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参照。

膀胱

2008-03-29 08:03:57 | 排泄・解剖生理学(消化器系・泌尿器系)
膀胱は、下腹部の骨盤内にある器官で、腎臓から送られてくる尿を一時的に溜める袋状の器官。前上部の膀胱尖(ぼうこうせん)と後下部の膀胱底と中間部の膀胱体の3部に区分される。膀胱壁は粘膜、筋層、漿膜(しょうまく)の3層からなる。粘膜には多くのしわが有り、膀胱床の膀胱三角は平滑である。尿が溜まっていない時は逆三角形型をしている。粘膜の上皮は、膀胱の伸び縮みにあわせることができる特殊な上皮になっていて、移行上皮という。

腎臓からの排出物は本来は消化管に放出される。その部分に発達した袋状の構造が膀胱である。したがって内胚葉起源である。ほ乳類では肛門と独立して新たに尿道が直接に体外に口を開くので、膀胱は消化管と独立する。

場所は、骨盤内器官としては体の一番前にあり、下腹部中央、恥骨結合の後ろにあり、男性は直腸の前に、女性は子宮と膣の前に位置する。左右の腎臓からの尿管でつながり、尿が送られてくる。 また、尿を外部に排出するために尿道がつながる。尿道への入口は膀胱頸部筋で閉じられる。



通常時は1時間あたり60mlの尿が腎臓から送られる。 膀胱総容積の4/5程度蓄積されると大脳に信号が送られ、尿意を感じる。 排尿時は腹圧を加えることで膀胱の筋肉が働いて内圧がかかり、膀胱壁の3層の平滑筋が収縮し、内尿道口にある膀胱括約筋が弛緩(しかん)すると 膀胱頸部筋が開放、排尿に至る。

基本構造は、平滑筋でできたほとんど筋肉の袋である。筋層は内側の空間にどれだけ尿がたまっているかにあわせてのびるので、膀胱全体の大きさもそれにつれて大きく変わる。

通常の膀胱の厚さは1.5cm程度だが、尿が蓄積されるにつれて薄くなる。 満タン時には3mmまで薄くなり、この場合まれに衝撃で破裂する事がある。

膀胱の容量は、成人で平均して500ml程度であるが、人によって、約250 - 600ml程度と、個人差が大きい。男女でみれば、どこでも立小便ができる男性と比べ、女性のほうが、普段から我慢することが多いため、容量も大きめである。体の大きさもあまり関係なく、小柄な女性でも1ℓ以上我慢できる人もいる(俗に「貴婦人膀胱」といわれる)。


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