蝸牛のこちょこちょ

みずしろの普段着物と手仕事と好きなものの記録。

福岡着物旅

2016年06月09日 | おでかけ

 福岡へ行ってきました。
 2泊3日、全行程着物のみ、Tシャツ一枚も持たない旅です。
 お宿も浴衣を貸してくださるところだったので、ほんとに和服オンリーの3日間でした。

 1日目は昼過ぎ頃に博多へ着きまして、そのまま大宰府へ直行。
 九州は高校の修学旅行以来、個人的に行くのは初めてです。
 雨降りでしたが、しっとりと風情があって非常に素敵でした。
 ゆっくりと3つの橋を渡り、お参りをして、ちょうど見ごろの菖蒲園を楽しみそぞろ歩き…までは優雅な雰囲気ですが、間に梅ヶ枝餅を3つも食べております。はい。
 いえ…ひとつだけいただくつもりだったのですが…美味しすぎまして…。
 焼きたての梅ヶ枝餅、初めて食べたんですけど、あんなに美味しいものだとはつゆ知らず。
 お茶や小梅漬けと一緒にいただけるお店もいっぱいあるので、行かれた際はぜひどうぞ。
 早くもまた食べに行きたくなっています…。

 …話がそれた。
 九州国立博物館や光明禅寺なども見て回り、ゆっくりとはいきませんでしたが堪能してまいりました。
 光明禅寺は本当に美しくて時間が許すなら半日くらい居たかった。
 参道のお店は5時過ぎには大半が仕舞い始めておられたので早めに行ったほうがよさそうです。どうしても見たかったところは両方ゆけたので満足。
 博多駅に戻り、地元のおっちゃん(通りすがり)に教えてもらった美味しいお店でラーメンをいただいて、すっかり満腹でお宿に着いた頃には21時を回っておりました。

 1日目の着物はポリの、ぎりぎり絽や紗ではない平織だけど結構透け感のある単衣。(ややこしい)
 ちょっとよく見ればポリとわかるプリントものですが、色柄が芭蕉布のような雰囲気で、どこへ着て行っても、あら涼しげで素敵ね、と褒めて戴ける優秀な子です。
 これにサマーウールの半幅帯、洋服用のストールを帯揚げのように使って垂れの長めの変わり結びにして、足元はポリ足袋に時雨草履。半衿と襦袢袖は白のポリ絽。
 雨コートは持っていかなかったんですが、無しで平気、すごく楽で涼しくて快適でした。


 2日目は友人達と会い、そのまま飲み会へ。
 着物は今度は透けない濃紺のポリに、同じくポリの博多織の名古屋帯、帯揚げと帯締めだけが正絹。
 足袋は汚れの目立たない黒裏のグレーの色足袋にしましたが、居酒屋さんが掘り炬燵式の個室だったので心配無用でした(笑)。
 着物で苦しくない?って何度か聞かれましたが、自分で着たら苦しくない加減がわかりますから、がっつり食べて飲んでも全く問題ないです。
 しかし福岡どこで何食べても美味しいですね…。確実に目方が増えたと思います。
 ごちそうさまでございました。


 3日目は美味しいフレンチトーストのお店へ連れて行っていただき、またしても満腹になって解散。
 博多駅でお土産に明太子を3種類、食べ比べてみようと友人達それぞれのおすすめを買って帰ったのですが、どれも美味しいよ決められないよ!(笑)
 家に帰りついたのは夕方。さすがにすぐ全部脱いでシャワーを浴びましたが、もうこれで何日着物で居ても大丈夫だな、と変な自信がつきました。
 楽しい旅でした。お世話になった方々、ありがとうございました。


 今回は前に書いた衣紋抜きともう一つ、マジックテープ式の伊達締めに大変お世話になりました。
 祖母の箪笥から偶然発見して貰ってきたものなのですが、裏がゴムのような素材で、僅かに伸縮性があり、巻いて留めるともう頑として動かないのです。
 これを巻くと巻かないとでは衿元の崩れ具合が全く違い、一度使ったら手放せなくなってしまいました(某通販番組みたいですが、誇張じゃなく本当にすごいの)。
 ただし通気性のツの字もなさそうなゴムとネル風の生地の合体で、保温力は半端無いです。冬は良いけど夏は……。
 わたしは汗は帯下で止めて帯には浸透させない派なので、帯板や伊達締めに通気性は求めていないのですけど、それにしたってさすがに洗い替えが欲しい。
 色々検索して、「すずろベルト」なるものがソレっぽい雰囲気だったので、ひとつ注文してみました。届いてからまた一日着て動いてみて、どんなものかレポしたいと思います。
 普段着なんだし、自分が便利だと思う道具はじゃんじゃん使っていきたい気持ちです。
 それにしても、普通の伊達締めは結び目がどうしても気持ち悪くてだめなんですけど、みんなどうしてあれ平気なんだろう…。

 

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