー水溶液に薬浴させる。
画像左の赤いものは唐辛子で、これもネットを参考に入れてみた。
薬のせいか分からないが、皮膚(ウロコ)が部分的にドス黒く変色した。
午後、一番大きい1匹が姿勢を保てなくなり、横に寝てしまった。
3月20日、回復の兆し?一進一退を繰り返しているようにも見える。
一方では、水槽の中をきれいに掃除する。
石やコンクリートブロックを取り出し、付着した藻を洗い流し陽に干しておく。
水草はすべて新しいものに取り替える。
3月21日、一年前の投稿~ 冬場のヒーターの効用を思い出して早速購入設置。
なんとしても助けたい、良いと思いつくことはみんなやろう。
20時、ついに大きいほうの1匹の口が動かなくなる。
つついてみると体は既に硬直している、かすかにエラだけが動いている。
21時、身震いするかのように胸ヒレを小刻みに数回震わせてエラは動かなくなった。
臨終の動作は人間も他の生き物もみな同じ、ふと父親の最後を思い浮かべる。
22時、後を追いかけるようにしてもう1匹が体を横にして浮き上がった。
3月22日、4時半。新聞配達に出かけるとき見ると、小さいほうも死んでいた。
コテツを起こして保育所へ行く前、モクレンの根元に埋めてやった。
大きいほうは体長15センチ、小さいほう11センチ、雄雌の区別は分からない。
前日埋めた1匹はさらに大きかったと思う。
一番小さい最後の1匹を半日陰にして終日薬浴させる。
メチレンブルー水溶液の希釈度を正確に測る。
ポリバケツ1杯分の水4リットルに対して溶液はほんの2~3滴でよい。
こういうときは助けたい一心で、適用量をオーバーしてしまうので注意する。
薬も度が過ぎれば毒に転づる。
依然としてエサは食べようとしない。
3月23日朝、生きていた、良かった。
昨夜は一生懸命ヒレを動かしても普通に泳ぐことが出来ない。
体が不安定で、立ち泳ぎをしてみたり、前へ泳げず後ずさりばかりしていた。
水の量を半分にして浅くしてみる。このほうが居心地が良いようだ。
3月24日朝、幾分元気が戻ってきたように見える。
エサを少しずつでも食べている。水槽の底に、フンがあった。
3月26日、隔離、薬浴させてちょうど一週間経過した。
「白点病」の白い斑点も目測できないくらいだ。
正午、いよいよ元の水槽に戻してみる。
そおうっと、そおっと、慌てない、慌てない、時間をかけてゆっくりと。
一匹だけでも助かってよかった(まだ予断は許さない)
今、太陽は真東から昇り、真西に沈む。春分を境に昼と夜の時間が逆転する。
水はぬるみ、この春こそ卵を産んでくれると心待ちにしていた矢先、
元気に追いかけごっこをしている姿が目に浮かぶ。
たとえ金魚といえども毎日、世話をしていれば情が移る。
生き物を飼うのは難しい、死なせて飼い方も覚える。
無常にも頭上の桜が一輪、もう明日には花を開こうとしている。
※追記(4/1)
昨年より一週間早く開花、一度に満開となった。
※4/12 一斉に若葉を吹く