快読日記

日々の読書記録

「俳優・亀岡拓次」戌井昭人

2012年10月25日 | 日本の小説
《10/23読了 フォイル 2011年刊 【日本の小説】 いぬい・あきと(1971~)》

俳優・亀岡拓次は、薄くなりかけた天パの髪のせいもあって老けてみられることも多いけど、
実はまだ30代らしいです。
いろんな映画やドラマにちょこちょこと出ています。

役柄は、下着泥棒とかイノシシ一族の一員とかフィリピンクラブに通いつめる弁当屋の主人とか猫に取り憑かれる男とか、いろいろ。

たくさん出てくる作品のタイトルや設定もおもしろくて、どれも見てみたくなりました。
日本が誇る名優「鎌田登」の映画にも、鎌田登の舎弟みたいな役で出演しています。

そんな活躍が海外でも注目され、ついにハリウッド映画に進出、それがきっかけで別のハリウッド監督に呼ばれ、その作品に出演、「世界に一つしかないスパイス」と絶賛されたそうです。

背はあまり高くなく、
うっすら禿げかかっていて、
太ってはいないけど、見ようによってはちょっとしょぼくれた風貌、
考えようによってはセクシーな東洋人。
実在の俳優だったら誰だろう?と考えてみましたが、
表紙のインパクト(「ぴんぞろ」と同じ人が描いた絵です、たぶん)が強すぎて、うまく想像できませんでした。
見た目だと川谷拓三かな。
あ、でんでんが近いかも。

俳優って、すごく移動の多い仕事なんですね、様々な土地に亀岡が出向き、初めての場所にもふにゃ~っとなじんでしまうところもよかった。

いつかドラマやスクリーンで亀岡拓次を見つける日が来るような気がします。


→「まずいスープ」戌井昭人

→「ぴんぞろ」戌井昭人


/「俳優・亀岡拓次」戌井昭人
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