<新・とりがら時事放談> 旅・映画・音楽・演芸・書籍・雑誌・グルメなど、エンタメに的を絞った自由奔放コラム
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今年はこまめにブログを書こうと思っているうちに1ヶ月が経過した。
最近はFBへの投稿が多く、文章を書くという手間が必要なブログの更新がなかなかできずにいる。
それに基本的に仕事が忙しい。
売上がめちゃくちゃ少ないにも関わらず忙しいのだ。
その忙しさを我慢して、そのうち金額に好傾向が出ることを期待することにしている。

そうこうしているうちにトルコで大地震が発生。
発生から1週間以上経過した今現在も多くの人々が瓦礫の下敷きになっており、死者数は東日本大震災の倍を越えそうな雰囲気だ。
多分ここ10年ほどでは地球上で発生した最も巨大な自然災害になるのだろう。

特徴の一つは建物が粉々に粉砕されていることだ。
高層マンションは横倒しになっていることに加え、横倒しどころかダイナマイトで破壊したように同じ場所で「グシャッ」という感じで潰れている。
こういう光景は神戸の大震災でも見たことがなかった。

神戸の震災では大きく傾いた建物が多かった。
神戸市役所本館のように途中の階が1フロアだけグシャリと潰れているところはあったものの、建物が崩壊しているところはRC造りや鉄骨造りの建物には見ることはなかった。
ところがトルコはめちゃくちゃだ。

このダイナマイトで破壊されたよう状態を「パンケーキ崩壊」と呼ぶそうで、建物が倒れるこことなく、その場で各フロアが上からガチャンガチャンと落ちてきてホットケーキを積み重ねたような姿がまさにそれに似ているところから来ているのだという。

日経新聞によると、トルコの耐震基準はいいかげんで地震に備えた基準はあるものの「特例」が認められており、申請するだけで耐震基準に満たない建物の建築認可が降りてしまう行政のシステムがあるのだという。
これはすごい。
金を積めば建築費を安く上げるために緩い審査基準が認可されてしまうというのだ。

トルコの建物の大半がこの「特例」で建てられていて、それが今回の巨大な被害の原因になっている。
確かに報道されている衛星写真などを見ると、粉々になっている建物がある一方、ちゃんと立っている建物もあり、一概にトルコの建築物はどれもこれも壊れやすいとは言えないようだ。

阪神淡路大震災でも同じ部屋の中なのに設置されている方向が違うだけ倒れてめちゃくちゃになっている家具があった一方、なんともない家具もあり、地震は揺れの方向も被害の大きさを計る目安にする必要はあるものの、建物の場合は基本となる耐震基準をきっちりと守っていなければ話にならないのは間違いない。

で、日本はほんとに大丈夫なのか、と思っていたら日本でも昭和の旧耐震基準で建てられた建物には震度6強の揺れでパンケーキ崩壊を起こす可能性のある建築物が1000棟ほど存在するのだという。
これは調査の結果だそうなので、調査されていないものを含めるともっとあるのかもしれない。
私の実家のマンションもそういう1棟かもしれず、数年前に幹線道路沿いに存在するため自治体の補助金を貰って正式に検査したところ震度6強で被害が出る可能性があるとの結果が出ている。
建物の耐震性を上げるための工費は安く見積もって4億円という結果も管理会社から貰っているので管理組合では見て見ぬ振りしているような状態だ。
「阪神大震災では何もなかったから大丈夫だろ〜」
と慰めを言っているのだが、そんなことどこまで通用するのか甚だ疑わしい。

ともかくトルコの震災はどう収拾するのか。
北欧に嫌がらせをしているエルドラン大統領の退陣は必須だろう。


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