TRPGはじめて物語

TRPGのプレイレポートやゲーム、アニメなど気になったことや感想などを独断と偏見でのたれ書いたもの

誰其彼怪奇譚

2017年02月16日 13時25分46秒 | 妄想TRPGリプレイ

そこは、まるで絵空事が紙から飛び出てきたような

そんな世界だった。

ぎこちなく、しかし目まぐるしく回る空に

雲が渦巻き

繋がっては消え、消えては現れ……

まるでそれは……

「万華鏡のようだった」

「キラキラきれい……」(←部屋にあった万華鏡を見てる)

「……(トイレットペーパーの芯と鏡とビーズ……総額500円なのは黙っておこう)」

「なにか?」

「なにも……

さて、ラストバトルはハック&スラッシュです。

全部で、9段ある『誰其彼怪奇譚』の物語を踏破して、怪異を納めること!」

「戦うんじゃないの?」

「一応紙だよ……狐火でこんがりは嫌だよ。

それに僕という人質の命が惜しくなかったら、思う存分使ってくれてもいいけどね……」

「おおっと!」

「さて、シナリオギミックだけど……9つの怪談が収録されています。

第1段 『雲外鏡』

第2段 『覚女』

第3段 『猫娘』

第4段 『雪子』

第5段 『ろくろ首』

第6段 『川禿』

第7段 『刑部』

第8話 『件』

第9話 『夜鷹浄土』

あります」

「短編集みたいなのね……

なんか、女の人の名前みたいなのがあるけど……」

「基本的に化物女に出会って、逢瀬して飽きて捨てられて祟られるというお話だからね」

「なんで人気だったの?」

「性的な読み物って、時代が違っても人気なんだよ?」

「○△◇☆!?」

「手に持った、得体の知れない旗を振り上げるのは辞めてね?

まあ、これを1つづつ攻略してもいいし……

君が調べてきた情報の場所を調べてもいいよ」

「雪女……『雪子』ね……

で、どうやって攻略するの?」

「お話を破綻させる。

または、出てくる妖怪の影を倒せば、落丁する。

で、十三の記憶を奪った話と僕を囲ってる話があるんで、どうするか気をつけてね」

「にいさまの部屋はどれですか?」

「ヒントは出てるよ?」

「むう……推理のしようがありません!」

「(怪談を持ってるのは僕だしなぁ)」

「でも、猫に襲われているから、猫の話が怪しいですね……」

「ヒントは言わないよ?」

「むう……よし!『猫娘』……に決めました!

行きます!」


「モンむす系かぁ……あんまり好きじゃないなぁ……」

「……意外にオーソドックスなのを選んだね……『夜鷹浄土』以外」

「そうなの?

私なんて6段以降の妖怪の元ネタわからないわよ?」

「おそらく

川禿=かっぱ

刑部=刑部姫か刑部たぬき

件=女の首を持った牛

夜鷹浄土=隠れ里もしくは吉原……

かなぁ……

で、多分最後のやつが新作なんだろうなぁ……

これだけ、経路が違うからなぁ……」

「最後だからってわけでもないのね……」

「それもあるな……ひょっとすると百マスダンジョンするつもりだったかもな……」

「それはきついなぁ……一人でペナルティがあると死ねるぞ」

「そっか、罠には絶対引っかかるように設定したルールだから……」

「ま、今回は自重したな……」

「当たり前だろう」(笑)



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