とんもの日記

いつか どこかの 本当のはなし

若いおじいさん -ピーナッツのこと

2013-11-20 10:56:16 | 日々のこと
少し前のこと。
小さな人がピーナッツを
食べながら何事かを
呟いていた。

近寄ってみると
ピーナッツを二つに割って
「こっちがおじいさん、
 こっちがおばあさん」
と言っている。

何の事だろうか。
すると、たくあん男が
「ピーナッツを二つに割ると
中におじいさんとおばあさん
の顔があるんだよ」
と教えてくれる。


えっ!中に
おじいさんとおばあさん?

たくあん男が図解して
くれた。

そうして良く視ると、
確かにあるある!
おじいさんはちゃんと髭まで
蓄えていらして。
おばあさんは両手を万歳の
ポーズにして、笑って
いらっしゃる。
なんとまぁ!


それからは3人で
と「あ!おじいさんだ!
  髭がまだ黒っぽいよ!
  若いおじいさんだよ」

た「ほんとだ!
  若いおじいさんだ!」

ち「え!わかいおじいさん
  ちょうだい」

などと盛り上がる。

ピーナッツを口に放る時
小さな声で
「グッバイ、おじいさん」と
呟いたら、たくあん男に
すかさず嗜められる。
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「ははは」でも「ハッハッハッ」でもなく

2013-11-20 10:40:05 | 日々のこと
明け方に、小さな人が
虫歯になった夢を見た。
このところ、小さな人が
甘いものばかりを貪って
いるからか。
それを気にしているから
だろうか。

虫歯、小さな人もいつかは
なるのだろうか。
虫歯になったことが
無いという大人にあった事が
無いし。
「子供が虫歯になる」という
のはものすごく遠いところ
にある感覚だなぁ。


目が覚めて、何か楽しい事を
してみようと思い立ち
笑ってみる。
「ひゃっひゃっひゃ」と
笑い声が出た。

「ははは」でも「ハッハッハッ」
でもなく「ひゃっひゃっひゃ」
だった。


その時から脳みそが
ぬるま湯にチャプンと
浸かったような心地になる。
そうして、コーヒーを
淹れながら、踊ったり
歌ったり、たくあん男に
ギャグを飛ばしたりして
しまう。

しかもそのどれもが至極
冴え渡っているように
感じられた。


「朝から笑ってみる」
というのは
「なかなかいいものだな」
と思う。
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今、お留守。

2013-11-12 12:59:40 | 日々のこと
夕ご飯。

玄米と白米を炊いたもの。
ホッケ焼き。
寒じめほうれん草のおひたし。
クラムチャウダー。
キムチを少し。

いただきながら思う、
日本人で良かったなぁと。
こうしてクラムチャウダーや
キムチなど、世界の美味しい
食べ物が一同に会する食卓。

私は和食だけのメニューだと
少し物足りなく思う時がある。
中で一品でも違う国の料理が
並んでいると、どちらの
料理もより美味しく感じられる。

各国の皆様、
美味しいお料理をありがとう、
と思いつつ、箸を進める。

小さな人、今日はお手伝い気分。
「とくべつな日だよぉ、
てつだうよぉ」と言ってくれた。

なので、ほうれん草を洗う為の
ボウルを出す。
そのうちに、お腹が空いたと
言うので、出来たのクラムチャウダー
を少しだけ、装ってあげた。


「あれ、あさりさん、入ってないよ」
小さな人が浅蜊の殻を突っつきながら言う。
「今、ちょっとお留守なのよ」と答える。
それからは
「このあさりさんもおるすだ、あ、
ここにふたりいた」などぶつぶつ
言いながら食べていた。

「キッチンでお料理しながら、食べる
のも、すっごく楽しいよね。
お料理もとびきり美味しく感じるしね」
と言うと、小さな人も
「うん、とんももいっつもワインとか
飲んでるもんね」と笑った。
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