とんもの日記

いつか どこかの 本当のはなし

あれ、ちょうど起きた。

2011-12-31 15:23:48 | 日々のこと
明けましておめでとうございます。
ようこそ2012年。

元旦。ひさしぶりの曇り空。
昨日作った煮物を持っておよばれ。
皆で新年を祝う。
四段の朱漆のお重に、おせち料理が
しゃんと収まっている。
紅白のかまぼこ、黒豆、栗きんとん。
紅白おなます、錦たまご、コハダ。
鮪のお刺身とローストビーフ、それに
私の作った煮物が加わって、いかにも
お正月気分たっぷり。

勿論お雑煮も。
すまし汁の中に、焼きもちを沈ませ、
なると、鶏肉、結び三つ葉、小松菜、
柚子の皮を浮かべる。
正当なお雑煮だなぁ、といつもいただく
度に思う。
美味しい。

食後にアップルパイと紅茶をいただき、
ゆっくりゆっくり過ごして帰宅。


今日2日。
家族で近くの神社に初詣。
辰の福鈴、あまりにほっこりと可愛いので
思わず買い求める。
濃い水色の龍が金の玉を握りしめている。
これから、毎年干支の福鈴を集めようかな。
鈴の音はからころからころ。
しっとりした音色。
いかにも福々とした音色。

朝は家族3人であらためておせち料理を
いただく。
我が家のお雑煮。
具は鶏肉、ほうれん草、むすび三つ葉の
三種なのに、今年はずいぶんほうけていた
のか、具の準備をすっかり忘れていた。
なので、すまし汁に餅の上には三つ葉だけが
浮かんでいるだけのシンプルな雑煮になった。
でもこれがハッとするほど美味しく思えた。
潔くて。

餅は断然、焼きもちです。
そして小さめに切ったのをふたつばかり入れる
のが好みです。

餅はいつもいただきものと実家から送って
貰うものとふたつ。
いただきもののほうはきめ細かく、焼くととろり
と柔らかい、上品な餅。
実家のは、搗きが荒くて餅米の素朴な味わいが
残っている。そして表面に粉をたっぷりまぶして
あるので、焼くと表面が香ばしく色づく。
おまけに、ひとつひとつが大きく切り分けられて
いるので、少しだけ食べるのに勇気がいる。
どちらもそれぞれに美味しい餅。
気分によって、今日はこっち、明日はあちらと
食べ分けている。
幸せなこと。


ところで、以前から気になっていた洋食屋
今日通り掛かったら、すでに営業を始めていて
驚く。しかも正月料理というメニューがある。
黒豆のスープから始まるコース料理だ。
じっと見ていたら、中から白い衣服を着た
年配の男性が出て来たので、慌てて立ち去る。
すごい。
この洋食屋、並々ならぬ気迫を感じてしまった。
黒豆のスープ、すごく気になる。


明日もまだまだお正月。
寝正月っていいなぁ、と憧れる。
けれど、小さな人が横からえいやぁとはたく
ので、おちおち寝そべっていられず。
昨日も、はたかれて起きた。
けれど小さな人は「あれ、ちょうど起きた」
なんて言っていて、「こやつ、うわてだな」
と心の中でにやりと笑う。



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まぁ完璧でなくてもいいさね。

2011-12-31 14:50:34 | 日々のこと
いよいよ大晦日。
2011年最後の日。
その事を意識するとなんだか
ドキドキしてしまう。

でもその事とは何だろうか。
ドキドキするのはなぜだろうか。
朝から慌ただしく動き回っていて、
夕方からもまた食事の準備が始まる。
それまでつかの間の時間、今一息
ついて大晦日かぁ、と思ってみたら
何だか気が焦っているのだ。

部屋がまだあちこち散らかっているから。
それもある。
煮物の味がいまいちな気がするからか。
それもあるな。

一年の終わり、まぁそう完璧で無くても
いいさね。


煮物と言えば、元旦はおよばれなので、
私は煮物を一品お持ちしますと申し出た。
なので、午前中はそれを作っていた。
いつもより沢山の量。
なんだか味が決まらない、感じがする。
いつもレシピを見ないで作るので、
味つけはまちまち。
作る量が違うと、味付けもいつもと少し
違ってしまう。
うーん。どうしようかな、冷えるまで様子を
みるか、と思う。
そして、先ほど冷えたものを味見してみたら、
まぁ良い塩梅になっていたので、ホッとした。

我が家の煮物。
鶏肉、蓮根、牛蒡、里芋、筍、人参を
醤油ベースで煮たもの。
上にウズラ卵とキヌサヤを飾り付け。
ウズラ卵は金串を熱して、表面に竹のかたちを
焼き付ける。
ジュゥといって白い卵に黒く線。
この作業は、子供の頃、私や姉の役目だった。
これをやると、あぁお正月が来るなぁと
毎年思う。

今年もやっとここまできた。
あれ、この日記を書いていたら、少し
気が静まってきたみたい。


2011年最後の今日、この文章に目を留めて
くださって、このような文字だけのささやかな
ブログをお読みいただきありがとうございます。

2012年、どんな一年になるだろう。
些細な事にも楽しみや可笑しみを見出せる
心を持っていられたら、と思いながら。

どうぞ、良いお年!
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「何はともあれ目出たい」という雰囲気

2011-12-30 13:14:21 | 日々のこと
今、小さな人とたくあん男が
自転車に乗って公園へ遊びに
出掛けたところ。
小さな人は池に住んでいる鯉や
カモにあげるためのマフィンを
手に掴んで。
出掛ける前、自転車に乗ってからも
小さな人は何度もマフィンを
私に見せながら「えさ、あげるんだ」
と得意げ。

小さな人を乗せたたくあん男は
強い風が吹く中、走り去っていった。


私はすぐに家に戻り、いそいそと
冷凍庫からあずきバーを取り出して
今、パソコンに向かっている。
あずきバーはカチコチで、すぐには
歯が立たず、傍らに置いて、時々
舐めている。


今日は、お正月をしめ飾りを玄関のドアに
飾る。毎年、しめ飾りを選ぶのにあれこれ
悩むのだけれど去年、生活クラブのしめ飾り
を買い求めたら、なかなか良い感じだった
ので、今年もそれにした。
何の変哲も無い、どちらかというと、昔ながら
の型のしめかざり。大きなみかんが、紅白の
紐で十字に結ばれていて、扇がその上に
付いている。下には謹賀新年の文字。
何がいい感じかと言うと、手作り感があって
「何はともあれ目出たい」という雰囲気が
満載なところ。
前までは少し変わった形のものや、気取った
ものを選んだりしていたのだけれど、この
堂々とした出で立ちに心が定まった。


午前中は年末年始の買い出し。
メモを見ながら、買い物。
八百屋や豆腐屋の方々に「どうぞ良いお年を」
と挨拶をする。
たった一日、日が経つだけなのに、人々は
こうしてその日に向けて準備する。
心の準備も。
たった一日のその線を大事にする事。
それはとても素晴らしい事なのではないかと思う。
終わりに向かって、やり切り、静まる気持ち。
新たに、改まって、はじめる心持ち。


小さな人には年が変わるという事が
まだ良く分からないよう。
カレンダーを指差して、
「今日はここ。明日はここ。ほら、カレンダーが
もう無いでしょ。年が変わったらまた新しい
カレンダーを掛けるんだよ」と説明する。
小さな人はおぉーと驚いていた。


さて、あずきバー、今はすっかり胃の中に。
小さな人は無事に、池の住人にマフィンを
届けられたのだろうか。
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生姜入りあんかけうどん / オリーブオイルでなく

2011-12-29 16:20:59 | 日々のこと
午前中から年末の大掃除。
家中の窓を丁寧に磨く。
サッシの隙間や、ゴムパッキンの
ところを。
それから外側の窓にとりかかる。

昼食を挟んで今度は台所まわり。
換気扇の油汚れを重点的に掃除。
重曹は本当に油汚れを綺麗に落として
くれる優れもの。
今までは、化学洗剤を使っていた。
重曹はケミカル臭も無く、それだけで
何だか疲れる度合いが少ない気がする。

今日最後は汚れていたカーテンの一枚を
新たに作る作業。
ミシンでダダッと縫い上げ、吊るす。
家の中でどうしても湿気がこもる場所があり
そこのカーテンにどうしてもカビが発生して
しまう。対策を考えねば。

小さな人も私と同じ様にゴム手袋をはめ
雑巾やブラシを持って、あちこち汚れを
落としてくれていた。新たな水たまりも
あちこちに作ってくれたりもして。

後は明日。カーテンの洗濯を残すのみ。

ふぅ。終わってみたらどうしようもなく
草臥れていた。
汚れきった雑巾のような草臥れ具合だけれど
心の中は相反してすっきりぴかり。


ところで、掃除の合間のお昼ご飯。
何を作ろうかと考えていたら、生姜入りの
あんかけうどんの事を急に思い出した。

関西で暮らしていた頃、好きになった料理は
沢山あるけれど、その中のひとつがこれ。
細めのうどんにダシの効いた関西風のとろみを
つけたつゆがよそわれており、上に生姜がちょぼん
と乗っている。具は他にかまぼこが入っているか
いないかぐらい。
これがとてつもなく好きだった。
うどんはくたくたと柔らかく煮てある。

今食べたいものは、まさにこれ。
早速作る。
生姜はたっぷりすりおろして、汁と一緒に軽く
温めていただくのが好み。

つゆまで全部飲み干して、身体の中がほかほかと
すっかり温まった。
この料理を食べる時、関西での暮らしが強く
懐かしく思い出される。


ところで、小さな人の可愛らしい間違い。
小さな人は羊のぬいぐるみを持っている。
尻尾をひっぱるとオルゴールが鳴るぬいぐるみ。

昨晩、そのぬいぐるみを持って寝床に入った
小さな人は、自分でしっぽをひっぱりながら、
「この羊さんの中にはオリーブオイルが入っているの」
と私に尋ねた。

オリーブオイル??
オルゴール!!!
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骨付き肉を頬張りながら、すでに頭の中では

2011-12-28 16:46:08 | 日々のこと
クリスマスツリーをしまう。

小さな人とたくあん男と3人で
ツリーに挨拶とお礼を述べてから、
オーナメントそっと取り外す。

今年は初めてツリーを買ったので、
いつもよりこの時期の家の中が華やか
だった。11月の半ばくらいからツリーを
組み立てたので、クリスマス気分はもう
お腹いっぱい。

ツリーの枝を畳んで、3分割にする。
それにしても、ええと、箱に収まらず。
箱、これだけだよね。この箱で届いたんだよね
と箱を眺めて少しめげる。
届いたばかりのツリーの枝はかなりぴったりと
窄まっていた。それをほいほいと楽しく広げた。
きっとこんな事になるだろう、とうっすら予感は
あったけれど。

2分割目を入れた時点でもうギュウギュウ。
すでに箱からはみ出ていた。
けれどさらにぐいぐいと押し込み、無理矢理
紐でくくる。
それでも箱の上部はだらしなく1/3ほど開いて
いるけれど、まぁ仕方が無いか。

きっと多くのお家で、こんな事が起きている
だろう。皆さま、おつかれさまです。

ふぅ。ツリーが無くなって、家の中が少し
淋しい感じ。



ところで、昨日はチキンの骨でスープを作った。
長ネギと塩を入れて。
時々は生姜やニンニクを入れて。
さらに時々は人参の端なんかも入れて。
チキンスープを作るのってとても楽しい。
作ると言っても、有り合わせのものをポイポイと
入れて煮込むだけだけれど、あり合わせで
ポイポイ出来るところが、最高。
しかもそんな塩梅なのに、とても上等な味のする
スープが出来るところも最高。

我が家はこれをカレーの時に使う事が多い。
しっかりと味の底辺を支えてくれるチキンスープ。
骨付き肉は二度楽しめるから素敵。
肉を頬張りながら、すでに頭の中ではチキンスープ
の事を考えている。

モーリスセンダックの「チキンスープライスいり」
という絵本は、家族のお気に入りの著書なので、
いつかチキンスープライス入りを作ってみなくちゃ。
「チキンスープライス入りというのは、お米が
少しだけ入ったチキンスープの事です」と書いて
あったから、お米は入れすぎない様に気をつけなくては。


さて、
今日冷蔵庫の整理をしたら、いただきものの
ルッコラソースの瓶が出て来たので、夕食は
ルッコラのパスタです。美味しいわよ、と聴いたので
楽しみ。
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