降って来るもの

写真と散文とぽえむ

満干のUTA.78

2018-02-18 16:26:09 | 満干の詩

                    Uta.78「必須の」

 

架空の場所で

どんな風に夢やkibooやaiを語っても

それは

所詮は泡沫utakata

人魚の泡abukuのようなもので

空気に触れれば一瞬に

儚く消える

 

さりとて

どんな種類のイノチも

豊饒の明日を

夢見ることを止めないのだ

 

まるで其れが

イノチの更新に必須の

たった一つのitemのように

 

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満干のUTA.77

2018-02-18 15:44:55 | 満干の詩

                    Uta.77「階kizahasiをひとつ」

 

イノチの起点から

僕はもう

随分と遠くまで隔たって来た

 スケジュール通りの旅ではなく

 思い通りの日常でもなく

もちろん

 有りの儘のイノチでもなかったけれど

 

茫洋の野道を歩きながら

掻き消えた昨日の脆さを

不意に懐かしんだり

 切なさの滴を突然に零したりする

 

戻れぬ痛みと

見知らぬ先の不安と

 刹那を亘る危うさに

凝り固まってゆく心情を撫でながら

 

せめて

頼りの階を一つと

こうして

思いの丈を書き下ろしてゆく

僕なのだ

02/18 15:44

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満干のUTA.76

2018-02-18 07:33:17 | 満干の詩

                   Uta.76「有無の混沌へ」

 

毎日まいにち想い考え

来る日も来る日も想い書き

朝も昼も夜もまた朝も

想いの変化をなぞっていると

何もかもに

待ち受ける”限り”が

そのうちに

必ず遣って来ることが

朧気に感じられる

 

-最後に残るのは無ではないのか?

 

詰まるところで

きっと

沈黙の肉体になって

知らず

有から無へと還るのだと

 

-今はまだ有無の混沌を生きているけれど

 

僕はその瞬間まで

想いの海を泳ぎ

想いの空を羽搏き

想いの大地を歩いて

無から有を紡いでゆくのだ

 

-幾許の同行のヒトと・・

02/18 07:33

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満干のUTA.75

2018-02-18 07:15:57 | 満干の詩

                   Uta.75「折り畳んで」

 

ひと月という単位の日時の束が

過去という闇に紛れて

価値を失くしてしまったので

僕は如月の為に

十二枚綴りの暦を一枚破った

 

その睦月の三十一個の日数の下の余白には

忘れぬようにと

書き込まれていた幾許も

有るには有ったけれど

遠慮会釈なく一つに折り畳み

掌サイズの大きさに切り刻んだのだ

 

新しい任務を

20頁ほどの

その四冊のmemo帳に付与する為に!

 

何時でも

僕の手の届く何処かに配置して

僕に降って来る

僕を過ってゆく

僕に触れてゆく

僕を掠めてゆく

僕に贈られたUtaを

ひとつ残らず譜面に書き起こす為に!!

02/18 07:14

 

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