桂木嶺のGO TO THE THEATER!~Life is beautiful!~

歌舞伎中心とした演劇・クラシック音楽・美術展・映画など芸術全般のレビューを書きます。優れた芸術は応援します!

愛之助さん、マエストロソヒエフさんのサインをいただきました!

2017-11-18 23:22:46 | 音楽



「イワン雷帝」にあまりに感激したので、わたし、勇躍二日連続で、NHKホールに行ってまいりました!

そこでいただいたのが、この愛之助さんと、指揮者のソヒエフさん、ソリストのおふたりによるサインです!!

非常に貴重なものなので、永久保存版ですね!

きょうは本当になにもかもツイていました。まず、(お小遣いがあまりないので)自由席でチケットを買いましたが(2000円でした!)、

大変にみやすい席で(3階L8列28番というのがベストポジションでした!)3階席でありながら、大変舞台に近い席だったこと。

お隣に座られた方が、なんと放送大学に以前お勤めだった先生だったこと!(クラシック音楽に大変造詣の深い先生でした!)

そして、マエストロ・ソヒエフはじめソリストのおふたり、愛之助さん(語り)、合唱、

そしてなんといってもすばらしいN響のみなさんがびっくりするほど絶好調な仕上がりで「イワン雷帝」を演奏してくださったこと!

ご褒美に、マエストロとソリスト、愛之助さんによるサイン会があったことなどなど、すべてがパーフェクトでした!

 

愛之助さんとは、きのうも実は楽屋口の通路でちょこっとお話できたのですが、

「ぜひ、こんど熊谷、弁慶、知盛、権太などを演じてください!」とお話したら、

満面の笑顔で「わぁ、ありがとうございます~(^_^) うれしいです!」とおっしゃってくださったこと!

来月の実盛物語のお話などもして、きのうは握手もしていただいて、まさに神対応な愛之助さん。

舞台ではきりりと黒の燕尾服姿(よくお似合いでした!)、そしてサイン会では和服で登場。

ますますファンになりました。

(奥様の藤原紀香さんもお見えでしたね(^^) あまりの美しさとスタイルのよさ、そして、

とてもおだやかな雰囲気にウットリ♡ お似合いのカップルですね^^)

マエストロ・ソヒエフは、「きのうも君はきてたよね^^ おぼえてるよ~(^_^)/」と

すっかりフレンドリーな笑顔。海老蔵さんや菊之助さんと同い年なんですね。(うちのいとこといっしょなんです)

ニコニコするとこれまたやさしい笑顔でおもわず私も「すばらしかったです!」と連発。

きょうびのマエストロはみなさん神対応なんですね。なんてすばらしいのかしら!

ソリストのおふたりも終始笑顔。ボリショイ劇場のスターさんだそうです。これからがたのしみです!

 

演奏自体も大変すばらしい内容で、きのうよりさらに進化して、みごとなハーモニーでした!

愛之助さんはますます絶好調でして、歌舞伎でもいっそのこと「イワン雷帝」を歌舞伎化してほしいほどの熱演でしたね!

特にイワンが息子ドミートリを後継者にしたい、と貴族たちに懇願するところが、

実に老獪なのだけど、あわれで、でも恐ろしさもかんじさせて見事でした。

(ちょっと晩年の秀吉みたいなところがあるんですね)

あと、「カザンへ進軍だ!!!」と叫ぶところもまたスケールが大きくてすばらしい!!!

おもったのですが、愛之助さん、大河の主役もいずれできそうですね!

むかし滝田栄さんが演じられた徳川家康とか、あらためてやってみるとよさそうな感じです。いかがでしょう?

うーん、愛之助さんもファンになってしまいました。

来月の実盛、1月の放駒長吉が楽しみですね~!!!

今後も目がはなせません!

 

すっかりミーハーモードで、 きょうはすごしてしまいました。

放送大学の先生とも大変たのしくお話が盛り上がりまして、幸せでした。

こんな立派な方ともお話できて、うれしかったですね!

 

夫も帰宅した私をまっていてくれまして、なんとパスタをつくってくれました!

ああ、ダイエットが!

でも夫がせっかく作ってくれたので、おいしくパクパクといただきました。

みんなにたすけられて、私があります。感謝です!

 

しあわせな、しあわせな一日でした!

 

 

 

 


東西の才能が邂逅する!N響&ソヒエフ&愛之助の「イワン雷帝」が傑作です!

2017-11-18 04:12:45 | 音楽

とにかく、息もつかせぬ70分でありました。

すさまじいパワーでありながら、どこか静謐さをたたえており、しかし一方で、権力の座に上り詰めた者の、悪魔的な魅力もたたえる傑作が誕生しました。N響の定期公演Cプログラム、プロコフィエフ作曲の「イワン雷帝」がそれです。

http://www.nhkso.or.jp/concert/concert_detail.php?id=692

若き巨匠・ソヒエフ(向かって右のひとですね)の指揮は、まさに衝撃のひとこと。ともすれば熱情的になりがちな演奏が、冷静な視点でふしぎな統一感を見出しており、イワン雷帝の複雑なキャラクターとロシアの大地に生きる人々の姿を活写します。「大海原」の美しさ、「余は皇帝になる」の決然たるイワンの雄姿、「敵の骨を踏みしだき」の戦場での迫力、「イワン、貴族らに懇願す」のかなしみ、「親衛隊の合唱」の鮮烈さ、「終曲」の、皇帝イワンと国家、神への狂信的な賛歌・・・。大編成ながら、すみずみにまで神経をゆきわたらせ、”イワン雷帝”の人間像に迫る構成は、まさに傑出した出来栄えというべきであります。9月の「レニングラード」の成功が記憶にあたらしいところですが、N響公演、そして、ことしの芸術シーンを振り返る上でも白眉の公演といえます。



また、進行役をつとめる歌舞伎役者・片岡愛之助のみごとな朗誦がこの劇的な大曲を大いに盛り上げます。彼のさまざまな舞台の中でもきわめてすぐれた演技であることは間違いありません。愛之助は、ナレーションをつとめつつ、悪魔的な魅力をもつ、イワン雷帝をすさまじい怒気を秘めて演じており、イワン雷帝の複雑な人間性に迫っています。この優れた演技があり、N響のオーケストレーションがいっそう映え、すぐれた効果をあげています。

愛之助についてさらにいえば、このイワン雷帝を熱演したことで、彼は義太夫狂言の大役(たとえば、知盛・熊谷・松王丸・権太・樋口など)のみならず、「勧進帳」の弁慶、現代劇のストレートプレイ(たとえば、「マクベス」「ハムレット」のタイトルロール、「アマデウス」のサリエリなど)も掌中におさめるのではないかと思われるほどの素晴らしさをみせています。12月の「実盛物語」も楽しみですが、これを機会に今後歌舞伎役者として、より一層大きく大輪の華をさかせてほしいとおもいます。大きな役者さんになられるでしょう!

ソリストのスヴェトラーナ・シーロヴァ(メゾ・ソプラノ)、アンドレイ・キマチ(バリトン)もみごとな歌唱で、「イワン雷帝」の世界を盛り上げます。また、合唱の東京混声合唱団、東京少年少女合唱団もまたすぐれた歌唱をきかせれくれ、統率感と不穏にみちた「イワン雷帝」のスケール感を現出しています。

きょうも13時から、東京・渋谷のNHKホールにて当日券が販売になるということなので、クラシックファンのみなさま、歌舞伎ファンのみなさまはぜひお誘いあわせの上、たくさんのご来場を願い、ぜひこの衝撃の体験をしていただきたいと思います!

#nhkso_tokyo

#ソヒエフ

#愛之助

#片岡愛之助