東京リサーチ日記

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日本振興銀行が破綻すると色々と影響が出るのである・・・

2017-06-10 00:00:00 | 情報・日記
 2017年6月10日、(株)フーディーズは、2012年7月に債権者より東京地裁へ破産を申し立てられていたが、2012年8月31日に同地裁より破産手続き開始決定を受けたのだ。当社は、2004年3月に設立、2005年6月に(株)ストアーオペレーションから現商号となった。都心部を中心とした居抜き物件を活用した飲食店(『時の居酒屋 刻(KIZAMI)』『和風ダイニング きざみ』『個室焼肉 牛の刻』)経営のほか、『黒字ネット』の名称で飲食店の開業・運営サポートを展開して事業を拡大。年収入高は、約2億8300万円(2005年3月期)から約30億5600万円(2010年3月期)に伸長していたのだ。その一方、日本振興銀行(株)から資金を調達したことで、借入残高は約11億5100万円(2009年3月末)から約75億3400万円(2010年3月末)に急増。この間、2008年には中小企業振興ネットワークの中核企業である中小企業保証機構(株)(大阪市)などが当社の大株主となるほか、2010年1月にはグループで経営コンサルティングなどを手がける(株)ジー・コミュニケーション(名古屋市)の持株比率を50.97%として子会社化。『黒字ネット』での取扱い店舗数はピーク時で約166店舗に達していたのだ。しかし、日本振興銀行(株)が2010年9月に、中小企業保証機構(株)が2010年10月にそれぞれ民事再生法を申請したことなどから経営に行き詰まり、『黒字ネット』の出店は見合わせる一方、契約を移譲するケースが増加し、2011年6月末には22店舗にまで減少。当社の事業の大半は2011年3月に設立された別会社に引き継がれ、一部店舗の運営を行っていたのだ。日本振興銀行が破綻すると色々と影響が出るのである・・・(井森隆)