肯定的映画評論室・新館

一刀両断!コラムで映画を三枚おろし。

『アイランド』、観ました。

2005-12-02 21:14:50 | 映画(あ行)

アイランド ◆20%OFF!

 『アイランド』、観ました。
近未来。リンカーンは大気汚染から救いだされ、完璧に管理された都市空間の
コミュニティで暮らしている。ここに暮す住人にとっての夢は、抽選会に当選し、
地上最後の楽園といわれる“アイランド”へ行くこと。しかし、リンカーンは
ある日ふとしたことから、この都市空間の恐るべき真実を知ってしまう‥‥。
 これでもかこれでもかと見せ場に次ぐ見せ場の連続。どうだ見てみろと
言わんばかりのダイナミックなアクションシーン。希薄な(?)ストーリーを
補って余りあるほどの映像に、観ながらオイラはただただ呆然‥‥。果たして、
これが“今後の映画界が進むべき道”かどうかは分からぬが(笑)、最高級に
楽しめる“ハリウッド・エンターテイメント”であるのだけは間違いない。
 さて、監督は『パール・ハーバー』、『アルマゲドン』のマイケル・ベイ。
随所に小ネタで笑わせつつ、MTVを思わせるスタイリッシュ映像は、さすが
“エンターテイメントのツボ”を心得た映画作り。中でも、映画中盤から終盤に
掛けての逃亡劇‥‥、空からビルの大きなロゴが降ってきたり、走ってる
貨物トラックの荷台から列車の車輪を落として、後続の追跡車をペチャンコに
潰しちゃったり…、とにもかくにもマイケル・ベイのやりたい放題、もう完全に
開き直ってます(笑)。しかし、それにしても、自分の車が原因で大パニックに
なっているというのに、それに気付かず、のん気にトラックを走らせてる
運ちゃんなんて居るんだろうか(笑)。ハッキリ言って、もうここまでくると、
住んでる国の領土の面積が違うとか、互いの肌の色が違うとかじゃなくて、
もっと根本的なところで“人間の種類”が違うんだろうね、我ら日本人と
ヤツらアメリカ人は…(笑)。
 最後に、今作オイラのお目当てだったスカーレット・ヨハンソンについて。
彼女の良さは、「少女」と「大人の女性」、「悪女」と「聖女」、常にその両者を
併せ持つミステリアスと、それでいてオトコを惑わす(?)あの攻撃的で強い瞳。
ただ、今作に限っては、あくまで“アクション”に重点を置いた作りのせいか、
そういう彼女の“内なる魅力”は存分に発揮させれてないように感じた。
やっぱり、彼女は「メジャー作品」という“大きな檻”の中で、ちょこちょこ
動き回るよりも、小さくとも制約のない世界(作品)で、伸び伸び演じる方が
似合ってると思うのだけど。

 



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3 コメント

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Unknown (ポップ)
2005-12-09 23:09:24
 この映画、最近観ました。

クローン技術の発達した近未来の話。

こういう設定の映画って僕は好きなんです

よね。迫力のある映像、そしていささか

グロテスクな映像もあってすごかったですね。映画館でみるほうが楽しめる映画です

よね。何度も見返す種類の映画ではなく、

遊園地のアトラクションのような映画でした。脇役のキャストが魅力的でした。

逃亡を助けて、射殺されてしまう役の人や

最後に主人公達を助けてくれる黒人の

役の人。そのうち、レビューするので

そのときはTBさせてもらいますね。
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TBありがとうございました! (honu)
2005-12-12 07:47:11
ユアンの2役は完璧に演じ分けられてましたね、さすがです

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気分転換として観るには‥ (きのこスパ)
2005-12-13 11:39:31
ポップさん、honuさん、

コメント、ありがとうございます。



> 何度も見返す種類の映画ではなく、

> 遊園地のアトラクションのような映画でした。



何も考えずに気分転換として観るには

まぁ、打ってつけの映画でしょうなぁ。

観終わって、後々まで印象に残る映画ではないけど、

観てる間は間違いなく楽しめる。

脇役ではスティーヴ・ブシェミが良かったですね。



それにしても、ユアン・マクレガーは

最近になって『スターウォーズ』やら、この映画やら、

SF映画に目覚めたちゃったみたい。

個人的には『ブラス!』が一番好きなのですが。

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