2ケ月のブランクがもたらした影響はやはり大きかった
チェックリストを見ながら始動前点検を済ませ、イグニッションキーを回す。スロットルの開け方が足りなかったのか、元気よい産声をなかなかあげてくれないエンジン。プロペラを8回転ほど回したところでようやくエンジンに火が入った
始動後点検もそこそこにパーキングブレーキを外し、いざ滑走路手前位置へ移動開始。しかしここでブレーキをいきなり踏んだもんだからたまらない。よたよたっと発進しかけた機体をいきなりのカックンブレーキが襲う。
隣にいる教官の頭が前後に揺れている。タキシングを開始したばかりとはいえ、もっとスムーズにブレーキを踏まなければ・・・教官の首がムチウチになったらそれはもう、完全に自分のせいだ。
私が航空学生ならこの時点で二、三発殴られ、頭の中は真っ白になってしまっている事だろう。でも別名、仏の○○○と呼ばれるわが教官はこんな時でも常に沈着冷静で、けして怒ったりしない。すいませんでしたーこの場を借りてお詫びします
チェックリストの読み上げも途中でどこまでやったか見失いながらのチェック。こりゃー
今日はかなり怪しいぞ・・・と冷や汗が
教官に促されてフライトサービスと交信に挑んだものの、今日もまたトンチンカンなコンタクトをしてしまった。
2ケ月というブランクは情け容赦無しに、もともと出来の良くない脳みそがうろ覚えの操作手順をことごとく、さらに迷わせようとして追ってくる。
だいたい離陸前からモタモタし過ぎだ。滑走路手前でマグネトーのC/K。1700rpmで回っているエンジン。この時イグニッションをLで止めなければならないのに勢いあまってOFFまで回してしまった・・・
バックファイヤーの『パカーンッ』という音が後方に響いた。昔、族がやってたアレである。走行中イグニッションを切って再び入れ直すと、排気管を満たした生ガスに引火して大きな音を出すのだ。
おそらく半径300m以内にいたスズメが2、3匹目を回して墜落したに違いない。やろうとしてやったのではないのだけれど、こともあろうに空港の敷地内でスズメ追いの空砲を一発放ってしまったのだ。
座席の調整が悪く、ラダーペダルがうまく踏めない。遠すぎて足が届かないかと思えば今度は窮屈すぎてタキシングもままならない。見かねて教官が滑走路エンドでのターンをやってくれた。
なんだか何一つ進歩していない自分が情けない。なんとかコントロールできるようになったのは離陸滑走だけではないか・・・
上空に上がってからの第一旋回。上昇旋回であれほどバンクを深くしてはいけないと肝に命じているはずなのに30度バンクに入れてしまった。『何やってんだろうなぁ』
クロスウインドレグで1600フィートの高度に達したと思うまもなく、ダウンウインドへの旋回を。実に忙しい。
『接地点確認』
ここで再びフライトサービスとコンタクト。
『県央フライトサービス 4190です』
『・・・ ・・・ ??? 県央フライトサービスです どうぞ』
教官が計器パネルに明記されている機番を無言で指し示す。しまった!この機体は4020だった
『あー4020 リクエストタッチアンドゴー・・・』次の言葉を考えているうち、あっという間に地点目標の国道を超えてしまい、ベースレグへの旋回ポイントまで来てしまった。もう、わるいけど無線どころではない。
ほんとは今日、大分空港でタッチアンドゴーの訓練をやるはずだったのに・・・嘆いてもはじまらないけど運航会社の機体やりくりの都合でそうなってしまった
完全にどつぼにはまった訓練がこの後・・・
以下後編をお楽しみに
交信手順を間違えたり、機番が出てこなかったり、runwayにうっかり入って、最終進入の飛行機をゴーアラウンドさせちゃったり...。そんな時は、いくら飛行機が好きでも、落ち込んじゃいます。
頑張ってね!
セスナ172をGoogleで検索していてこのブログを見つけました。とても素敵なブログですね。楽しく拝見させていただいてます。
ところで素敵な写真がたくさん掲載されていますがどんなカメラ・レンズで撮影されてらっしゃいますか?教えて頂ければ幸いです。
間、空けるのが一番悪いですね。まぁ性格的には落ち込むようなタイプじゃないんですがあまりにもヒドイとやっぱり・・・
うーんでもやっぱり飛行機の操縦は楽しいです
所有機はパナソニックのFZ-30という35-420mmズーム機で、『カモメの偏流修正』までの写真は全てこのデジカメで撮ってきました。
ほんとは一眼レフデジカメが欲しいのですがなかなかおいそれと手が出ないんですよね
ただ、このページに使ったセスナ流し撮りの写真は、友人からcanonのEOS KISS Nを借りてきて撮りました。現在このクラスの一眼レフカメラ購入を検討中です。ちなみに流し撮り時のシャッタースピードは1/80から1/160の間で撮影しています。
わが飛行クラブも創設2年目にして1名ライセンサーが誕生し、続いて2人目もまもなく!
エラそうなことは言えませんが、ブランクを空けない事がやはり技量維持にもっとも有効ではないかと思われます
他人事ではありませんでした。
なかなか時間がとれないというのは
私も同じです。
三歩進んで2歩下がる、
の気持ちでがんばりましょう!
飛びたい気持ちがあれば、大丈夫。
なんやかんや言いながらも飛ぶことは楽しいです! 電車男ならぬ40男の奮闘日記これからも楽しんでって下さい
イメトレ不足でしたか??フライトの前日にはしっかりと何回もイメージを頭ん中に入れときましょう^^v
県央さんにも、そのうち行きたいと思います^^お茶でも飲みましょう^^v
たまにはローカル空港もいいもんですよ。山に囲まれた我が地へぜひおいで下さい