新・まちづくらーの地域づくり日記

日々取り組んでいるまちづくりやむらづくりの様子をご紹介していきます。

農村計画のフロンティア研究会(京都大学農村計画研究室主宰)

2013年07月19日 10時14分15秒 | 技術論など
今日は会社の技術研修があるため、現在、岡山へ向かっている車中です。

さて、前回はあまりの眠たさに中途半端(?)にお話が終わってしまいましたので、今日はその続き。

京都大学農村計画研究室の橋本先生や星野先生をはじめ、京大農学部出身のコンサルタント技術者、行政職員の方々が立ち上げた自主勉強会「農村計画のフロンティア研究会」というのがあります。
確か2010年の2月か3月に始まったと記憶しています(あまり自信はありませんが・・・)。2~3ヶ月に1回集まり、農業農村に関する事例報告や技術情報等の話題提供と参加者相互のディスカッションがあるという内容。
その道の専門家が主たる参加者ですから、毎回、議論は白熱し、だいたい2つ程度の話題提供に対して、計4時間くらいかけての勉強会となっています。
私は、第2回から出席させていただいています。といっても、数えてみて通算16回開催中7回しか出席できていませんから半分以下の出席率。(ほんとうに申し訳なく思っております・・・)
私自身は第4回の勉強会で話題提供(農業農村の活性化と専門化の役割的な内容で)させていただきましたが、土地利用系の話やら生産基盤、バイオマス等の地域資源の話、もちろん東日本大震災関連なども含め、毎回、バラエティに富んだ話題提供がなされます。

ご興味があり、参加ご希望の方がいらっしゃいましたら、コメント欄に記載していただければ、次回以降、開催案内を掲載させていただきます。

今回(第16回)は、地域資源管理の方策を中心に、岡山大学の本田助教と京大の中村研究員からの話題提供でした。

本田先生は、近著「地域資源保全主体としての集落 - 非農家・新住民参加による再編を目指して」の内容をベースとした話題提供でした。

この地域資源の管理・・・私は地域資源を、農業用水路や農道、ほ場といった生産基盤だけでなく、里地里山、地域の公共公益的なハコもの、祭事などの活動も含めて捉えていますが、ほんとうに難しい問題です。

以前にもお話しましたが、ほんとうに広い範囲に人が散らばって、生活生業を行っているがために、このご時世、収拾が付かなくなっています・・・
この状況を我が事として早々に理解し、(資源だけでなく、仕組みや体制も含めて)対応していった地域地区が、上手く生き残っていくのでしょうね。
(こんなことを言ったら失礼かもしれませんが、お許しください。)
なんせ人口が1億、下手すると8,000万人くらいまで減っちゃうのですから。

どんな空間になるのか、想像もできませんね・・・私が生まれたときは第2次ベビーブームの真っ只中、すでに人口1億1千万人近くいましたから。8,000万人になったらガラガラになるのでしょうか・・・

この問題に立ち向かいつつあるのが、前回紹介した豊岡日高・羽尻。ほかにも但東・高橋も同じく・・・
いろいろ既得権益があって、ほんとうにたいへんです。
理論も大事ですが、現場で試行錯誤しながら、何とか地域が維持できるようにサポートしていく・・・そのために私自身も日々精進します。

具体な内容については難しいので、また折を見て。

今日は終業式の学校も多いはず。明日から夏休み!!良いですね、子どもたちは。
私は来週末に試験を控えているので、ほんとヘロヘロ。
たいへん暑い夏になっていますが、熱中症にはくれぐれもお気を付けください。
(仕事でお付き合いのあった方が、つい先日、熱中症でお亡くなりになりました・・・未だお若い方でした。人ごとではありませんよ。ショックです・・・)

ということで。ではでは。

豊岡三昧の一週間~日高から出石、竹野、但東へ

2013年07月15日 00時38分17秒 | NPO活動
先週は、日曜日の豊岡市日高町羽尻に始まり、出石町奥山、竹野町須野谷、但東町高橋という、豊岡三昧の一週間でした。
また、その合間を縫って佐用町平福へ行ったり、京都大学の農村計画学研究室が主宰する「農村計画のフロンティア」という勉強会に行ったりと、この暑さも相まって、ヘロヘロを通り越してゲロゲロな日々を過ごしておりました。

日高町羽尻のお話は前回ご紹介しましたので、今回はそれ以降のお話ということで。

奥山は、地域拠点整備の工事がボチボチ始まり、動きが実際に目に見えてきたということで、いよいよソフトの具体化に着手。今回はそのための企画会議。
交流拠点施設に改修する空き家
こんな感じで、離れは解体撤去し広場へ 残るのは母屋と蔵(写真右端に見えるのが蔵の外壁)


会議は、以前にも紹介したNM法を使い、固定観念に囚われない新発想を導きだそうと試みてみました・・・
この交流拠点は、初動期は和田山~出石市街地への途上の休憩スポット+地域PRを中心に、とにかく立ち寄り客を増やす作戦に。
そして随時、イベントやオモシロ企画を織り込んで認知度と利用度を上げていく方向へ。
やがては、常設型のカフェやミュージアムなどに拡張していく・・・といったシナリオに。
ということで、誰でも利用できるキレイなトイレと美味しいコーヒーが飲める!!施設からスタートします。
そのあとの企画は、奥山観光ほたるの郷の公式ウェブサイトで紹介していきます。
乞うご期待・・・

さて、金曜日は竹野町須野谷に参り、以前にもご紹介した湯豆腐を食べさせてくれる地元運営のお店“すのたにや”さんのテコ入れ方策検討会。

後ろに座っておられる女性陣が、ここの運営の鍵を握っている方々。食事を作り、配膳し、片付けるのはお母さん方です。しかもこの3人が屋台骨です。
いろいろ現状から問題、課題までお聞きしましたが、『あともう少しなら、お客さんを受け入れられる』という力強いお言葉もいただきました。

そうなんです、何でも無理無理・・・と言っていたのでは話になりませんから。
生き甲斐を感じながら、ちょっとだけ儲けさせてもらう・・・
オープン当時からすると縮小気味とも言えなくはないですが、まぁ“身の丈にあった、しかしちょっと次代も読んだ取り組み”、まさにこれからの農山村地域におけるスモールビジネスの一事例として改善策を練っていきます。
新企画(メニュー、サービス等)の検討や体制充実だけでなく、コスト管理についても考えていきます!!(どこまでできるか分かりませんが・・・なんか建コンの技術者というよりは税理士や会計士に近いサービス提供ですね。)

そして、夜は但東町でした。
この但東町のお話は、やり出すと少し長くなりますので、次回に回します。お許しを!!(疲労蓄積で眠くなってきました。

楽しい3連休最後の日をお過ごしください。
ではでは。

お久しぶり 豊岡日高・羽尻のむらづくり

2013年07月08日 11時26分32秒 | NPO活動
昨日、今日と豊岡に参っています。
朝から30℃を超えています。暑い・・・今日の豊岡の予想最高気温は37℃だそうです・・・

さて、昨日は日高町の羽尻に参り、今年度取り組んでいる兵庫県の自立支援事業の現地踏査で、分尾谷に入りました。3年も通っていて初めて入る分尾の廃村跡とその奥にある「羽尻の大カヅラ」と「蘇武滝」です。

「羽尻の大カヅラ」・・・根元に人が写っているのが分かりますか?およそ175cmぐらいの方ですよ。ほんとうに大きいです。しかも、何だか映画“アバター”の世界を彷彿とさせる、雰囲気アリアリの大木です。精霊が宿っていますね・・・
そして、蘇武滝
滑落しそうな強烈な斜面を這い上がって辿り着く大滝です。(見に行かれるのはご自由ですが、たいへん危険なので、ご注意を!ご自身の身はご自身でお守りください!!地元、行政、私を含め誰も責任は負いませんので。)

そして、分尾の廃村跡お屋敷跡ですね。石垣の脇に、おそらく玄関へのアプローチと思われる階段が見えますね。
これまで、有名な金山廃村や若林廃村は見に行っていましたが、分尾は初めて。
スゴイ廃村跡です。いつもそうですが、ほんとうに往時の生活風景が想起されます。
かつて、人はこんな山奥まで生活の場を開いていったのですね・・・
何とか、この情景を多くの方々に見ていただきたいとも思いますが、ここまでの道は結構険しいです。パーク化は難しいかな・・・ちょっとしたトレッキングの準備が必要ですし。

今回の事業では、いちおう山道の目安となるサイン(案内看板)を設置する予定とのこと。ただ、あくまで目安ですから、大雨による土砂崩れ、倒木等で山道が変化する可能性があります。山の風景は、ほんとうに日々変化します。
必ずしも地元としては、この山道をハイキングコース的に推奨している訳ではありませんので、看板を設置しているからと言って、不慮の事故等に対する責任は負いません!!この看板は、あくまで自主的に、自己の責任のもと山登りに来られた方への、地元としての優しさ、ちょっとした配慮だと思ってください。
ですから、繰り返しになりますが、登られる際には、必ずご自身の目で、足場をしっかり確認してから歩行してくださいね!!

そして下山後、これまた久しぶりに湯の原温泉オートキャンプ場の温泉をいただきました。時間さえ合えば、ほんとうに独占状態の大浴場と露天風呂です。あぁ・・・癒されるし眠たくなる・・・
オートキャンプ場では、「レストラン・ナチュロバロリスの森」のスタッフの方々とキャンプ場前田組合長の渾身の作、ピザ釜で焼いた自家製ピザをご馳走していただきました。
モッツァレラチーズのピザや、いろいろ3種類ほど作っていただきました!旨かったです!!
とても立派なピザ釜ができていました!!
ただ、いつも食べられるわけでは無いようなので、ピザが食べたい方は、事前に連絡してみて確認してください!!

夜は、久々に羽尻の会合をお手伝いしました。
今回は、今年の2月に私からご提案させていただいた“むらの構造改革提言書(3つの小機能を一つの自治区として集約統合していく方法論)”に基づく第1弾事業として、この夏の盆踊りを、それぞれ小毎の開催から、区として1本化して開催するという取り組みの第1回検討会でした。

従来のやり方(前提条件)を整理した上で、これから行っていくアイデアを求めるという内容でした。
逆転の発想法“アサンプション・スマッシング”という手法を使ってのワークショップでした。

ただ単に櫓を建てて周りながら踊るというスタイルから、一歩進んだ形になるのではないでしょうか・・・
私がお手伝いできるのは、みなさんからの広いアイデア出しまで・・・ここからは、むらづくり委員会が中心となって細部をデザインしていってくださいね!期待しています!!

ということで、今日はこれから出石の奥山に参り、拠点施設で展開する新たな事業企画の検討会です。
【速報!!】
奥山の公式websiteを立ち上げました。
ですが、まだ試作段階なので、ちょっと情報不足のところもありますが、日々グレードアップしていく予定です。
これからの奥山の情報は、この「奥山観光ほたるの郷公式サイト」でご確認ください。

またいろいろご紹介しますね。
ではでは。

今日は須磨・・・ドルフィンコースト

2013年07月03日 11時48分52秒 | 日記
今日は打合せ等々で須磨に参っています。

この夏、須磨海岸では水族園のイルカを海で飼うという「須磨ドルフィンコースト・プロジェクト」というのを進めています。

今日の海は、あいにくの荒れ模様で、イルカがあんまり見えません・・・

砂浜に見学用のスタンドも設置され、なかなか凄い状況ですね。

タビカレというサイト(観光庁の主催)で、この須磨のプロジェクトが新しい観光企画(パッケージ)として紹介されています。
みなさんもぜひ“行きたい”をクリックして応援してください!!
もちろん時間があれば、ドシドシ現地に足を運んでくださいね。期間は7月31日までです!!

そして、間もなく須磨浜も海開きですね。海の家の準備が着々と進んでいました。

それと、先週末は地域再生研究センターの総会があったことをご紹介しましたが、その前の27日の夜は、豊岡市但東町小坂集落の会議でした。
いつも、“プチ”ワークショップというか、意見交換会として色々今後の展開について議論しているのですが、せっかく私も参っているのですから、たまにはお話を聞いていただこうということで、ミニ講義形式を採って開催しました。

観光、交流などで地域が活性化するのか、どのような考え方で進めていけばよいのか、これまで関わってきた事例等々から、参考になるのではと思う話をお聞きいただきました。
みなさん、真剣に聞いてくださったのですが、内容は兵庫県大での講義や県庁での講演等で使っていたものを流用したため、若干難しかったような・・・(後から、横文字が多すぎる!というお叱りを受けました・・・スミマセン!!)

まぁ、単に「お迎えする」とか「おもてなしする」という精神ではなく、“自分たちが思う存分楽しむ”ということが大事ですね。そうしないと正直、やってられません・・・決して大きなビジネスを考えている訳ではないのですから。
さぁこれから、秋に実施する(予定の)新たな企画を考えていきます。
また、詳細決まりましたらご紹介します。

ということで、いろいろご紹介でした。
ではでは。