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試写会「パコと魔法の絵本」完成披露試写会@東京国際フォーラム

2008-07-31 14:18:17 | 映画感想
2008/7/29、東京国際フォーラムAでの開催。
例によって、事前に指定席券と引き換える。
並ぶのが面倒なので、開演の少し前に行く。



「残りものに福」で、かなり後ろながら1階のほぼ中央が当たる。



上映後に主要キャスト、原作者、監督らが登壇し、舞台挨拶があった。
先にそれを紹介しておく。

TV東京の大橋アナの紹介で、主演の役所広司、アヤカ・ウィルソン、
それに小池栄子、國村隼、土屋アンナ、劇団ひとり、山内圭哉、
上川達也のキャスト陣と原作者(後藤ひろひと)と中島監督が登壇。

映画の紹介とそれぞれの「わがまま」な一面を喋る、という段取りで、
いくつか面白トークがあったが、記憶に残ったものをいくつか。

「私の書いた原作は、やくざがサルを育てる話だったので、
 映画になるとこうも変わるかと」(原作者)

「皆さんはただで見ているのでつまらないなんて言う権利はないぞ、
 ということですが、つまらないと思った人は見なかったことにして、」(監督)

(土屋アンナが)「前夜飲みすぎて昼まで来ないことがよくあって、」(監督)

「用事があるときは誘いを断るんですが、
 自分が誘って断られると『死んでしまえ』と思います」(山内圭哉)

「銭湯に行ったら『パコと魔法の絵本、面白かったな』とつぶやいて」(役所広司)

***

役所広司、アヤカ・ウィルソン、妻夫木聡、土屋アンナ、阿部サダヲ、
加瀬亮、劇団ひとり、山内圭哉、小池栄子、國村隼、上川達也。

**

物語は阿部サダヲ扮する老人が、加瀬亮扮する若者の屋敷を
訪ねてくるところから始まる。

阿部サダヲは、仏壇にある役所広司扮するジジイの遺影に
手を合わせることもなく、1冊の絵本を手にする。
そして、このぼろぼろの絵本にまつわる物語を語り始めるのだった。



あれは何年前のことだったか、とある病院での出来事。

そこには、芝居好きの医者、浅野(上川達也)の元、
タマ子(土屋アンナ)と雅美(小池栄子)の一見とんでもない看護婦がいた。

患者もみんなから嫌われているわがままなクソジジイ大貫(役所広司)、
元有名子役でヤク中の室町(妻夫木聡)、
傷だらけのヤクザ龍門寺(山内圭哉)、
消防車に轢かれた消防士滝田(劇団ひとり)、
ジュディ・オング好きのおかま木之元(國村隼)、
よく判らない変装オタク堀米(阿部サダヲ)、
そして絵本を読んでばかりいるパコ(アヤカ・ウィルソン)。

大貫は立身出世伝の人、体調を崩して入院してはいるが
引退する気はさらさらなく、
毎日のように訪ねてくる甥の浩一(加瀬亮、二役)と
看護婦でその妻の雅美をも邪険にしている。

ある日、大貫はいつものいじわる心から、パコの絵本を読んでやる。
翌日、パコは大貫を知らないと言い、大貫の落としたライターを見せる。

ライターを盗まれたと思い、怒った大貫はパコを殴るが、
実はパコは記憶が1日しか持たない少女だった。

あれは7歳の誕生日、パコは両親とドライブに出て事故に遭い、
車ごと水に落ち両親は死亡、
パコも九死に一生を得たものの障害を受けたのだった。

かわいそうなパコに何かしてやれることはないか。
毎日記憶が消えていくパコに、大貫は毎日絵本を読んで聞かせることにした。

そしてある日、ついに思い立ってパコのために
病院のみんなで芝居をしようと言いだしたのだ。

**

後藤ひろひと原作の舞台「MIDSUMMER CAROL ガマ王子vsザリガニ魔人」の映画化。
非常に舞台的な演出と、舞台では絶対できない演出(CGなども含め)を
織り交ぜて、強烈な色彩とむちゃくちゃなメイクで、
ある意味「スピードレーサー」が脳裏に浮かんだ。

役所広司もすごいが、小池栄子と妻夫木聡は知ってないと
本人かどうかの識別が不可能なくらい。

このほか、木村カエラも出るし、彦摩呂がちらっと出てたり、
とにかくやりたい放題の映画。

最初の20分くらいはどうなることか、と心配したけど、
パコが出てきてからは物語も落ち着いて展開し、
笑いあり、涙あり、楽しい映画でした。

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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
TB&コメ早速ありがとうござます~ (ノルウェーまだ~む)
2008-08-14 23:21:24
KGRさん、こんばんわ☆
同じ試写会でしたね。
私は引換券配布1時間前から並んだので、11列目の中央くらいでした~
でも、娘が大ファンの阿部サダオが来ていなかったので、ものすごく残念がっていました。
映画は意外にもなかなかだったと思います。
娘はもう一度観に行くと言っていました。
返信する
ノルウェーまだ~むさんへ (KGR)
2008-08-15 08:14:19
コメントありがとうございます。

最近は列に並ぶ気力が失せて、
開場してからの到着が多くなりました。

東京国際フォーラムでは、
特に早く行かないと良い席は取れないので、
最初から諦めて「どこでもいいや」の心境です。

本当に思ったよりいい映画でした。
返信する
Unknown (mig)
2008-08-31 23:16:35
KGRさん
こんばんは♪

もしかしたらさっきコメント下さったのはKGRさんでしょうか?
後半からぐっと良くなりましたよね♪
でもほんと木村カエラとかいらなかったなぁー

映像もステキでした♪
返信する
migさんへ (KGR)
2008-09-01 00:29:42
>もしかしたらさっきコメント下さったのは
>KGRさんでしょうか?

えっ?と思って確認したらUnknownになってました。
コメントに名前を入れ忘れてしまいました。
すみませんでした。

序盤は「人物紹介の章」なんでしょうが、
いまいち乗れませんでした。
返信する
お気に入りの映画です (km_achin)
2008-09-11 17:58:19
こんにちは!
この映画は「笑い」も「泣き」も思いっきりできる後味のとーってもいい映画でした。
泣きすぎて次の日は目が腫れてました。

妻夫木くんは一瞬包帯ぐるぐるの消防士かと思ったら、劇団ひとりでしたね。別人のようでした。

もう一回劇場に観にいこうと思っています。
返信する
km_achinさんへ (KGR)
2008-09-11 20:07:21
妻夫木聡は最初は全くわかりませんでした。
いったいどこに出てんだろう、なんてね。

小池栄子のメイクもすごかったですね。

劇団ひとりだけまともメイクだったので、
かえって浮いてましたよね。

最初の20分くらいは、本気で心配しましたが、
途中からはテンポよく進行し、
舞台劇を見ているようでもありました。
返信する
こんばんは^^ (ひろちゃん)
2008-09-19 00:13:03
KGRさんはだいぶ前にご覧になったんですね^^
完成披露試写会ってそんなに早くに
あったんですね(*_*)

>最初の20分くらいはどうなることか、
と心配したけど

同じですσ(^◇^;)観たの失敗だったかな・・・とか
思ってしまいました(笑)私もパコちゃんが出て
きてから、物語に入り込めました^^

体調がイマイチで観たので、思ったより感動は
できなかったのですがσ(^◇^;)いい映画だったとは
感じました^^
返信する
ひろちゃんさんへ (KGR)
2008-09-19 08:48:58
これは試写会が早かった方ですね。

同じ日に記者会見もあったようですが、
そちらには出た妻夫木聡が、
舞台挨拶に来なかったのが残念でした。
返信する
こんにちは~♪^^ (メル)
2009-04-20 10:18:53
最初の方でノリきれなくて、その後もそれをずっと引きずっちゃって、今ひとつ・・だったんですが、デフォルメされたキャラクターは凄いなぁ~と感心しきりでした。
私は上川さんのファンなのに、彼がわからなかった~(^_^;)
だいぶ経ってから、あ~!でした(^^ゞ
後藤ひとひとさんのお話とか聞いた後で見たら、またひと味違ってたのかもしれないなぁって思いました。
返信する
メルさんへ (KGR)
2009-04-20 10:44:58
コメントありがとうございます。

上川達也(すみません、呼び捨てで)
メガネが大変だったらしいですね。
よく見えなくて気持ち悪くなったとか。
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