チェロ物語FINAL

虹の橋で、
そろそろ、
のんびり、

過ごします。

きんちょう

2017年03月03日 | 犬の戯言


昨日一日中考えても思い出せなかった言葉がありました、

なんの必要性もなかったのですが「言質(げんち)」であります、

話題になった「未曾有」や「云々」同様間違い易い言葉です、

しかし言葉自体を忘れて一日たっても思い出せないのですから、

言語道断もう救いようがありません、





またしても漱石先生になるのですが「吾輩は猫である」であります、

昔読んでいたと思われる文庫本も押入れの中に発見したのですが、

それは放っておいて、

ただいま新聞で読んでおります、

数日前に読んでおりましたら、

「謹聴」という言葉が出てくるのです、

初めて見たと思ってしまう漢字が実はとても多いのですが、

この「謹聴」もそうでございました、

昔よく学校などで、

「きんちょうきんちょう、きんちょうしてください」と言われて、

ぼーっとしていた頭をしっかりさせようと思って、

私なりに身体に力を入れていた記憶があります、

実は「緊張緊張、緊張してください」と言われているのだと、

ずーっと思っていたのです、

恥ずかしながら今でもそうだったのです、

ところがどっこい「謹聴」だったのでした、

謹んで拝聴しなさいということなのです、

力を入れなくても良かったのでありました、

最近はほとんど聞くこともなかったのではありますが、

そのせいかどうか明確に緊張しやすいタイプであります、

またしてもの赤面事件でございます、





江戸時代になりますが「きんちょう」には、

「金打」という漢字の意味もできてまいります、

武士ならば刃と鍔などの金属をを打ち合わせて固い誓を結びます、

「この秘密を他言しないことをお誓い申し上げます」

こんな感じで使われるのでございます、

平成の政治家さんたちは「こんにゃく」や「レンガ」を打ち合わせて、

うはうは笑顔で袖の下、

おいしい約束をしているのだと思います。





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