アメリア大統領選挙は、メディアや学者の予想
を覆す結果で、トランプ氏が勝利した。選挙後
のレビューでは、オバマ政権への静かなる不満
が根底にあり、今まで選挙投票に行かなかった
マイノリティ(移民とか)の人が投票に参加することで、
意外な結末になったと解説した。
トランプ氏は、アメリカファースト(第一主義)
とし、自由を守る世界の警察官には財政上なれ
ないと訴え、また貿易赤字が自国の製造業を衰
退させたと製造業の海外進出を牽制した。
しかし、国内の雇用情勢の悪化による失業対策
として、米軍を海外派兵することで黒人などの
雇用を増やし、又海外へ兵器を輸出することで、
兵器産業の会社への優遇処置をしたことは、今
や常識となっている。つまり、不満の解消策と
しての海外派兵であったわけである。
今後保護主義的な政策が増えるだろうが、海外
派兵した兵士をどんな待遇で自国に戻すのかも
課題になるであろう。軍備力を背景に世界の民
主主義の警察官を目指したが、力からによる支
配の限界が露呈したのであろう。
韓国では、特権階級(財閥や政府首脳など)への
不満が噴出している。パク大統領の支持率は5
%台ともう限界点を下回って低迷している。
退陣は時間の問題かもしれない。
さて、日本はどうか、、。年金生活者の生活は
ますます苦しくなり、老人には暮らしにくい世
の中だ。雇用情勢は良いというが、やりたい仕
事で満足している人は少なく、業種によっての
差がある。コンビニなどはいつも求人募集の張り紙
がしてある。人の良い日本人であるが、もうそ
ろ静かなる怒りを、顕在化しても良いのではな
いか。ODAで海外支援しているが、その半分位
でも国内の施策に回せば良いのにと思う。
実に人の良い日本人、、実は真実を見る目が低下
しているのではないだろうか。身近の幸せに固執
するだけでなく、地域を活性化するための行動を
起こすべき時期なのかもしれない。怒りだけでは
解決できないことも、自らの行動で改善できる事
もあるのだから、、。