肯定的映画評論室・新館

一刀両断!コラムで映画を三枚おろし。

『キル・ビル Vol.2』、観ました。

2005-09-25 15:35:06 | 映画(か行)
キル・ビル Vol.2

ユニバーサル・ピクチャーズ / ジェネオン エンタテインメント

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 『キル・ビル Vol.2』、観ました。
「毒ヘビ暗殺団」のメンバーを抹殺してゆくザ・ブライドの復讐の旅はなおも続く。
残る標的は3人。ビルの弟であるバド、片目にアイ・パッチをした非情な女
エル・ドライバー、そしてビル‥‥。
 怒涛の殺陣が押し寄せるハチャメチャ映画『キル・ビルVol.1』を拝見し、
正直あまり観たい気分に欠けてた本続編ですが、案の定、乗り切れないまま
終わっちまった…。これはオイラにベビーが出来て“パパ”になったせいからなのか?、
あるいは映画を“こんな時代”に反映させてしまうせいからなのか?、どうやら
今のオイラはこの手の バイオレンスを受けつけなくなってしまったらしい。
まぁ、それでも映画の出来が悪いはずはないし、センス溢れるムーディーな
挿入歌と、粋でこじゃれた映像のマッチングはビジュアル面で一見の価値アリ。
加えて、一癖二癖ユニークな登場人物たちと、彼らの発するウェットなセリフの
連打は、今作でもタランティーノ節は全開だ。
 さて、前作はタランティーノがやりたい放題のアクション・ムービーだったのに
対し、この完結編では派手なアクションを抑えつつ、一方でしっとりと心に
大人の情感が染みるラブ・ストーリーに仕上がっている。ナルホド、確かに
これは単に上映時間の長さから前後編に分けたんじゃなく、2つの作品が持つ
“特性”によるものからなのだろうね。そして今回オイラが推奨する迷・珍場面の
筆頭は、ヒロインが謎の中国人の下(もと)で修行に励むシーンの馬鹿馬鹿しさに
他ならない。特にあの胡散臭いチャイニーズの○○なヒゲがサイコー(笑)。
個人的には前作からのソニー千葉こと千葉真一に再登場頂いて、最後にもうひと暴れを
願ったのですが、何ともはや、その願いは叶わぬままに ジ・エンド‥‥残念至極(笑)。


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