碧空の下で

人生の第四コーナーをまわって

タイ4

2015-05-27 11:11:41 | タイ紀行
日本からチェンマイへの直行便はないので、バンコクのドンムアン空港経由のエアアジア機で行くと朝の8時頃にチェンマイに着く。時間的には街中で宿を探すことはできるが、最初の宿はあらかじめ出発する前に日本で予約しておいた。もちろんインターネット経由の代金はカード引き落としで、泊まる場所さえ決まれば簡単至極で手続きができる。最初の宿は1泊か2泊で予約するのが賢い方法です。1週間滞在する予定でも、気に入らないことがないとも限らないので、それならば即宿替えができるように長期の前払いは決してしないのが賢明なやりかたです。それができるのは、やはりインターネットおかげです。昔はそんな情報はなかったので、宿の情報は足で探すしかなかったが、だんだん経験を積むと、大きなホテルの周辺には必ず、コバンザメのように何軒かの宿があるのがわかってくる。それがわかるともう宿の予約なしの旅になっても心配しなくなった。その地に到着する時間だけ気にかければいいというようになる。ましてや今はインターネットの情報が山ほどあるのですから。沢木耕太郎の「深夜特急」の時代はもう昔の事のように思えてくる。旅はまったくやりやすくなった。こうなると、今度は旅はインターネットに支配されるようなことになるのではないかと心配もするのだが、「人はなぜ旅をするのか?それはインターネットがあるから。」という時代になるのかも。タイの有名な遺跡に行くとみんなスマホを見ながら歩いている。スマホにある写真と実物を見くらべて初めて納得するのかもしれない。それが旅だと思っているのだろうか。かくいうワシもGPSの着いたタブレットを見て、現在位置を確認するのが癖になった。知らない田舎の街でも、夜のバンコクでもそれがあれば、宿には帰ることができる。タクシーの運ちゃんが遠回りをしてもわかるのだ。(近距離だと思ってソンテウ(乗合タクシー)に乗ったら、だまされたこともあったが)そう言えば、金沢に新幹線がのびて東京から2時間半もかからずについてしまうというので、娘が東京から新幹線に乗って金沢へやってきた。感想を聞くと「早すぎて寝る暇もロクになかったわ」とボケたことを言っていた。深夜の高速バスの方が便利な場合もあるということです。早いばかりがいいのではない。便利ばかりが旅ではではない。災難こそ旅のリアリティーです。アフリカを旅したあるフランス人がいろんな奴から金をふんだくられ、挙句の果てに身ぐるみはがされたときに、そんな奴らが食べさせてくれたり、泊めてくれたりして面倒を見てくれた。アフリカはお金を持っているとろくなことはないが、金がなくなるといいところだとわかると言っていた。つまり旅の困難なんて自分の基準で考えるからそう感じるのであって、それに気付くとぐっと楽になる。人生も似たようなもんじゃないかいね。老後の不安をいう人は今の自分の基準で考えるからで、年をとると、そんなもんどうでもよくなるに違いないと思っているのですが。早い話もうボケたもの勝ちです。
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