野老の里

奥武蔵をメインに日帰りの山歩きを中心としたブログです

奥武蔵へようこそ 平成26年9月21日 高麗峠を越えて多峯主山へ

2014年09月23日 | 奥武蔵へようこそ
(巾着田の彼岸花)

9月に入ってからどうにも天気の悪い日が続き、肌寒い日も続いていた。そのせいか今年は近年に比べて季節の進みが早いようだ。先週歩いたときも咲いていた彼岸花が巾着田でちょうど見頃を迎えているというニュースを聞いた。正直巾着田の彼岸花は既に当ブログでも紹介しているので、あまり興味をそそられない。しかし巾着田の南にある高麗峠についてはまだ越えた先を紹介していない。それに天覧山・多峯主山へつなぐ道を再訪するのも面白そうだ。そこで巾着田のドレミファ橋を経由して高麗峠・多峯主山と縦走してみることにした。

お昼時に高麗駅に着くと案の定、観光客でごった返している。今日は4か月ぶりの山歩きなのだが、暗くなる前に下山できるだろうか。踏切を渡り、最短ルートで巾着田の入口に着くと彼岸花の群生地まで行列が出来ている。3年前に来たときもこんなに混んでいたのだろうか。初めの内は行列の後を付いていたが、列がバラけてきた辺りで河原を行くことにした。こちらのほうが自分のペースで歩けるので楽だ。群生地の入口には入場料金を払う人の列が出来ていた。今年からスイカやパスモでも支払いができるようになった。入場料は300円。ちょっと高くなったような気がするな。3年前の記事を見ると100円上がったようだ。

(水天の碑 ちょっと水平でないかな?)


(日和田山と彼岸花)


(日和田山の鳥居を見上げる 随分と人が居るようだ)


(はさ掛けと案山子)


(巾着田の河原)

群生地内は木陰となっていて、強い日差しを遮ってくれる。人が多いのはいつものことなので我慢々々。それにしても彼岸花という花は不思議な形をしている。葉は無く、地中から長い茎が突き出し、大振な赤い花を付けている。放射状に延びる花びら以外に細い管も延びている。ユリ科に属するそうだが、葉が無いためか、どこか寂しげな印象を受ける。人だらけの群生地を抜けて、一旦巾着田の内側に出る。駐車場が見たことのないほどに混み合っている。やはり時間が遅すぎたようだ。再び群生地に入り、ドレミファ橋を渡って高麗峠へ向かう。水量は少ないが、意外と高麗川の流れは速い。





(彼岸花群生地内)


(日和田山)


(蓮田)


(ドレミファ橋)

対岸の崖地を上がると先ほどの喧騒が嘘のように静かだ。でも普段はこのくらい静かなのが当たり前なのだ。最後の民家を見送るとゴルフ場の間を縫うように付けられたハイキングコースが延びている。舗装路でない所が良い。杉檜の針葉樹と落葉広葉樹との混合林となっていて、紅葉の頃はさぞ美しかろうと思う。緩やかに登る道も実に歩きやすい。尾根が幾分か広くなれば高麗峠は近い。宮沢湖への分岐を見送るとベンチが置かれた高麗峠(176.5)に着く。ベンチは先客に占拠されていたので、もう少し先へ進むことにしよう。三角点は少し先の小山に設置されている。





(高麗峠に向かって)


(高麗峠)


(三角点 ベンチのある所の先を上がろう)

高麗峠からは緩やかな下り。6年前に訪れたときは見晴らしは無いが、美しい雑木林の小道が続いていた。今はどうなっているのだろう。やがて緩やかに登っていくと右手が開けてきた。以前はこんな所は無かった。近寄ると萩の峰と書かれた標柱がある。西側が大きく切り開かれ、大岳山から御前山までが見渡せる。手前の森は天覧山から多峯主山への尾根辺りだろう。丸太をくり抜いたベンチにザックを下ろし、今日初めての休憩を取る。現在地は今一つわかりにくい。おそらく以前は飯能斎場へと下りられた分岐があった辺りだろう。道は今でも健在のようだ。

(緩やかな下り)


(萩の峰)


(大岳山)


(奥が御前山 右は御岳山辺りだろうか?)


(丸太のベンチ)


(手前の尾根は多峯主山辺りの尾根だろう)

萩の峰からはほぼフラットな道が続く。巾着田から来たのであろう家族連れを多く見かける。確かに子供連れで歩くには良い道だ。右手に芝草の丘のようなものが見えてきた。丘の上は裸地となっていて、大きな木が数本残されているほかは綺麗に伐採されていた。木の下にはベンチが数基あり、木陰に多くの人が憩っている。ベンチ脇の案内板を見るとほほえみの丘と名付けられている。先ほどの萩の峰とともに西武鉄道が整備したものらしい。学校の遠足などに使うにはもってこいだろう。

(フラットな道)


(芝草の丘が見えてくる)




(ほほえみの丘というそうだ)

ほほえみの丘のすぐ先には天覧山への近道が延びている。ここは以前からある道で、何となく見覚えがある。やや急な林間の道を下っていくと国道脇に出る。天気が良いせいか、いつにも増して交通量が多い。西武線のガードを潜り、立派な車道が尾根を乗り越すと、坂を下る手前で天覧山への道が延びる。入口が茶畑なのでちょっとわかりにくい。天覧山を登る道としては裏道に当たるような所なのだが、結構歩いている人は多い。谷から尾根に上がる所で天覧山への分岐に出る。今日はまだ多峯主山を越えなければならないので、天覧山へ寄るのは次の機会としよう。

(国道沿いの高麗峠入口)


(ここから天覧山・多峯主山への道が延びる)


(静かだが意外と歩く人は多い)


(天覧山への分岐)

分岐より先は以前、当ブログでも紹介した道で、緩やかなアップダウンが続く。とはいっても201のピークを越えるまではやや傾斜がきつい。見返り坂への分岐を見送ると山頂下の石段に着く。ここから山頂までは延々と長い石段が続く。登り始めてから中段くらいで息が切れる。山歩きを休んでいる間も夜はマラソンなどで体力を付けてきたつもりなのだが、山を歩く体力を付けるにはやはり山を歩くしかないらしい。石段を登り切れば多峯主山(270.7)の山頂だ。ベンチなど置かれ、それなりの広さはある。しかし今日は中高年グループや家族連れで一杯だ。今回、葉が茂った時期に久しぶりに登ったのだが、大分展望が遮られてしまうようだ。それでも西側の眺めは良い。奥の尾根には大持山・武甲山・二子山などが見渡せ、一つ手前に伊豆ヶ岳・古御岳が見え、更に手前には大高山と天覚山が顕著だ。東側は遠く都心のビル群まで見える。スカイツリーは肉眼だと薄らと見えたのだが、カメラで撮るには難しい。

(緩やかな登り坂)


(多峯主山直下の石段 こんなのが山頂まで続く)


(多峯主山西側の眺め)


(山頂東側)


(丹沢方面を眺める)


(都心のビル群を望む)

昼食を済ませ、帰りは御嶽八幡神社を経て永田地区へと下る。尾根通しに下ると石段が連続する道となる。御嶽八幡神社のルートは急傾斜が続くので、体力に自信のない人は下りに使うのが良いだろう。ちなみにボクは下りにしか使ったことが無い。前回驚かされた御嶽八幡神社周辺は相変わらず見晴らしが良い。山頂からは見えにくい大岳山と御前山が望める。神社下のベンチから先は九十九折の石段が麓まで続く。急傾斜でも楽に下れるのはこの九十九折のお蔭だ。開けた平場に出たら後は沢沿いの明るい道を下っていく。途中藪の中に沢向こうへ渡る橋があり、薄らとだが踏み跡も付いているようだ。萬福寺方面へ出られるようだが、歩くことはできるのだろうか?地形図には道形が載ってはいるのだが…。

(御嶽八幡神社へ下る)


(御嶽八幡神社)




(大岳山と御前山の眺めが良い)


(造成地 左に切れた辺りに龍崖山がある)


(神社下岩場)


(九十九折の石段を下っていく)






(石段を下り切ると明るい道となる)

名栗街道へ出たところで恒例の四里餅を買いに行く。消費税が上がった関係で少々お高くなったが、それでもお客さんは多い。善きこと哉。帰りはバスに乗っても構わないのだが、当ブログではまだ紹介していない割岩橋を通っていくことにした。バイゴーから吾妻峡へ下ると珍しく人が多い。今日はちょっと暑くなったし、水遊びに興じたい人も多いのだろう。ドレミファ橋を渡り、車道を飯能駅方面に進む。龍崖山への道が整備された関係で、この辺りの山道も色々歩かれるようになってきたようだ。冬場になったら、柏木山や大高谷山、山王峠などを歩いてみるのも面白そうだ。







(吾妻峡)

岩根橋を見送ったら、急カーブの所で小道に入る。道標は無いが、サイクリングロードの標識があるので、それに従えばいい。割岩橋は徒歩か自転車でしか渡ることができない。橋の両岸に河原へ下りる道が付いているため、結構通る人は多い。橋を渡れば後は真直ぐ行けば飯能駅に着く。短いルートではあったが、新しい変化もあって面白い山歩きであった。





(割岩橋)

DATA:
高麗駅11:41~12:03巾着田彼岸花群生地~12:15ドレミファ橋~12:33高麗峠~12:41萩の峰~12:49ほほえみの丘~12:58国道299号~
13:31多峯主山~13:46御嶽八幡神社~14:23吾妻峡~14:48割岩橋~15:00飯能駅

トイレ 巾着田

地形図 飯能

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