2010/1/16、東商ホール。
同じ日にこの会場で「サロゲート」の試写会が時間ずらして3度ほどあったようだ。
12:30からの部に参加。
開場はほぼ満員。
空き席を探してうろうろする人がぎりぎりまでいた。
混んでいる時に荷物で席を占領するのはやめましょう。
***
ブルース・ウィリス、ラダ・ミッチェル、ロザマンド・パイク、
ジェームズ・クロムウェル。
***
近未来。
何年か前からのサロゲートの進展ぶりが説明され、世界観が観客に示される。
世界中の98%の人間がVSI社のサロゲート・ロボット(以下、サロゲート)を使い、
遠隔操作で日常を過ごしている。
身代わりロボットに反対の人もいて、預言者(ヴィング・レイムズ)をリーダーに
全国各地に自治区が設定されている。
ある日、若い男性(のサロゲート)が美女ともに電撃銃のようなもので破壊される。
FBI捜査官、トム・グレア(ブルース・ウィリス)と
ジェニファー・ピータース(ラダ・ミッチェル)は、
サロゲートの操作者(オペレーター)を探すが、
美女のオペレーターはサロゲート操作中の姿で死亡していた。
一方の男性のサロゲートの持ち主は不明だった。
捜査官のチーフ、ストーン(ボリス・コドジョー)は、パニック回避のため、
死亡と事件の関連性を隠す。
グレアとピータースはVSI社に協力を依頼するが社は関連性を否定し協力を拒否する。
軍も関連を否定、協力を拒否する。
最初に殺されたサロゲートの操作者は、
サロゲートの発明者キャンター博士(ジェームズ・クロムウェル)の息子だった。
グレアとピータースは、監視屋、ボビー(レビン・ラトレイ)に協力を依頼、
犯人のストリックランド(ニック・ノーズワーシー)の所在を特定するが、
追い詰められたストリックランドは、警官5人を電撃で破壊する。(操作者の警官も死亡)
グレアはヘリでストリックランドを追い、電撃を食らって自治区に墜落、
寸でのところで反サロゲート住民に破壊される。
この時、グレアは電撃を受けたらオペレーターも死ぬことを知っていたため、
咄嗟に制御装置を外して命は助かる。
グレアは入院、自治区に無断で入ったことで停職となり、サロゲートの使用も禁止される。
ストリックランドの狙いはなんだったのか。
生身となったグレアは事件の真相を追求し続けることができるだろうか。
そこには思わぬ策略が隠されていた。
***
ロボットを「遠隔で」意思通り操作するのは当分の間は無理だと思いますが、
「意思によって」稼働させることは可能です。
いわゆるパワードスーツ、ロボット・スーツの類なら研究がかなり進んでます。
2006年に筑波大学の研究開発品に対し、時の小泉首相が「怪力マンだ」などと
能天気な感想を述べていますが、
あれは意思によって発生する筋電位を使って操作する仕掛けのはずです。
サロゲートを身代わりロボットと書きましたが、正確には
身代わり、化身(アバター)ではなく「代理」です。
(例えばサロゲート・マザーは代理母のこと)
感覚を共有できる「代理」を介して、若くありたい、美しくありたいという願望や、
冒険はしてみたいけど物理的にも傷つくのはいやという欲求を満たすものがサロゲートで、
それ自体は共感できる(共感する人が多くいてもおかしくない)とは思いますが、
利用者が全世界の98%に達するとは到底思えません。
でも、それが極端に走りすぎるといったいどうなってしまうのか。
映画のように、便利を通り越して依存症に陥るかもしれません。
人々がその「代理」に依存しすぎて自分自身を見失ってしまった時代の物語です。
「機械が暴走して人間に反旗を翻す」物語ではありませんが、
人間性復権の物語といってもいいかもしれません。
やや短いのでテンポよく進んでいきます。
しかし、VSI社、軍隊といったバイ・プレーヤーがさらっと流されている感があります。
もう少し後半にもこれらが絡んできてもいいような気がしました。
後付けで考えたのは、もともとはある程度これらのエピソードを入れていたが、
物語が煩雑になりすぎるか、焦点が散漫になりすぎると判断し、
どこかの時点でバッサリ切ったのではないでしょうか。
ラダ・ミッチェルが敵か味方か予告では「?」でしたが、
そういうことなのね、と思いました。
セキュリティ的には問題がありますが、設定や物語の進行としては面白かった。
**
私の中でラダ・ミッチェルはときどきアンバー・バレッタと区別がつかなくなります。
よく見るとだいぶ違うんですけど、
キーラ・ナイトレイとナタリー・ポートマンくらいは似ていると思います。
キャンター博士、そういう結末では、サニー(「i,ROBOT」)が作れんではないかと
思ったのは私だけでしょうか。
博士は登場しませんが、予告はやりすぎです。
少なくともあのシーンは予告で出すのはまずいと思います。
同じ日にこの会場で「サロゲート」の試写会が時間ずらして3度ほどあったようだ。
12:30からの部に参加。
開場はほぼ満員。
空き席を探してうろうろする人がぎりぎりまでいた。
混んでいる時に荷物で席を占領するのはやめましょう。
***
ブルース・ウィリス、ラダ・ミッチェル、ロザマンド・パイク、
ジェームズ・クロムウェル。
***
近未来。
何年か前からのサロゲートの進展ぶりが説明され、世界観が観客に示される。
世界中の98%の人間がVSI社のサロゲート・ロボット(以下、サロゲート)を使い、
遠隔操作で日常を過ごしている。
身代わりロボットに反対の人もいて、預言者(ヴィング・レイムズ)をリーダーに
全国各地に自治区が設定されている。
ある日、若い男性(のサロゲート)が美女ともに電撃銃のようなもので破壊される。
FBI捜査官、トム・グレア(ブルース・ウィリス)と
ジェニファー・ピータース(ラダ・ミッチェル)は、
サロゲートの操作者(オペレーター)を探すが、
美女のオペレーターはサロゲート操作中の姿で死亡していた。
一方の男性のサロゲートの持ち主は不明だった。
捜査官のチーフ、ストーン(ボリス・コドジョー)は、パニック回避のため、
死亡と事件の関連性を隠す。
グレアとピータースはVSI社に協力を依頼するが社は関連性を否定し協力を拒否する。
軍も関連を否定、協力を拒否する。
最初に殺されたサロゲートの操作者は、
サロゲートの発明者キャンター博士(ジェームズ・クロムウェル)の息子だった。
グレアとピータースは、監視屋、ボビー(レビン・ラトレイ)に協力を依頼、
犯人のストリックランド(ニック・ノーズワーシー)の所在を特定するが、
追い詰められたストリックランドは、警官5人を電撃で破壊する。(操作者の警官も死亡)
グレアはヘリでストリックランドを追い、電撃を食らって自治区に墜落、
寸でのところで反サロゲート住民に破壊される。
この時、グレアは電撃を受けたらオペレーターも死ぬことを知っていたため、
咄嗟に制御装置を外して命は助かる。
グレアは入院、自治区に無断で入ったことで停職となり、サロゲートの使用も禁止される。
ストリックランドの狙いはなんだったのか。
生身となったグレアは事件の真相を追求し続けることができるだろうか。
そこには思わぬ策略が隠されていた。
***
ロボットを「遠隔で」意思通り操作するのは当分の間は無理だと思いますが、
「意思によって」稼働させることは可能です。
いわゆるパワードスーツ、ロボット・スーツの類なら研究がかなり進んでます。
2006年に筑波大学の研究開発品に対し、時の小泉首相が「怪力マンだ」などと
能天気な感想を述べていますが、
あれは意思によって発生する筋電位を使って操作する仕掛けのはずです。
サロゲートを身代わりロボットと書きましたが、正確には
身代わり、化身(アバター)ではなく「代理」です。
(例えばサロゲート・マザーは代理母のこと)
感覚を共有できる「代理」を介して、若くありたい、美しくありたいという願望や、
冒険はしてみたいけど物理的にも傷つくのはいやという欲求を満たすものがサロゲートで、
それ自体は共感できる(共感する人が多くいてもおかしくない)とは思いますが、
利用者が全世界の98%に達するとは到底思えません。
でも、それが極端に走りすぎるといったいどうなってしまうのか。
映画のように、便利を通り越して依存症に陥るかもしれません。
人々がその「代理」に依存しすぎて自分自身を見失ってしまった時代の物語です。
「機械が暴走して人間に反旗を翻す」物語ではありませんが、
人間性復権の物語といってもいいかもしれません。
やや短いのでテンポよく進んでいきます。
しかし、VSI社、軍隊といったバイ・プレーヤーがさらっと流されている感があります。
もう少し後半にもこれらが絡んできてもいいような気がしました。
後付けで考えたのは、もともとはある程度これらのエピソードを入れていたが、
物語が煩雑になりすぎるか、焦点が散漫になりすぎると判断し、
どこかの時点でバッサリ切ったのではないでしょうか。
ラダ・ミッチェルが敵か味方か予告では「?」でしたが、
そういうことなのね、と思いました。
セキュリティ的には問題がありますが、設定や物語の進行としては面白かった。
**
私の中でラダ・ミッチェルはときどきアンバー・バレッタと区別がつかなくなります。
よく見るとだいぶ違うんですけど、
キーラ・ナイトレイとナタリー・ポートマンくらいは似ていると思います。
キャンター博士、そういう結末では、サニー(「i,ROBOT」)が作れんではないかと
思ったのは私だけでしょうか。
博士は登場しませんが、予告はやりすぎです。
少なくともあのシーンは予告で出すのはまずいと思います。
サロゲートが、あんだけのジャンプ力の持ち主なら、わざわざ車に乗る必要はないだろうと思いませんでした?
買い物や、料理、洗濯、掃除までさせてから充電しないと勿体ないぞ、グレア捜査官!
いろいろ突っ込みはありました。
トイレどうすんの?食事どうすんの?
サロゲートに代わってさせても自分がするわけじゃなし、
夢の中と一緒ですよね。
操作中に襲われる危険もあるし、
買えない人もいるだろうし、
アメリカ国内でも反対する人がいるのに、
全世界に広まるはずがない。
ライバル会社だってあるはずだし、
コピー品とか粗悪品もあったり、
犯罪用に特殊機能を持ったものがあったり、
もっと多様なはずです。
TBいつもありがとうございます★
TB/コメントいただきましてどうもありがとうございました。
後半の事件の真相の説明がかなり
大雑把な印象だったので、
おっしゃられているように、
カットされた場面が多いのかもしれませんね。
そのせいかどうか分かりませんが、
サロゲートというアイデア1発勝負という感じで
細かいツッコミどころが多かったように思います。
ラダ・ミッチェルとアンバー・バレッタ、
なんとなく分かります!!
キーラとナタリーのたとえが割と絶妙です!
ロボット工学も日々、進歩しているとはいえ、これほどまでに頼らなければならない時代が来るとすれば、それは大気汚染などで人が外に出たくても出られなくなったときでしょうね。
リアルサロゲートが現実のものとなるには、
まだまだ時間がかかると思いますが、
ネット上のアバターがバーチャルではなく、
リアルワールドでの代役をしてくれる日は、
遠くないかもしれません。
>人が外に出たくても出られなくなったとき
もあるでしょうが、
外に出たくないけど普通に暮らしたい(ちょっと矛盾ですが)人も増えると思います。
トラバ、ありがとうございました。
意外に面白くて楽しめました。短くてテンポ良いのが快調でしたね。
この映画では、ラダ・ミッチェルがお気に入りで、ロボット的な無機質な美しさと、コントローラーによって善悪入れ替わるのが秀逸でした。
ラダ・ミッチェル。
「ピッチブラック」ではカッコ良かったです。
アクション系の方が似合う気がします。
書いていながら飛ばしちゃったようです。
ラダ・ミッチェルとアンバー・バレッタのコメントを確かに読みましたもん。
今日「ダブル・ミッション」で久々にアンバー・バレッタを見ました。
やっぱ似てます。
遠隔操作のああいう装置が開発可能なら、私ならおそらく同時に発達しているであろうサイボーグ技術で延命したいと判断するだろうなぁ…とか思ったり、操作してる人を殺しちゃう兵器よりも電波を遮断したりする方が有効なんじゃないの…とか思ったり、まぁもっと簡単な部分でも色々とツッコミだすとキリが無い気がしたので自分の記事ではツッコミは控えました。…まぁ基本はマンガなんだろうから…と。
でも、設定の矛盾やザツさに目をつぶっても十分に面白い作品…って事でも無かったですかね。
自分のブログでは「大手チェーン店ラーメン屋の味ぐらいの面白さ」と評しましたが、伝わりましたかねぇ。
では、また来させていただきます。今後とも宜しくお願いいたします。