ペンギンのひとりごと。

とにかく何事にも好奇心旺盛なペンギンのひとりごと。

今月の一冊(その4)「小さなスナック」リリー・フランキー、ナンシー関 共著

2006-05-17 19:03:56 | 書評
「尽きない世間話を楽しむ」
人間には食欲・睡眠欲・性欲の他に“知欲”があると言ったのは、“知の巨人”立花隆氏であったが、このふたりのそれも凄い。本書は今や「東京タワー・・・」でベストセラー作家となったリリー・フランキー氏と、消しゴム版画家ナンシー関氏(2002年逝去)の対談集。リリー氏が話題になったので注目していたら古本屋で発見。アサヒ芸能か、週間大衆か、女性自身か・・・。お二人ともよくもまあこれだけいろいろと世間の上辺を探索していることか。世間知らずではなく世間知りすぎである。「バンドエイド」か「サピオ」かという世代・地域ギャップの話から始まり、事件、業界、流行、ファッション、クルマ、占い等々、好奇心の固まりとはこの二人のことを指すのだろう。イラストレーターと版画家という、元々画像をクリエイトする商売であることもあるのだろうか。また、そういったネタを求められることが多かったからだろうか。お互いほとんどの話題をズレなく共有できてしまうところが凄い。ナンシーさんにはもう少し生きていていただいて、最近の話題(東京タワー、国家の品格など)を肴に再度の対談をして欲しかった。

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