『ROOM NO.1301(7) シーナはサーカスティック?』 新井輝 富士見ミステリー文庫
一部で「エロい!」と評判のライトノベル『ROOMNO.1301』シリーズの最新作です。
内容はというと、表紙のおんにゃの子が――
こうなります。
ようするに、いつも通りなわけですが(汗
ところで、自分は過去にこの小説についてのテキストを書いたことがあります。正確には、小説のイラストについてなのですが。
その中で、文章とイラストの内容が会っていない部分があることを指摘しました。
今回もおかしな箇所があったので、揚げ足を取って取り上げてみたいと思います。
日奈を家へと送った主人公・健一が、日奈の母親・波奈の厚意で家に上がってようかんを食べているところ、日奈の双子の姉・佳奈に出くわす場面です。
文章ではこうなっています。
日奈は部屋に戻ってしまっていて、一緒にダイニングにいたのが母親の波奈だけだったというのも佳奈にとっては考えがたい状況だったに違いない。
――『ROOMNO.1301(7)』 206ページ
でも、イラストだとこうなっていました。
日奈、いるし!
ちなみに、イラストに書かれているセリフ「フロあがりっ」も、本来は健一が地の文で発したものです。
まあ、この後ですぐに日奈もやってくるのでイラストのように一同に会していても決しておかしくはないのかもしれませんが、これはこれで次の文章が問題になります(発言者の名前は管理人の手による)。
(波奈)「ようかん食べる?」
(日奈)「……食べないよ。こんな夜遅く、そんな甘いもの食べるなんて変だってば」
――『ROOMNO.1301(7)』 210ページ
あんた、喰っとるがな!
……本当に文章の内容を理解した上でイラストを描いているのか気になります。
ところで、富士見ミステリー文庫には巻頭のカラーの口絵があるのですが、そこにもやはり問題のイラストがありました。
双子の二人が着替えているところなのですが、
本編にこんなシーンはない!
……期待させやがって。チクショーッ!(を
番外編である『しょーとすとーりず・わん』には、ある女性キャラ(名前忘れた(汗 )が健一の姉・ホタルであらぬ妄想を働かせる口絵があり、実際にそういうシーンがあるのかと密かに期待していたのですが、本編ではそんなものはカケラも存在しませんでした。
チクショーッ!(を
……なんか、イラストに対する苦言めいた文章になってしまいましたが、だからといってこの作品はイラストが駄目とか言いたいわけではありませんので、念のため。
人によって考え方は異なるでしょうが、イラストは必ずしも小説の内容をそのまま再現しなくてはならないわけではないでしょうし、場合によっては文章よりも雄弁にその作品の内容を語る場合もあるはずです。
先に挙げた口絵などは、もしかすると文章で語られていない部分を補完するために設けられているのかもしれませんしね。
以前にも書きましたが、ライトノベルは文章とイラストが切磋琢磨することで作品の質を高め合うことのできるジャンルなわけですから、この作品のように互いが個性を主張し合うこともありなのではないかと思います。
……ただ、言いたいことがあるとすればただひとつ――
←同じ人→
これが同一人物というのは無理があるだろ!
《web拍手》
一部で「エロい!」と評判のライトノベル『ROOMNO.1301』シリーズの最新作です。
内容はというと、表紙のおんにゃの子が――
こうなります。
ようするに、いつも通りなわけですが(汗
ところで、自分は過去にこの小説についてのテキストを書いたことがあります。正確には、小説のイラストについてなのですが。
その中で、文章とイラストの内容が会っていない部分があることを指摘しました。
今回もおかしな箇所があったので、
日奈を家へと送った主人公・健一が、日奈の母親・波奈の厚意で家に上がってようかんを食べているところ、日奈の双子の姉・佳奈に出くわす場面です。
文章ではこうなっています。
日奈は部屋に戻ってしまっていて、一緒にダイニングにいたのが母親の波奈だけだったというのも佳奈にとっては考えがたい状況だったに違いない。
――『ROOMNO.1301(7)』 206ページ
でも、イラストだとこうなっていました。
日奈、いるし!
ちなみに、イラストに書かれているセリフ「フロあがりっ」も、本来は健一が地の文で発したものです。
まあ、この後ですぐに日奈もやってくるのでイラストのように一同に会していても決しておかしくはないのかもしれませんが、これはこれで次の文章が問題になります(発言者の名前は管理人の手による)。
(波奈)「ようかん食べる?」
(日奈)「……食べないよ。こんな夜遅く、そんな甘いもの食べるなんて変だってば」
――『ROOMNO.1301(7)』 210ページ
あんた、喰っとるがな!
……本当に文章の内容を理解した上でイラストを描いているのか気になります。
ところで、富士見ミステリー文庫には巻頭のカラーの口絵があるのですが、そこにもやはり問題のイラストがありました。
双子の二人が着替えているところなのですが、
本編にこんなシーンはない!
……期待させやがって。チクショーッ!(を
番外編である『しょーとすとーりず・わん』には、ある女性キャラ(名前忘れた(汗 )が健一の姉・ホタルであらぬ妄想を働かせる口絵があり、実際にそういうシーンがあるのかと密かに期待していたのですが、本編ではそんなものはカケラも存在しませんでした。
チクショーッ!(を
……なんか、イラストに対する苦言めいた文章になってしまいましたが、だからといってこの作品はイラストが駄目とか言いたいわけではありませんので、念のため。
人によって考え方は異なるでしょうが、イラストは必ずしも小説の内容をそのまま再現しなくてはならないわけではないでしょうし、場合によっては文章よりも雄弁にその作品の内容を語る場合もあるはずです。
先に挙げた口絵などは、もしかすると文章で語られていない部分を補完するために設けられているのかもしれませんしね。
以前にも書きましたが、ライトノベルは文章とイラストが切磋琢磨することで作品の質を高め合うことのできるジャンルなわけですから、この作品のように互いが個性を主張し合うこともありなのではないかと思います。
……ただ、言いたいことがあるとすればただひとつ――
←同じ人→
これが同一人物というのは無理があるだろ!
《web拍手》