Uta.78「必須の」
架空の場所で
どんな風に夢やkibooやaiを語っても
それは
所詮は泡沫utakata
人魚の泡abukuのようなもので
空気に触れれば一瞬に
儚く消える
さりとて
どんな種類のイノチも
豊饒の明日を
夢見ることを止めないのだ
まるで其れが
イノチの更新に必須の
たった一つのitemのように
Uta.78「必須の」
架空の場所で
どんな風に夢やkibooやaiを語っても
それは
所詮は泡沫utakata
人魚の泡abukuのようなもので
空気に触れれば一瞬に
儚く消える
さりとて
どんな種類のイノチも
豊饒の明日を
夢見ることを止めないのだ
まるで其れが
イノチの更新に必須の
たった一つのitemのように
Uta.77「階kizahasiをひとつ」
イノチの起点から
僕はもう
随分と遠くまで隔たって来た
スケジュール通りの旅ではなく
思い通りの日常でもなく
もちろん
有りの儘のイノチでもなかったけれど
茫洋の野道を歩きながら
掻き消えた昨日の脆さを
不意に懐かしんだり
切なさの滴を突然に零したりする
戻れぬ痛みと
見知らぬ先の不安と
刹那を亘る危うさに
凝り固まってゆく心情を撫でながら
せめて
頼りの階を一つと
こうして
思いの丈を書き下ろしてゆく
僕なのだ
02/18 15:44
Uta.76「有無の混沌へ」
毎日まいにち想い考え
来る日も来る日も想い書き
朝も昼も夜もまた朝も
想いの変化をなぞっていると
何もかもに
待ち受ける”限り”が
そのうちに
必ず遣って来ることが
朧気に感じられる
-最後に残るのは無ではないのか?
詰まるところで
きっと
沈黙の肉体になって
知らず
有から無へと還るのだと
-今はまだ有無の混沌を生きているけれど
僕はその瞬間まで
想いの海を泳ぎ
想いの空を羽搏き
想いの大地を歩いて
無から有を紡いでゆくのだ
-幾許の同行のヒトと・・
02/18 07:33
Uta.75「折り畳んで」
ひと月という単位の日時の束が
過去という闇に紛れて
価値を失くしてしまったので
僕は如月の為に
十二枚綴りの暦を一枚破った
その睦月の三十一個の日数の下の余白には
忘れぬようにと
書き込まれていた幾許も
有るには有ったけれど
遠慮会釈なく一つに折り畳み
掌サイズの大きさに切り刻んだのだ
新しい任務を
20頁ほどの
その四冊のmemo帳に付与する為に!
何時でも
僕の手の届く何処かに配置して
僕に降って来る
僕を過ってゆく
僕に触れてゆく
僕を掠めてゆく
僕に贈られたUtaを
ひとつ残らず譜面に書き起こす為に!!
02/18 07:14